「悪いやつら」「建築学概論」キム・ソンギュン、クァク・ドウォン、チョ・ジョンソク、これからの活躍にも期待が集まる!

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写真=マイデイリー DB
観客の視線を引き付ける、シーン泥棒という意味の“シーン スティーラー(scene-stealer)”にピッタリな俳優たちが、2012年上半期において注目を集めた。その俳優たちとは1回の出演で観客を魅了したキム・ソンギュン、クァク・ドウォン、チョ・ジョンソクである。

キム・ソンギュン、クァク・ドウォン、チョ・ジョンソクは、1本の映画で観客に深い印象を与え、俳優としてターニングポイントを迎えた。演技力を認められ、存在感を放った彼らは活躍の舞台を広げた。

キム・ソンギュンとクァク・ドウォンは、ユン・ジョンビン監督の映画「悪いやつら」(以下「悪いやつら」)で主人公に負けないほどのオーラを見せ、演技ではなく実際の姿ではないかと思うほど劇中のキャラクターに成り切って注目を浴びた。

キム・ソンギュンは、釜山(プサン)の最大の暴力団のボスであるハ・ジョンウの右腕的存在を演じた。彼の演技力よりさらに注目を集めたのは、「悪いやつら」が彼のデビュー作だということだ。初めて映画に出演した俳優が、大先輩である俳優チェ・ミンシク、ハ・ジョンウなどの間で、観客に深い印象を与えられたということは再び彼に注目が集まるきっかけとなった。これは4月に開催された「百想芸術大賞」の映画部門で、男性新人演技賞の受賞という結果に繋がった。

クァク・ドウォンは、釜山(プサン)の悪質な検事チョ・ボムソク役を演じ、チェ・ミンシクと対立して多くの観客の視線を引き付けた。チェ・ミンシクをけなす姿は映画を見終わった後も頭から離れない。さらに「あの俳優は誰?」と観客の好奇心をくすぐった。また俳優パク・チュンフンは、彼の演技力を絶賛した。パク・チュンフンは映画を見終わった後、自身のTwitterに「検事役を演じた俳優の演技は信じられないくらい完璧だった。彼の完璧な演技力はぞっとするほどだ」と驚きを隠せなかった。

チョ・ジョンソクは、韓国恋愛映画史上で最大の観客を動員した、イ・ヨンジュ監督の映画「建築学概論」の助演を見事に演じきった。劇中、20代のスンミン(イ・ジェフン)の親友ナプトゥク役を演じて、映画デビュー作で存在感を放った。映画関係者も「チョ・ジョンソクがいなかったら、これほど人気を集めることはできなかったはずだ」と評価した。チョ・ジョンソクはナプトゥクに続き、5月24日に最終回を迎えたMBCドラマ「キング~Two Hearts」で、固く原則を守るエリート王室近衛隊中隊長ウン・シギョン役を演じ、ナプトゥクとは正反対の魅力を見せ、女心を揺さぶった。

3人の俳優には大きな変化があった。映画「悪いやつら」を通じて世間に顔を知らしめたクァク・ドウォンと新人俳優キム・ソンギュンとチョ・ジョンソクはキャスティングしたい俳優となり、忙しい日々を送っている。

キム・ソンギュンは、7月19日に公開されるキム・フィ監督の映画「隣人」で復帰する。劇中、インパクトのある役を務め、もう一度俳優としての存在感を放つ予定である。映画「神の男」の撮影もそろそろ終わると見られ、彼の出演する映画を観るのも楽しいだろう。

クァク・ドウォンは、現在SBS水木ドラマ「ファントム」でソ・ジソブと対立しており、ドラマに面白さを与えている。さらに彼ならではのアドリブが加わり、視聴者の笑いを誘うなど、映画だけでなくドラマまで掌握している。現在、出演を検討している作品があり、8月にドラマが終わった後、映画に復帰する可能性が高いと言える。先立って8月にはイム・サンユン監督の映画「ある会社員」が、9月にはシン・ジョンウォン監督の映画「漁村の幽霊 パクさん、出張す」が公開される。

チョ・ジョンソクは現在、1985年にソウルで起こった米文化院占拠事件を題材にしたコミカル映画「救国の鋼鉄隊列」(監督:ユク・サンヒョ)を撮影している。彼は全国大学生連合の学生の1人で、ドラマで見せたウン・シギョンとは違う熱血青年を演じる。映画「救国の鋼鉄隊列」は、10月ごろに公開される予定である。2作品の他にも、映画とドラマでそれぞれ違う魅力を披露する見られ、彼を待っているファンの期待はさらに高まっている。

記者 : キム・ミリ