少女時代 ティファニー、200倍の競争を勝ち抜いてミュージカル「シカゴ」に出演“SHINee テミン&EXO カイのように…”

OSEN |

少女時代のティファニーが、ミュージカル女優として一段と成長を遂げた。「FAME」以来、ミュージカルの舞台に立つのは10年ぶりだが、「シカゴ」のロキシー・ハートは、まさにはまり役だった。

ティファニーは、ミュージカル「シカゴ」の韓国プロダクション21周年記念公演で、ロキシー・ハート役を務め、観客と会っている。この作品は、1920年代の激動のアメリカ・シカゴを背景にしている。ナイトクラブで会った愛人を殺害した罪で収監されたロキシー・ハートが、夫と妹を殺して刑務所に入ってきたヴェルマ・ケリーに会うことから繰り広げられるストーリーだ。

ティファニーは、「ロキシー・ハートを表現するにあたって、細かい部分までたくさん活かそうと努力しました。野望に満ちていて、官能的なキャラクターだと考えがちですが、私は何かを選択する度に、本能的にリアクションと野望に目覚めて覚醒するロキシーを表現しようとしました。馬鹿みたいな一面もあれば、純粋な一面もあります。愛と保護が同時に欲しいロキシー・ハートを表現しようと思いました」と明かした。

200倍の競争を勝ち抜いてロキシー・ハート役を獲得した彼女は、「私が一番たくさん準備して行ったと聞きました。ダンスとセリフを事前に覚えて行ったんです。シカゴの台本と独白を読んだ時、想像力を刺激したいと思いました。『シカゴ』の時に着ていた服やお酒、音楽すべてに入り込んで準備しました。何よりも女性ジャズボーカリストのトーンを本当にたくさん勉強しました」とし、役への愛情を表した。

それもそのはず。ティファニーは2009年、チェ・ジョンウォン&オク・ジュヒョンらが出演した「シカゴ」の舞台を見て、刺激を受けていた。ストーリーと脚本がしっかりとした作品だったため、彼女はより一層魅了され、そして今、見事にロキシー・ハート役を勝ち取った。

ティファニーは「全ての俳優が『あなたの準備ができていなければ、私たちが一緒にやり遂げる』と言ってくれました。現場で仲間と監督に守られています。ラン(最初から最後まで演じ切ること)を繰り返しやりますが、2、3分ほどのテレビのステージに上がった時より、2時間半の公演が逆に毎回とても面白いです。指示をもらいながらやっています」と微笑んだ。

続けて彼女は「私の心と体、魂が全て入らなければならない作品が『シカゴ』です。全てを注ぎ込む性格ですので、練習にとても集中しました。愛を求める人物であるロキシー・ハートを見ながら、誰もが共感できると思いました。芸能人で野心家のロキシーではなく、愛されて保護されたいロキシーを描いています。純粋なロキシー、愛されたいロキシーがティファニーの長所だと思います」と自信を見せた。

2007年、少女時代のメンバーとしてデビューしたティファニーは最近、デビュー5000日を迎えた。事務所は別々になったが、最近メンバーたちが「シカゴ」を観に来るなど、彼女たちは変わらぬ友情を誇っている。

ティファニーは「少女時代の振付師が『シカゴ』の振付師ボブ・フォッシーのファンだったんです。そのため少女時代として活動してきたおかげで、私が振り付けのベースを持つようになっていました。メンバーたちが私の公演を観ましたが、こんなに難しいとは思わなかったと言っていました。華やかでクールで、私を見て『わお』と言いました」と笑った

続けて「『ティファニー、これからダンスしなきゃ』と言われました。私は元々EXOのカイ、SHINeeのテミンのダンスが大好きでした。『いつかあんな風に踊るんだ』と言った時、メンバーたちがあなたはオフビートだと笑いました。でも今回はヒョヨンが特にダンスを見て感動したと言ってくれました。そしてロキシーと私がよく合うと言ってくれて嬉しかったです」と感謝の気持ちを伝えた。

ティファニーは「シカゴ」を通じて女優として、そして人間としてさらに成長している。ガールズグループ時代は完璧さを追求する方だったが、今はもう少し力を抜いて、バランスの取れた人生を追求している。今は健康になったと思うと話しながら笑った。

彼女は「以前は自分自身に厳しすぎたと思います。自分自身で抜かりのないようにしようとしていました。とてもミニマルで実力を見せるコンテンツがほしかったのです。それが『シカゴ』でした。これまで完璧な姿を見せなきゃと思っていましたが、そのような必要はなかったんです。それに自分で気づくことができました。多くのことを学びました」と強調した。

そして「私が好きで、心に響くものだけを選んできました。そのため私の選択一つひとつが大切で、意味があるということを見守って頂きたいです。そういった選択が増えて、少女時代のキャリアができましたので。30代にはさらにかっこいい選択をしたいです。良いエネルギーを分けてあげたいです。元気を出して、良いエネルギーをもらって気分転換をしに私に会いに来てくれたら嬉しいです」と笑顔を見せた。

ミュージカル「シカゴ」は、7月18日まで、韓国のソウル新道林(シンドリム)駅のD-CUBEアートセンターで上演されている。

記者 : パク・ソヨン