【REPORT】iKONが贈る超大型クリスマスプレゼント!サンタもトナカイもクリスマスツリーも

Kstyle |

初のドームツアーを含め、この1年で35公演を行い、47万人超を動員したiKON。1年の最後を飾った「iKON X'mas LIVE 2017」(会場:横浜アリーナ)は、自身初となるセンターステージで開催され、ファンには嬉しいクリスマスプレゼントになった。ここでは二日目、12月10日の模様をレポート!


メンバー自身が、ライブの全てが、クリスマスプレゼント

開演前、場内に控えめに流れていた「DUMB & DUMBER」。客電が落ち、その音が大きくなれば、それはスタート間近の合図。赤く光る、iKONの公式応援ペンライト=KONBAT(コンバット)の揺れが一層激しくなり、会場には鮮やかな赤の大海原が広がる。そして「シャン、シャン、シャン」とクリスマス・ベルの音が流れると、アリーナに設置された外周ステージには赤と緑の灯が走り、サウンドも聖夜風テクノポップサウンドに! せり上がる舞台の側面には星が落ち、焚かれるスモークもクリスマスツリーの雪綿のよう。ムーディーなオープニングの中、7人は赤の衣装をまとって現れ、初っ端の「B-DAY」から情熱のステージを繰り広げ、最後はJU-NE(ジュネ)がフェイクを放ち、ドラマティックに魅せる。

続く「WHAT'S WRONG?」ではメンバーが二つのムービングステージに分かれて、ファンの元へ。さらに外周ステージへ移り、一人でも多くのファンの近くへ訪れようという気持ちが嬉しい。そんなスケール感マックスな舞台でもCHAN(チャン)は指ハートをプレゼントし、細やかにファンを気遣う。そして序盤から出し惜しみなく鉄板曲の「SINOSIJAK REMIX」を歌い、会場はヒートアップ。メインステージをフルに使ってのパフォーマンスに会場のボルテージは尚も上がり、ファンも「SINOSIJAK」と声を一つにした。

最初のMCタイムでは、B.I(ビーアイ)が「『iKON X'mas LIVE 2017』へ、ようこそ」と、JAY(ジェイ)が「横浜! 今日も僕たちと一緒にいてくれてありがとう」と挨拶。CHAN(チャン)は「今日のステージ、特別ですよね。皆さんに全員に会いに行きますので、ちょっと待って下さい」と話し、続くステージを楽しみにさせる。またDK(ディーケイ)は「皆さんのクリスマスプレゼント」と自己紹介。つまり、自分たち自身がファンへのクリスマスプレゼントってこと。髪を赤く染めたJU-NE(ジュネ)は自分を漫画「SLAM DUNK」の桜木花道に例えて、フロアを沸かす。そしてSONG(ソン)が「最後まで一緒にテンションマックスで行きましょう!」と声をかけると、ファンも「イェ~~」と声を揃えた。

そんな挨拶の後は、早くもこの日のスペシャルともいうべき、クリスマス・セットのお披露目だ。メンバーは「Santa Claus is comin' to town」とアカペラで歌い、「サンタが町にやってくる」を歌うかに見せかけるが、すぐさま「iKON is coming to town」にスウィッチ。遊び心溢れる展開がニクイ。B.I(ビーアイ)とBOBBY(バビー)がステージに残り、クラップ音が響き渡れば、2MCによる「ANTHEM」がスタートだ。二人はそれぞれ外周ステージに飛び出て「ボリュームを上げな、声を上げな」とラップし、フロアの歓声ももちろんマックス。メインステージで再び顔を合わせた二人はグータッチで挨拶し、彼らのバディぶりが表れていた。

二度目のMCタイムはB.I(ビーアイ)の韓国語のコメントをBOBBY(バビー)が日本語に訳して話すというもの。B.I(ビーアイ)はBOBBY(バビー)の声を通して「このステージの主人公は僕たちじゃありません。一緒にやってくれているスタッフの皆さん、そしてiKONIC(アイコニック:iKONのファン)皆さんが主人公です」とメッセージを伝え、ファンを喜ばせる。

