Vol.2 ― クリスタル「f(x)の歌、全く恥ずかしくありません」

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写真=マイデイリー DB、SMエンターテインメント提供
f(x)というガールズグループがデビューするニュースに、同じ所属事務所のSMエンターテインメントの先輩ガールズグループである少女時代と似た感じ、また、似た道を選ぶと考えた。すでに韓国を代表するガールズグループに成長した少女時代の後を追うことは、もう少し簡単にお兄さんファンと叔父さんファンを獲得できるという意味だ。

しかし実際にf(x)の歌は聴き慣れないものだった。歌詞もリズムも全て馴染みが薄かった。これで成功できるのかと思ったが、やはり歌謡ファンの反応も少女時代に比べて薄かった。他のガールズグループは遠慮なく男性ファンを攻略する歌を次々とリリースしたが、f(x)は歌をリリースするたびにさらに難解さを増し、お兄さんを探すどころか、「どうします、姉さん」と叫んだ。

それなりのf(x)らしさが通じたのか。歌謡ファンの反応と関係なくf(x)が自分たちのスタイルを崩さないため、彼女らの歌に対する関心も強まった。音楽番組で1位にもなり、f(x)ならではの音楽スタイルという観念も生まれた。

特にf(x)のクリスタルには音楽に対するプライドがあった。「正直言ってはじめは、『もう少し大衆的な歌を歌うのはどうだろう?』と思いました。ですが私たちもf(x)の音楽に慣れていて、ずっと続けてきて、f(x)のスタイルが見えるとおっしゃられるのを聞くようになりました。『私たちのスタイル、f(x)スタイルだな』と思って、嬉しいです」

「そして私は私たちの音楽が好きです。それで私たちのアルバムをプレゼントする時も、全然恥ずかしくありません。正直言って、『最高』と言うには少し違いますが、私たちの音楽が好きな方々にとっては、よい音楽でしょう」

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歌手として目標があるかと尋ねたところクリスタルは、「ただ私が好きなことをしたいです。楽しくできることをしたいです」と言った。

そして「もちろん最高になって、トップにいれば気持ちもよいでしょうが、そんな風にならなくても私は、『私がおもしろければいいや』と思います。f(x)や私がさらに発展しなければならないのは事実で、さらに上に上がりたい欲も私たち皆にありますが、そうでなくても私たちはずっと音楽をするつもりです」と、大人びた返事を聞かせてくれた。

18歳の少女の覇気なのかと思って、「今よりもっと年をとっても歌を続けたいですか?」と質問してみた。クリスタルは、「はい!いいですね!」と言った。目が真実を語っていた。

「私が今回のシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)を半年以上していて、ステージに立ちたい思いが大きく膨らみました。そんな風に思うようになるなんて、予想していませんでした。演技も面白いですが、ステージが本当にいいです。『ハイキック3~短足の逆襲』を撮影する間、ステージに立ちたいと一番たくさん思ったようです。とても長く時が経ったからなのかな?(笑)」

昨年夏「Hot Summer」で活動したf(x)は、アイドルグループとしてはアルバムのリリースが少ないほうだ。ファンが首を長くして待っているが、野心満々で準備中だという。「今はメンバーが個別活動をしているので、それが終われば新アルバムを本格的に準備します。今年中に出ますかって?もちろんです。私たちもはやく出したいです」

クリスタルの姉ジェシカと「ハイキック3~短足の逆襲」に関する話は、Vol.3に続く。

記者 : イ・スンロク、翻訳:キム・ユリ