キム・ジンピョ「アルバムを出しても放送活動をしない理由は…」

OSEN |

写真=レーベルバグズ
ファンは多少薄情だと思うかもしれない。新しいアルバムをリリースしたキム・ジンピョが活動はしないと“また”宣言した。

キム・ジンピョが10月10日、7thフルアルバム「JP7」をリリースした。昨年の6thフルアルバム「JP6」に続き、今年の頭にミニアルバム「5 Break-Up Stories」をリリースした彼は、音も出さず忙しく動き回りながら音楽活動をしている。残念な点は、テレビでキム・ジンピョのステージを見られないこと。今回もそうである。

「私がここ1年間に発表した曲は25曲もあります。活動もしないくせに、このように引き続きアルバムを出し、ある意味では申し訳ありません。色々な理由がありますが、完全に音楽だけができる番組があまりないということが最も大きな理由です。公演だとか、他の方法を考えるべきですが、私は怠け者なので(笑) 冗談です。色々と考えてはいますが、はっきり描けません」

キム・ジンピョほどマメにフルアルバムをリリースするミュージシャンも少ない。時代が変わり、音楽業界ではデジタル形式で新曲をリリースし、4~5週間放送活動に力を注ぐことがルールのように定着した。フルアルバムをリリースすると注目されない収録曲があることが、シングルに力を注ぐ雰囲気を作った。キム・ジンピョも同じ考えを持っている。10本の指の中に噛んで痛くない指がないように、キム・ジンピョにとってはいずれもタイトル曲と同然だ。それでも地道にアルバムを出す理由は「楽しい」からである。

「実はフルアルバムを出すとタイトル曲以外は注目されないので、多少もったいないです。シングルの形で出そうかとも思いますが、しかし、アルバムを制作する過程がとても楽しいです。いつもアルバムを作ろうと結論を出す理由の90%はその“楽しさ”のためです。18年も音楽をしましたが、同じだったことは一度もありません。するたびに楽しく、面白かったです。たくさんインスピレーションを受け、それを表現する過程が好きです。もちろん、ストレスもあります。当然です。しかし、楽しいので結局音楽をします」

タイトル曲「ZOMBIE」は「悪かったよ、ゴメンね」から一緒に作業しているウォン・ヨンホン、ドンネヒョン作曲家コンビが手がけた曲だ。「君は僕を」「悪かったよ、ゴメンね」と同じく、ドラマチックな構成のミディアムヒップホップ曲で、今年上半期に音楽業界や映画界を襲った“ゾンビブーム”のはずれに位置している。死んでも死んでいない状態で苦しみながら生きていくゾンビの姿を、失恋した心理に例えた歌詞が特徴だ。

「まず『ZOMBIE』は以前発表した曲と違う感じでよかったです。『悪かったよ、ゴメンね』『君は僕を』は同じ感情でつながる印象がありましたが、『ZOMBIE』は変わった感じでした。題材をゾンビにしたのは、私がこの曲を作る時、ゾンビものにはまっていたからです。『ウォーキング・デッド』というアメリカドラマに夢中になっていましたが、ある瞬間、ゾンビと人に傷つけられた魂が似ていると思いました。二つを比べて表現すると面白くなりそうと思い『ZONBIE』の歌詞を書きました。近く『ウォーキング・デッド4』が始まるそうです。また夢中になって見そうです(笑)」

“キム・ジンピョの歌”の最も大きな魅力は、共感できる、吸引力のある歌詞だ。時にはストレートに、時には比喩的に感性を繊細に表現し、日常生活でよく使う、親しみのある語彙を所々に組み込み、ハードルを下げたという長所を持っている。

「音楽を聞くということも正しいですが、私の話を聞いてほしいという気持ちが大きいです。私の話に耳を傾けてほしいという気持ちというべきでしょうか。そこで退屈で陳腐な歌詞は書くまいと努力します。そんな気がしたら思い切って全部捨てます。だから私は歌詞が良いと言われることが好きです。しかし、経験することには限界があり、生活パターンが繰り返されるので、書ける歌詞にも限界があるじゃないですか。難しいですね(笑)」

いずれにせよ音楽番組でキム・ジンピョを見ることはできなさそうだ。彼は11月から放送がスタートする予定のケーブルチャンネルXTM「トップギアコリア シーズン5」に出演する予定だ。自動車マニアの彼は、同番組のシーズン1からMCを務め、情熱を持って続けている。「私の番組」と表現するほど愛情を持っている。

「私は、自分が出た番組はモニタリングしません。恥ずかしいからです(笑) 『トップギアコリア』は若干違います。番組に出演しながらこうなったのは初めてなので、もっと頑張りたいです。もちろん新しい音楽を作っておいて挨拶できなかったようで、申し訳ありません。しかし、私がアルバム作業をしながら感じた幸せな感情や楽しさは、聞いてくださる皆様に伝わっていると思います。思う存分楽しみ、私の話に耳を傾けてください。常に幸せでありますように」

記者 : イム・ヨンジン