そんな心温まるひと時の後はボーカルチームがダニー・ハサウェイの「This Christmas」をカバーし、一層ムーディーにしていく。照明の落ちた館内には「メリークリスマス」というウィスパーボイスが広がり、イントロではDK(ディーケイ)の零した笑みにフロアもニッコリ。JU-NE(ジュネ)が「皆さん、メリークリスマス!」と声をかけると、メロディもテンポアップし、SONG(ソン)は頭上で両手を大きく叩いて、ファンをリズムに乗せていく。そして「皆さん、楽しんでますか?」と煽ったJAY(ジェイ)はセンターに残り、他のメンバーは外周ステージに移動しファンと密にコンタクト。最後はSONG(ソン)が「メリークリスマス!」と締め、そこにJU-NE(ジュネ)がフェイクを重ねていった。

続いた「PERFECT」もボーカルチームの見せ場。5人は別々のステージに立ち、それぞれがせり上がるのだが、暖色系のライトを浴びて歌う姿は宙に浮かぶかのよう。ロマンチックに魅せた。

ボーカルチームの後はBOBBY(バビー)のソロコーナーだ。まずは「SWIM -KR Ver.-」を披露し、時にロッカーのようなマイクスタンド捌きを見せるステージには気迫が籠る。続く「SECRET -KR Ver.-」は客演のDK(ディーケイ)と「K-POP STAR」出身の女性シンガーKATIE KIMを交えて。コラボシンガーの甘い歌声を迎えて演じるそれはスウィート&クールな印象を放ち、とっても贅沢。ドリーミンな歌に仕上がった。また、会場からの熱き歓声に、DK(ディーケイ)はそれまで着ていたジャケットをテイクオフ。さらに再びの「メリークリスマス」と言う囁きに続き、ボーカルチームが甘いピアノの旋律にのせ「White Christmas」を歌い繋いでいく。そんな5人に囲まれ、センターに立つKATIE KIMの歌声もラブリー。ラストは全員のハーモニーで魅了した。


死角なし!横浜アリーナの全てをステージにスケール感が最大

聖夜の雰囲気にたっぷり浸った後は、クリスマスにまつわるトークコーナーへ。JU-NE(ジュネ)がJAY(ジェイ)に「クリスマス、何がしたい?」と振るフると、JAY(ジェイ)は「貴方とデートしたい」とアンサー。予期せぬ答えに照れるJU-NE(ジュネ)だが、JAY(ジェイ)は「嘘だよ」と突き放す。そんなJU-NE(ジュネ)が願うのは、暖かい家で、家族と一緒に映画「HANA-BI」を見ることだ。

そしてJAY(ジェイ)が「今日のステージは360度で正面がないよ」と話し、全員が左手を上げて、時計回りに走り出すと、突然、JU-NE(ジュネ)は何かを思い出した様子。「僕の癒しは二つです。日本で活動することと、詩を書くことなんです」と話し、詩の朗読がスタート。と、その前にJAY(ジェイ)がJU-NE(ジュネ)の口元についた埃をとってあげるなんて優しい場面もあり、いよいよ、ファンを想いながら書いたという詩「広い海」が初公開となる。

「広い海に一人で残されたら。どこを見ても美しい海が、僕を見てるから。本当に幸せになると思います。僕に(とって)貴女は広い海なんです。それはどこを見ても美しいから」と360度見まわしながら披露したのだが、他のメンバーからはスルーされ、彼はちょっと寂し気? そこに寝転んだB.I(ビーアイ)とBOBBY(バビー)がせり上がり、コント調の展開で会場は笑いに包まれていた。

その後は「AIRPLANE」を歌い、「人生とは守ってあげることと、守ってくれることの繰り返しなんだよ」と言うセリフに続けて「APOLOGY」を。「会いたいよ」と歌う「#WYD」もこの日のクリスマスプレゼントで、メンバーは二つのムービングステージに分かれ、赤い靴下からファンにプレゼントをトス。最後は「クリスマスも好きだし、あなたも好き」とJU-NE(ジュネ)が締めた。

