「ドリームパレス」イ・ユンジ、完璧なイメージチェンジに成功“夫が私だと気づかなかった”

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写真=(株)インディストーリー
イ・ユンジが、夫も彼女だと気づかないほど完璧なイメージチェンジに挑戦した感想を語った。

映画「ドリームパレス」(監督:カ・ソンムン)に出演したイ・ユンジは、ソウル鍾路(チョンノ)区で行われたインタビューを通じて、撮影のビハインドを伝えた。

映画「ドリームパレス」は、夫の命の価値によりマンションを守ろうとする2人の女性の孤軍奮闘を収めたソーシャルリアリズムドラマで、マンションの未分譲などの社会問題に焦点をあてた作品だ。

夫を産業事故で失い、幼い子どもたちを育てながら毎日を懸命に生きる主人公スイン役を務めたイ・ユンジは、久しぶりに爆発的な演技力を見せた感想として、「女優としては新しい挑戦でした」とし、「今まで演じたキャラクターとは違うけれど、実際の自分とは1番似ていると思いました。私が知り尽くしている友人のように、『これだったら喜ぶだろう』『こういう時は悲しいだろう』という感情がよく伝わってきたんです」と語った。

「外に出さない性格も私と似ています」と話したイ・ユンジは、「劇中のスインは、いろいろな意味で簡単ではない状況に置かれていました。言葉には力があるので、どんな言葉であっても簡単に口に出せなかったと思います」と共感した。

彼女は同作で、ノーメイクで疲れきった表情で初登場する。「試写会で映画を観た夫が、私が初めて登場するシーンで『気づかないところだった』と言ったのですが、それはとても大きな賛辞でした」と話したイ・ユンジは、「夫には『死別した女性の役』とだけ説明していたんです。『いつ出てくるんだろう』と思いながら観ていたと思うけれど、そういう姿、雰囲気で出てくるとは思わなかったのでしょう」と伝えた。

死んだ夫の服を着て、子供の靴下を履いているスインについて、「実際に私も家では似たような格好で過ごしています」と話したイ・ユンジ。彼女は「家に戻ってきて、化粧を落とさないまま皿洗いをしていると、仕事を終えてきた夫が『誰ですか?』と言います。2番目の子は化粧をした私の顔を見て、『お母さん、本当にきれい。結婚するの?』と言う時もある」と話して笑顔を見せた。

「ドリームパレス」は容易ではない作品であったため、映画を撮りながら涙もたくさん流したというイ・ユンジ。彼女は「亡くなった夫の問題について、会社と合意するシーンが精神的に一番大変でした」とし、「他の遺族を後にしてテントを離れるシーンでは、台本に『申し訳ない』というセリフはなかったのですが、自然に出てきました」とも明かした。

まだ「ドリームパレス」を撮って積みあげられた感情の解消は、まだ全てはできなかったという。イ・ユンジは「どこかに存在し、今も苦しんでいる多くのスインたちのことを考えて、ずっと苦しい状況です」としながらも、「私のこのような感情を演技を通じて表現し、結果が残ったということに意味があります」とも伝えた。

記者 : ペ・ヒョジュ