【MBC芸能大賞候補】「パパ、どこ行くの?」 vs 「本物の男」…「僕らの日曜の夜」対決

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写真=MBC
昨年は長期間のストライキによって多くのことが順調にいかなかったMBCは、芸能大賞のトロフィーの主人公に、6つの番組を縦横無尽に駆け巡り、雑然としたMBCバラエティーを支えたコメディアンのパク・ミョンスを選定した。しかし、今年は状況が変わった。看板バラエティー番組である「僕らの日曜の夜」の復活と、「無限に挑戦」の健在により、MBCは久々に週末のゴールデンタイムの覇権を手に握ったまま、芸能大賞の受賞者を決定できることになった。

まず一番目に挙げられる大賞候補は、「僕らの日曜の夜-パパ、どこ行くの?」(以下「パパ、どこ行くの?」)の5人の子供と父親たちだ。今年1月に初回放送を控えた時点でも目に付くバラエティースターが一人もいないこの番組が、「僕らの日曜の夜」の長い暗黒期を終わらせるであろうと期待する人は多くなかった。しかし、実際に放送がスタートすると、視聴者たちは田舎の道で出会った子犬と数十分にもわたって話をしている子供たちの姿をじっと映し出すこの善良なバラエティー番組から目を離すことができなかった。

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「パパ、どこ行くの?」が放送されてきた1年間、歌手ユン・ミンスの息子ユン・フをはじめとする子供たちは、好感度の高い広告モデルになり、父親もまた親しみやすいイメージを踏まえつつ、第二の全盛期を享受することになった。また「パパ、どこ行くの?」の要素を借用したバラエティー番組が新たに登場したり、フォーマットがそのまま中国に輸出され高い人気を享受するなど、子供たちの話はポジティブな後遺症を巻き起こした。

「パパ、どこ行くの?」の最大のライバルは、同じ「僕らの日曜の夜」の家族でもある「本物の男」だ。子供を素材にした“観察バラエティー”が成功したあと、MBCが「僕らの日曜の夜」の復活に向けて披露した二番目のカードは、軍隊の姿を観察することだった。

韓国の男性たちにとっては思い出したくない、女性たちにとっては無関心の対象である“軍隊”という素材を選択した「本物の男」は、兵士キム・スロ、ソ・ギョンソク、リュ・スヨン、サム・ハミントン、ソン・ジニョン、チャン・ヒョク、ZE:A ヒョンシク、MBLAQ ミルなどが言葉どおりに、それこそ余計な苦労をする姿をそのままカメラに収めた。

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この過程で出演者たちは、訓練後に“背中浴”(訓練後に四つんばいになって背中から水をかけてあげること)や“軍隊(グンデ)リア”(軍隊で朝食に出されるハンバーガーのことで、偽ロッテリアという意味が込められている)、戦友愛など、普段感じられなかったことに対する大切さを学び、このように成長する兵士たちの姿は、「本物の男」が持つ最大の魅力だった。また同番組を通じて、サム・ハミントンとZE:Aのヒョンシクは今年1年で最も大きな注目を浴びるスターに浮上することができた。

両番組の出演者の他にも、「黄金漁場-ラジオスター」と「世界を変えるクイズ~セバキ~」に安定して復帰する姿を見せ、今年を“グラの年”にしたコメディアンのキム・グラも印象的な活躍を繰り広げた芸能人だった。もちろん今となっては、年末になると自然と大賞候補者に名を連ねるコメディアンのユ・ジェソクと、「無限に挑戦」チームも欠かせない「2013 MBC放送芸能大賞」のタイトルを巡るライバルである。

記者 : イ・スンギル