その後のトークは、両サイドに位置するステージを使い、ライブだけでなく、トークでもファンの傍にいようという想いがうれしい。そしてJAY(ジェイ)が真剣トークをしている後ろからDK(ディーケイ)がダブルピースサインで入り込み、さらにBOBBY(バビー)もおどけて合流。ここから、JAY(ジェイ)、DK(ディーケイ)、BOBBY(バビー)組と、B.I(ビーアイ)、SONG(ソン)、JU-NE(ジュネ)、CHAN(チャン)組との勝負がスタートした。

先攻はB.I(ビーアイ)・チームのJU-NE(ジュネ)。まずはSOLの真似で「This Christmas」を歌うのだが、顔真似がハンパない。それを受け、JAY(ジェイ)・チームのDK(ディーケイ)がG-DRAGONバージョンで歌い、手の甲を顔に当てる仕草やカメラ目線の送り方がG-DRAGONそのもの? 負けじとJU-NE(ジュネ)は所属事務所のヤン会長の物まねを演じ、これまたクリソツ。このそっくり具合にはJAY(ジェイ)が「認めるよ。負けたよ」と白旗を上げ、一回戦はB.I(ビーアイ)・チームの勝利だ。

二回戦目のお題はダンス。まずはBOBBY(バビー)のビートボックスにのせDK(ディーケイ)がダンスを演じ、JAY(ジェイ)がセクシーなヒップダンスで加勢。BOBBY(バビー)もファンキーに舞い、先攻の有利か。対し、B.I(ビーアイ)・チームはJU-NE(ジュネ)のビートボックスで、SONG(ソン)が舞い、B.I(ビーアイ)がヒップダンスで対抗するが、このラウンドはJU-NE(ジュネ)が「ダンスは正直、負けたよ」とギブアップ。このゲームはドローとなった。

続く「MY TYPE」もメンバーが外周ステージを歩きながら歌っていく。B.I(ビーアイ)はバンダナをリボン風に首に巻き、プレゼントタイムで使っていた赤の靴下を肩から可愛らしくかけ、彼自身がプレゼントになったかのよう。JAY(ジェイ)とDK(ディーケイ)が投げキッスを、JU-NE(ジュネ)とSONG(ソン)が指ハートをそれぞれダブルで演じれば、それもまたスペシャルな贈り物。「WECOME BACK」でもステージはせり上がり&移動し、ファンの元へ近づくのだった。


JAY(ジェイ)が人間ツリーになり、クリスマスパーティーは絶頂に

幕間のムービーもテーマはクリスマス。メンバーはショッピングセンターにクリスマスツリーを買いに行ったのが、全部売り切れとのこと。そこでジャンケンの勝者が人間ツリーになるという企画が始まった。そして勝ったのがJAY(ジェイ)。彼は他のメンバーがクローゼットから持ち寄った緑色や茶色などツリーっぽい服を次々に着せられ、最後はセンターで買ってきたグッズでデコレーション。メンバーの携帯でライトアップすれば、人間ツリーの完成だ。その見事な出来栄えに喜ぶメンバーたちはJAY(ジェイ)の周りを「We wish you a Merry X'mas~~」とスキップしながら歌い、なんとも楽しそう。最後は「皆さん、僕たちみたいに本当に楽しいクリスマスを過ごして下さい」とメッセージを添えた。

終盤はハイテンションなクリスマス・パーティー・モード。「DUMB & DUMBER」ではメンバーもカジュアルファッションにチェンジし、炎が立ち上がる。BOBBY(バビー)は「Boys I'm Sorry」と歌った後に、両手を合わせて「ごめんね」とアドリブを放ち、JAY(ジェイ)とJU-NE(ジュネ)がグータッチからワンショット風ポーズをとれば、パーティーも絶頂に。さらに「WORLDWIDE」ではKONBAT(コンバット)も左右にダイナミックに揺れる。

