Vol.2 ― 放送終了「モンスター」音楽で一つになった青春たちのラストステージ

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※この記事にはドラマ「モンスター~私だけのラブスター~」の結末に関する内容が含まれています。
「モンスター~私だけのラブスター~」が音楽で一つになった青春たちのハッピーエンドでフィナーレの幕を閉じた。

青春たちのハッピーエンドは韓国で2日に放送されたtvN•Mnetミュージックドラマ「モンスター~私だけのラブスター~」(演出:キム・ウォンソク、脚本:チョン・ユンジョン)の最終話(第12話)で公開された。

「モンスター~私だけのラブスター~」は音楽を通じて傷を癒し、成長して行く10代のストーリーを描いたドラマだ。主人公は事故を起こして普通の高校生に戻ったアイドルグループのメンバーユン・ソルチャン(BEAST ヨン・ジュンヒョン)と前職“羊飼いの少女”ミン・セイ(ハ・ヨンス)、秘密を持っているオムチナ(勉強が出来て性格もよく、何でも出来る完璧な人)チョン・ソヌ(カン・ハヌル)だ。喧嘩の強いナナ(GLAM ダヒ)、いじめられっ子パク・ギュドン(カン・ウィシク)、不良学生チャ・ドナム(パク・ギュソン)、ソルチャンの大ファンであるシム・ウンハ(キム・ミニョン)も主なキャラクターだ。

最終話ではソルチャンとメンバーたちが集まった「カラーバー」と学生会長マ・ジュニ(ムン・ヨンソク)がメインとなっているエリート音楽サークル「オール・フォー・ワン」との対決が描かれた。生徒たちは音楽で一つになり、痛い傷を癒し、成長していった。

この日の放送では「カラーバー」と「オール・フォー・ワン」が音楽バトル番組「女神のキス」で対決する内容が描かれた。以前行われたチャリティイベントに出演するための初バトルの勝者は「オール・フォー・ワン」だった。両チームは2度目の対決で真剣勝負に出た。生徒たちは音楽で一つになり、痛い傷を癒し、成長した。

セイをはじめとする「カラーバー」のメンバーたちは特訓を始めた。アイドルグループMAN IN BLACKとして活動しているソルチャンはステージに立つことはできなかった。代わりにソルチャンは選曲と編曲を担当することにした。「オール・フォー・ワン」は「カラーバー」には内緒に“秘密兵器”をメンバーに入れ、練習を始めた。

「カラーバー」の練習過程は簡単ではなかった。「女神のキス」はマ・ジュニの父親の会社の系列会社であるテレビ局の番組だ。制作プロデューサーはセイのことを調べ、セイの痛ましい過去を取り上げた。そしてソルチャンを脅迫し、ソルチャンを結局ステージに立たせた。ソルチャンはトップスターであるステラ(4Minute ナム・ジヒョン)を出演させる条件でようやく所属事務所の許可を得た。

決戦の日が明けた。「カラーバー」のメンバーたちは自信を見せた。しかし、変数が生じた。セイが収録前に偶然制作陣の会話を通じて父親ミン・グァンホ(キム・ヨンホ)の死の真実を知ったのだ。セイは父親の死が母親(キム・ソンギョン)のせいであると記憶していたが、実はその逆であった。衝撃を受けたセイは「歌が歌えない」とテレビ局から飛び出した。

ソルチャンは衝撃を受けたセイを説得した。自分が養子縁組で2回も離縁されたことに言及し、「神様は耐えられるほどの試練だけを与える。まあまあ役に立った」と心の内を告白した。ソルチャンの激励にセイは力を出した。涙を流し、ステージに立った。

「カラーバー」と「オール・フォー・ワン」の対決は素晴らしかった。「オール・フォー・ワン」はイギリス出身の切り札パク・ダニエル(ノ・ミヌ)を全面に出し、クラシックとロックを結合させたステージを演出した。勇壮な「オール・フォー・ワン」のステージに、観客は熱い反響を見せた。対する「カラーバー」も負けなかった。「それだけが僕の世界」「行進」などを真心のこもった演奏と歌で届けた。「オール・フォー・ワン」のように華やかではなかったが、「カラーバー」の真心は観客を感動させた。両チームの対決の結果は公開されなかった。勝者も敗者もない勝負だった。

ソルチャンとセイの愛はハッピーエンドを迎えた。二人はお互いに対する真心に気付き、愛を叶えた。セイに片思いをしていたソヌは少しずつ心を整理した。放送の後半ではナナが作ったジャケット着用し、意味深な笑顔を浮かべるソヌを通じて新しい愛の始まりを予告した。自尊心のなかったウナやいじめられっ子ギュドン、負傷で夢を失ったドナム、暗い家庭の事情を持つナナも堂々とした青春として翼を広げた。

ソルチャンとソルチャンの養母、セイとセイの母親との関係も回復した。ソルチャンの母親は過去ソルチャンを離縁させたことについて真心のこもった謝罪をした。セイも母親に対する誤解が解けた。「カラーバー」の音楽の師匠でセイの両親の親友であるハン・ジウ(アン・ネサン)は罪悪感から逃れることができた。自分のせいで死亡したタイの歌手志望生の弟を通じて、ジウは罪悪感を乗り越え、笑顔を取り戻した。

「モンスター~私だけのラブスター~」は韓国初の本格的な音楽ドラマとして成果を上げた。1970年代から最近のK-POPに至る様々な音楽の饗宴で視聴者を楽しませた。10代専用のドラマになるだろうとの懸念を払拭させ、名品とも言えるドラマでマニア層を確保した。俳優たちも好演を披露した。ヨン・ジュンヒョンはアイドルへの偏見を破った。新人ハ・ヨンスも最初は未熟であったが、話が進むにつれグレードアップした演技を披露した。カン・ハヌルとキム・ミニョン、カン・ウィシク、パク・ギュソン、ムン・ヨンソクなどの活躍も輝かしいものだった。

「モンスター~私だけのラブスター~」は「応答せよ1997」のtvNと音楽チャンネルMnetが意気投合した初めてのドラマだ。「トキメキ☆成均館スキャンダル」のキム・ウォンソクプロデューサーが演出を担当した。

記者 : イ・スア