タイトル曲だけじゃない!Apink&楽童ミュージシャンらの“宝物のような収録曲”を紹介

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歌手たちはアルバムをリリースすると、タイトル曲を中心に活動を繰り広げる。有名な歌手の場合、収録曲は音楽番組のカムバックステージやライブコンサートで、短いが鑑賞することができる。多くの曲が音楽配信チャートにランクインする歌手や大きなファンダム(特定のファンの集い)を持っている歌手でない場合、アルバムにはお蔵入りになるにはもったいない収録曲が多い。

収録曲はタイトル曲では見られない歌手たちのまた違う音楽的な姿を感じることができる窓口だ。特にタイトル曲を中心に発表するアイドルグループの場合、知られてない曲に対する残念さが残る。歌手たちにインタビューをした時、必ず彼らが言うことが「タイトル曲だけではなく、収録曲も聞いてほしい」だ。10asiaは隠れたトラックの中で歌手たちの宝物のような収録曲を推薦する。

2014.03.31:Apink、4thミニアルバム「Pink Blossom」の4曲目「愛の童話」

“妖精ドル”(妖精+アイドル) Apinkの収録曲「愛の童話」はタイトル曲の「Mr.Chu」から感じられる爽やかさとはまた違う魅力を披露する。アコースティックギターサウンドをベースにApinkの成熟した感性と歌唱力が盛り込まれた。成長したボーカルを誇るチョン・ウンジを筆頭に、キム・ナムジュとユン・ボミの歌唱力が引き立っている。静かなサウンドをベースにメンバーたちの声が際立ち、「Mr.Chu」の声と比較する面白さもある。また「愛の童話」は、リーダーパク・チョロンが作詞した曲で、両親から受けた限りない愛情を童話に例え、Apinkが今まで見せた綺麗で純粋な感性が感じられる曲でもある。

2014.04.04:Mad Clown、2ndアルバム「慓毒」の3曲目「キャン代」

Mad Clownのタイトル曲「Without You(feat.SISTAR ヒョリン)」が音楽の公式に従ったことで失望したと感じたヒップホップファンは、収録曲「キャン代(痛い時に出すキャンという声+代金から成る俗語で、喧嘩して怪我した際に受け取る金額という意味がある)」を聞いてみて欲しい。アルバムのタイトルである「慓毒」という単語に一番近い、荒くて強いラップが曲の初めから耳を突き刺す。また、オールドスクール風の強烈なヒップホップサウンドをベースにフィーチャリングとして参加したジュホンとのラップバトルを連想させる導入部も印象深い。Mad Clownの「Mad Clown、東橋洞(トンギョドン)の道端で犬のように殴られ、受け取ったキャン代」、ジュホンの「1994年 母さん、俺が生まれた記念にこの夜と喧嘩をするように放っといた」など、自伝的な話が盛り込まれた歌詞で、自分のメッセージを吐き出す大胆なヒップホップの世界を見せている。

2014.04.07:楽童ミュージシャン、1stフルアルバム「PLAY」の6曲目「人工芝」

楽童ミュージシャンはアルバムのリリース後、多くの曲が音楽配信チャートにランクインし底力を見せた手強いグループだ。トリプルタイトル曲「200%」「MELTED」「Give Love」が各種音楽配信チャートで上位を占めたが、この3曲の他にも珠玉のような収録曲が盛りだくさんに詰まっている。その中でも「人工芝」をおすすめしたい。「人工芝」は軽快なドラムビートをベースにした曲で、天然の芝を羨ましがる人工芝の話である。寂しく感じる歌詞と軽快なメロディが逆説の魅力を見せている。「200%」や「Give Love」から感じる楽童ミュージシャンの軽快さと「MELTED」から感じる成熟さを同時に感じることができるトラックだ。

2014.04.11:エディ・キム、デビューアルバム「君の使用法」の6曲目「It's Over」

「It's Over」はエディ・キムがMnet「SUPER STAR K4」でギター一つで審査員の心を虜にした頃を懐かしむ人々におすすめするトラックだ。収録曲の中で最も単純なコードで構成された曲で、ギター一つで曲を導くエディ・キムの歌声を聞くことができる曲だ。ダブルタイトル曲「駆け引きの達人」と「君の使用法」の感情を引き継ぎながら“キム・ジョンファン”特有のスキャットまで鑑賞することができる。

2014.04.15:パク・シファン、デビューアルバム「Spring Awakening」の3曲目「寝返りを打つ」

デビューアルバムをリリースしたパク・シファンは、タイトル曲にミディアムテンポ曲である「ただ君を」を選択した。Mnet「SUPER STAR K4」の頃に誇ったパク・シファンのバラードに魅了された人には残念なことかもしれない。しかし、その代わり収録曲で十分に満足できる。特に3曲目の「寝返りを打つ」はオーディション当時、ボルトを手に持って歌ったパク・シファンの切実さが最も反映された曲でもある。パク・シファンはレコーディングの最中に何度も涙を流し、レコーディングを中断するほど「寝返りを打つ」を歌う時に感情移入した。よく聞くと、涙声にも聞こえる。

記者 : パク・スジョン