終盤のトークテーマは今年を振り返って。JU-NE(ジュネ)は家族旅行で行った沖縄の海に癒され、沖縄旅行が一番の思い出。CHAN(チャン)は「日本ツアーもたくさんあって、新曲も出て、楽しい一年でした」と振り返り、続いた「そして嬉しいサプライズニュースがあります」との言葉に館内が期待で静まる。そして彼が発表したサプライズは「来年、僕は20歳になります」! 「僕は来年からもっとヤバい。(フロアを指さしながら)気を付けてください」と2018年の大活躍を予告した。

そんなCHAN(チャン)には今回、腹筋を公開する約束があったそうで、会場は「見せて」コールに包まれる。そしてCHAN(チャン)の、JAY(ジェイ)&JU-NE(ジュネ)と一緒に見せたい、との提案に会場はますますヒートアップ。いつの間にか、全員でのことになり、メンバーの腹筋のチラ見せにアリーナが沸いた。

その後は、ヒップホップモードな「BLING BLING」、ロック&バウンシーな「RHYTHM TA REMIX (Rock Ver.)」をメインステージで。本編ラストの「JUST ANOTHER BOY」でメンバーが「さぁ、みんな一緒にGo」と歌うと、ファンもKONBAT(コンバット)を持つ手を天高く突き上げた。


サプライズのミニスカ・サンタは誰?

アンコールもクリスマスらしいサプライズで満ちていた。メンバーはメインステージにせり上がってくるのだが、6人は誰かを囲んで隠している様子。BOBBY(バビー)はおかしくてたまらないといった感じで、クックッと笑いを漏らす。登場したのは生足&サンタコスプレのJAY(ジェイ)。ずり落ちるチューブトップが気になるらしく、直す仕草が乙女チックに映えていた。

プレゼントを交えながらの「LONG TIME NO SEE」は楽しさと甘い雰囲気に溢れ、「LOVE ME」を挟んだアンコールラストの「DUMB & DUMBER」「B-DAY」でフロアは縦揺れ。レッドゾーンを超える興奮を鎮めたのは、BOBBY(バビー)やDK(ディーケイ)による水のスプラッシュだった。フロアは笑顔で溢れ、二時間超のライブは素敵なクリスマスプレゼントになったのだが、彼らのサービス精神はまだまだ続く。エンディングのムービーは練習風景を映すのが定番だが、彼らは全員がトナカイやサンタ、クリスマスツリーに扮し、コスプレで大サービス。とことんまでファンをクリスマスムードに浸らせ、ロマンチックで楽しい、そして格好良さ満点のプレゼントを届けてくれたのだった。

本編終盤、メンバーを代表し、二人がこう挨拶した。

JAY(ジェイ)「今年も僕たちと一緒にいてくれて、本当にありがとうございました。来年、いつ会えるかまだ分からないけど、呼んで下さったら、いつでも行くから、来年も宜しくお願いしま~~す」

B.I(ビーアイ)「来年は今までとは違った感じのiKONをお見せしたいと思います。若くて熱くて自由なiKONになるために頑張りますので、応援宜しくお願いします」

2018年、末っ子のCHAN(チャン)だけでなく、メンバー全員が更なるヤバさを発揮してくれるはずだ。

ライター:きむ・たく

iKON X'mas LIVE 2017
日時:2017年12月10日(日) 12:00開場/13:00開演
会場:横浜アリーナ

【セットリスト】
01. B-DAY
02. WHAT'S WRONG?
03. SINOSIJAK REMIX
04. ANTHEM / B.I&BOBBY
05. This Christmas
06. PERFECT
07. SWIM -KR Ver.- / BOBBY
08. SECRET (Feat. DK, KATIE) -KR Ver.- / BOBBY
09. White Christmas with KATIE
10. AIRPLAIN
11. APOLOGY
12. #WYD
13. MY TYPE
14. WELCOME BACK
15. DUMB & DUMBER
16. WORLDWIDE
17. BLING BLING
18. RHYTHM TA REMIX (Rock Ver.)
19. JUST ANOTHER BOY

<ENCORE>
01. LONG TIME NO SEE
02. LOVE ME
03. DUMB & DUMBER
04. B-DAY

iKON OFFICIAL WEBSITE:http://ygex.jp/ikon/

記者 : Kstyle編集部