「クラウド アトラス」ペ・ドゥナ、PSYに続きハリウッド進出“演技は好評”

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写真=ワーナー・ブラザーズ

26日北米で公開された「クラウド アトラス」ボックスオフィス3位でスタート

ペ・ドゥナの初のハリウッド進出作で関心を集めた「クラウド アトラス」が、北米ボックスオフィス3位でスタートした。

ペ・ドゥナがクローン人間「ソンミ-451」など6人ものキャラクターを演じた「クラウド アトラス」は、26日北米全域2008スクリーンで公開され、金曜日1日だけで345万ドル(約2億7000万円)の収益をあげた。これは「アルゴ」「SILENT HILL: Revelation 3D」に続く、3位に当たる成績だ。

特に、同じ週に「クラウド アトラス」よりはるかに多い2933スクリーンで公開し、350万ドル(約3億5000万円)を記録した「SILENT HILL: Revelation 3D」には僅少の差で負けている。1億ドル以上を投入した大作であることを考えれば少し惜しい成績だが、172分に達する長い上映時間と、哲学的なテーマ、複雑なプロットを考えれば既に予想していた成績でもある。

ボックスオフィス専門サイト「Box Office Mojo」は、ダーレン・アロノフスキー監督が演出しヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズが出演した「ファウンテン 永遠につづく愛」と比較した。続いて「俳優たちが違う時間帯に色んなキャラクターを演じる点で似ている。R等級と長い上映時間、“すべてが繋がっている”というタグラインなどを考えれば、消費者に訴求するのは容易なことではないだろう」と第1週に1千万ドルの収益を予想していた。

「クラウド アトラス」は、デイヴィッド・ミッチェルの同名原作を「マトリックス」シリーズのアンディ・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー監督と「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ監督が共同演出した作品だ。1849年の南太平洋を筆頭に、2012年のロンドンと2346年のハワイまで6つの時空間を背景に、死と愛の物語を交差させる「クラウド アトラス」は、トム・ハンクス、ハル・ベリー、スーザン・サランドンなど主演俳優たちがそれぞれの物語の中で5~6つのキャラクターを演じ、注目されている。

写真=イ・ジョンミン

英語での演技で好評を得たペ・ドゥナ「6ヶ月間イギリスで英語を勉強」

有名な俳優たちと「ネオ・ソウル」編でクローン人間「ソンミ-451」を演じたペ・ドゥナの演技に対し、「ニューヨークタイムズ」などの外信は、概ね絶賛している雰囲気だ。「ニューヨークタイムズ」はレビューで、「ペ・ドゥナが演じたソンミ-451の運命は、『クラウド アトラス』後半の寓話的な鍵となる」と評した。

トロント国際映画祭でペ・ドゥナを「『クラウド アトラス』が見つけ出した、明るい光」と表現した「ワイド・スクリーン」は、「ペ・ドゥナは、パク・チャヌク監督の『復讐者に憐れみを』、ポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』、日本映画『空気人形』などに出演し、世界的に認められた女優」と紹介し、「ペ・ドゥナは、純粋なしもべが革命の象徴へ変化する役割に光を吹き入れた」と公表した。

一方、24日(現地時間)アメリカのロサンゼルス・ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターで開かれた「クラウド アトラス」の試写会に出席したペ・ドゥナは、公開前後に複数のメディアとインタビューを行い、アメリカの観客に顔を知らせている。

ある放送とのインタビューでPSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」にも触れたペ・ドゥナは、「Movie Line」との取材で「幼い頃海外で英語を勉強したかったが、母に止められ諦めた。現在6ヶ月間イギリスで英語を勉強した」と話した。

ペ・ドゥナはウォシャウスキー監督たちとのキャスティング過程について「彼らが私に電話をくれた。当時はアメリカのエージェントもいないときで、実は韓国でもマネージャーがいなかった時期だった。『人類滅亡計画書』のイム・ピルソン監督も彼らから電話を受け、私に『有名なハリウッドの監督たちが君にシナリオを送っているが、読んでみるか』と言われ、後でみるとウォシャウスキー姉弟とトム・ティクヴァ監督の脚本だったのでびっくりした」と紹介した。

日本アカデミー賞の主演女優賞を受賞した「空気人形」に続き、神秘な雰囲気のクローン人間でハリウッドに存在を示したペ・ドゥナの「クラウド アトラス」は、韓国で来年の1月に公開される。

記者 : ハ・ソンテ