「石造邸宅殺人事件」コ・スが新たに挑んだ役作りの方法

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写真=シネグル(株) キダリENT
俳優コ・スが“変化”に対する考えを明かした。ルックスをさておいて役割に徹することを“壊れた”と表現しないと話す彼は、外見よりもキャラクターの変化を求めていた。

コ・スは映画「石造邸宅殺人事件」(監督チョン・シク、キム・フィ、制作:映画社ダ、配給:シネグル(株)キダリENT) に関するインタビューで「原作小説を映画化した時の面白さを感じてほしい」と願いを伝えた。

「石造邸宅殺人事件」は1995年、作家ビル・S・バリンジャーのサスペンス推理小説「歯と爪」を原作とした作品で、コ・スとキム・ジュヒョクのスリル満点のストーリー展開が魅力的だ。コ・スは劇中で、チェ・スンマンを演じ、前作「ルシッドドリーム」とはまた違った変化に挑戦した。

「僕は安住すること、マンネリズムに陥ることが最も怖いです。慣れることは避けたいです。しかし、キャラクターはどんなキャラクターでも大変な部分はありました。『ルシッドドリーム』の時もそうだったし『天命の城』の撮影時にも慣れてしまうのを避けるために努力しました。ただ変化に重点を置くよりは、挑戦した時に観客の方々にどんな風に近づいていくのか、観客の方々がどういう風に感じるのか、という悩みを持っていました」

コ・スは「石造邸宅殺人事件」で、魔術師のアブドゥラー・リからイ・ソクジン、チェ・スンマンなど多様なキャラクターを演じ、1人多役のように活躍した。彼はそんな多様なシーンについて「たくさん編集されて、残念な部分もあった」と率直に話した。

「魔術師からチェ・スンマンへ姿が変わる時の心理的な変化、表現を撮ったシーンがありました。苦しむ部分、心の中でたくさんの衝突がありましたが、そういった部分が編集され、変わったチェ・スンマンの姿だけが出ました。僕は人として十分に理解できますが、その気持ちを持って最後まで走っていく人物だと思っていました」

本作は、法廷シーンとチェ・スンマンの話を交差しながら描かれており、徐々に接点を探していく構図で撮影された。多少難しいと感じられる構図だが、映画に集中して鑑賞すると、その緊張感を最大限に感じることができる。

「現場で撮影する時には、この映画は難しいと感じました。話が盛り込まれていて、どこから整理すべきなのかが分からなかったんです。状況が曖昧なシーンも多かったし。チェ・スンマンに対する表現も、誰も明確に話すことができない状況でした。なのでたくさん悩みましたが、パズルを合わせていく面白さもあって、キャラクターに挑戦する感じも良かったです。最近、観客の見る目も高くなっていますが、きっと興味深く鑑賞することができる作品になると思います」

記者 : シン・ソウォン