「スリーデイズ」緊張感溢れる真実ゲームが始まった…秘密を明かす者 vs 秘密を守る者

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=SBS「スリーデイズ~愛と正義~」スクリーンショット
いつの間にか、物語の半分が過ぎた。単なる“消えた大統領を守る”ドラマだと思われていたドラマ「スリーデイズ~愛と正義~」が、秘密を話そうとする者と秘密を最後まで守ろうとする者の厳しい対立で視聴者を緊張させている。

韓国で27日に放送されたSBS水木ドラマ「スリーデイズ~愛と正義~」(脚本:キム・ウニ、演出:シン・ギョンス)では、ヤンジンリ事件の秘密を公にしようとする大統領イ・ドンフィ(ソン・ヒョンジュ)と世の中を自身の意のままに左右しようとする財閥グループの会長キム・ドジン(チェ・ウォンヨン)の対決が描かれた。

これに先立ち、イ・ドンフィはヤンジンリ事件に絡んでいる自身を消したがっていた。知っていても知らないふりをして、大統領の座に座り豊かな人生を送ろうとした彼は、自身も絡んでいたヤンジンリ事件に隠されている真実があることを知り、自らを責めた。誰よりも人らしく生きようとした彼だったが、自身の人生を守った対価で多くの若者が訳も分からないまま命を失ったという事実は彼には耐えられない苦痛であった。

このため、イ・ドンフィは大統領であるにも関わらず自身の過去を公開しようとした。しかし、これはキム・ドジンによって阻止された。ドラマが始まってから虎視眈々と大統領を狙っていた、あるいは大統領の肩を持った人たちの中で命を失った人がいたのもすべてキム・ドジンの指示であった。キム・ドジンはイ・ドンフィを大統領の座に上らせたが、自分の思い通りに動いてくれない大統領が気に入らなかった。

結局イ・ドンフィは弾劾される危機に陥った。捏造された機密文書98が公開され、世論も厳しくなり、イ・ドンフィの味方はどこにもいないように思われた。このような状況の中でもイ・ドンフィは真実を明かそうとしたが、自身の知っている真実を裏付ける証拠はどこにもなかった。そんな中、ヤンジンリ事件の中心だった北朝鮮人民武力部のリ・チョルギュ少佐(チャン・ドンジク)が現れた。すでに粛清されたと思われていた彼だったが、幸い命をつないでいた。

大統領はリ・チョルギュが生きているということを知り、彼を証人にした緊急記者会見を準備した。自身の周りは誰も信じられないので、秘書室にさえ知らせず準備したこの記者会見にリ・チョルギュを出席させるため、まるで世の中に警護員は自分一人かのように思っている大統領府の警護員ハン・テギョン(JYJ ユチョン)と話し合い、リ・チョルギュを記者会見場に呼んだ。

リ・チョルギュが韓国にいるということを知ったキム・ドジンも動き出した。大統領府の秘書室長シン・ギュジン(ユン・ジェムン)を圧迫し、リ・チョルギュの移動経路を把握し、彼の口を封じる唯一の方法である命を奪うために努力した。息詰まる銃撃戦が展開された。リ・チョルギュの命を守らなければならないハン・テギョンは拳銃一丁で機関銃で武装したキム・ドジンの部下たちに立ち向かい、結局リ・チョルギュを無事記者会見場に入らせることに成功した。この過程でキム・ドジンの自白が行われ、密かに身を隠していた特別捜査チームの検事チェ・ジフン(イ・ジェヨン)がその場に姿を表し、緊張感を倍増させた。

ドラマの始まりは大統領の命をとるために銃を向けた警護室長ハム・ボンス(チャン・ヒョンソン)の戦いであった。その後、黒幕であるキム・ドジンが登場した。劇は徐々に秘密を公にし、自身の罪を償おうとする大統領イ・ドンフィと彼の口を封じ、秘密を隠そうとするキム・ドジンの戦争に変化していった。

この日のハイライトは無事記者会見場に入ったリ・チョルギュ少佐とキム・ドジンの自白を直接聞いた特別検察のチェ・ジフン検事の登場であった。また自身の野心のためにキム・ドジン側についたシン・ギュジンと彼が警護計画書を横取りする姿を目撃するも目をつぶったイ・チャヨン(ソ・イヒョン)の行動は実は機密を漏らす人を探すための作戦であったことが明かされ、どんでん返しの展開となった。

イ・ドンフィとキム・ドジンの全面戦は一寸の狂いもなかった。まるで身体にフィットする洋服を着たように、キャラクターを完璧に活かすソン・ヒョンジュとチェ・ウォンヨンはもちろん、短い出演でも瞳にまで気を配って熱演したイ・ジェヨン、チャン・ドンジクは言葉通りの役者であった。俳優の存在感というのは、単に出演量で決まるものではないということを証明した彼らの演技が視聴者に緊迫感と「スリーデイズ~愛と正義~」を見る楽しさを同時に与えてくれた。

果たしてリ・チョルギュ少佐は記者会見でどのような証言をするのか、自白を直接聞いたチェ・ジフン検事はどのような捜査を展開するかが描かれる来週の“スリー曜日”こと水曜が待ち遠しい。

記者 : チョ・ヘリョン