防弾少年団「ファンを超えて一般の方にもアピールしたい」

OSEN |

防弾少年団が躍進した。3年の間に積み上げてきた成長を、記録更新によって証明している。連日のように記録を塗り替え、韓国国内外で防弾少年団の底力を見せつけている。

防弾少年団は10日、2ndフルアルバム「WINGS」でカムバックした。カムバックと同時に、韓国の8つの主要音楽配信サイトは防弾少年団で飾られた。タイトル曲「血、汗、涙」で全音楽サイトで1位を総なめにし、収録曲を何曲もチャートにランクインさせた。収録曲でチャートを独占したのは初めてだとし、ファンの努力に感動したというメンバーたち。

連日の記録更新に防弾少年団は喜ぶ一方で、責任感も大きくなった。カムバックステージを控える防弾少年団に会い、連日続いている記録更新の秘訣について話を聞いた。

防弾少年団の驚くべきことは、音源とアルバムチャート両方を席巻した点だ。防弾少年団は2ndフルアルバムの先行売上枚数50万枚を突破し、自己最高記録を達成すると同時に、音楽配信チャートの1位総なめまで記録した。ファンダム(特定のファンの集まり) の成長ぶりを見せつけた部分だ。しかし、防弾少年団は現状に甘んじなかった。ファンの間からの良い反応は嬉しくて感謝しているが、一般の方には彼らの音楽が与える影響力は大きくないかもしれないというのが彼らの話だ。

ジンは「反応を見ると、ほとんどファンを中心に見るほかない。書き込みがあるのはファン中心だ。一般の方の意見に直接耳を傾けることができない。僕の友達を見ても、防弾少年団の曲が何か分からないのが現実だ」と率直に答えた。

ジミンも「反応をどのように見れば良いのか、よく分からない。今回嬉しかった評価は、アルバムチャートに“防弾少年団のファンではないけれど、今回は認める”というコメントが多いのが嬉しかった。RAP MONSTER兄さんも少し肩の荷が下りるかな? と思った」と話す。

また、SUGAは「アルバムを出すと、“前回の曲は良かったけれど、今回はあんまり良くない”という反応が必ずある。一般の方たちの心はまだ閉ざされていると思う。これからが僕たちの役目だ。ファンだけでなく、一般の方にまでアピールできなければならないと思う」と述べた。良い成績が嬉しくて、努力してくれたファンに感謝しているが、一般人まで網羅する音楽を届けることも彼らの目標なのだ。

防弾少年団は特に海外でも人気の高いグループだ。iTunes 27ヶ国のチャート1位を席巻し、全世界97のチャートで1位を獲得する記録を打ち立てた。米ビルボードとFUSE TVは「新しい境地に躍進した」と絶賛し、韓国ミュージシャンとしては史上初、UKアルバムチャート62位入りという新記録も打ち立てた。

防弾少年団が考える、全世界のファンが歓呼する理由は何だろうか。SUGAは「3年を超える期間の間、着実に僕たちのできることを見せてきたと思う。一般の方やファンに納得してもらえる瞬間になったのではないかと思う。僕たちの音楽カラー、ステージカラーが見慣れず抵抗感もあると思うが、着実に僕たちがそれを説得した感じだ」と説明した。

また「もちろんまだ抵抗感があって、名前から抵抗感を抱いている方も多いけれど、(説得するのが) 僕たちのやるべきことだと思う。僕たちが頑張って良い成果を見せるだけだ。引き続き良い結果を出していくべきだと思う」と付け加えた。

また、RAP MONSTERは「上昇傾向というのがあるので、現時点で長く維持するには、ある程度補完して守っていかなければならないと思う。K-POP市場は特別な文化になったと思う。音楽やパフォーマンスだけでは説明できない、複合的な要素が作られた。様々な理由があると思うけれど、僕たちが最も忠実でいる本業、音楽を一生懸命に頑張って一生懸命ダンスを踊るという点を良く見てくださったのだと思う」と自身の考えを打ち明けた。

RAP MONSTERは「K-POPというのは、人間的な一面まで、その人を好きになる過程だ。僕たちの友情や普段SNSで見せるPR、『V』アプリなどが着実に積み重なり、その中の1つを見られる場合もある。地道にやっているうちに、音楽も聴いてもらって、様々なものが繋がって作られた結果ではないかと思う」と説明した。

防弾少年団の言う通り、本業に忠実な音楽とパフォーマンス、そして複数の媒体を通じて見せてくれるメンバーたちの人間的な一面まで、彼らが世界的にファンダムを確保できた理由は多いだろう。人気に甘んじず、どんな音楽を披露するか常に考え、悩みと成長の軌跡を新しいアルバムに盛り込む彼らの“躍進”にさらに注目したい。

記者 : ソン・ミギョン