「地獄が呼んでいる」「今、私たちの学校は…」を制作!SLL、2024年までに約3000億円を投資へ…日本法人の設立も準備中

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写真=SLL
SLLがグローバルスタジオへの跳躍を予告した。

本日(19日)、ソウル中区東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)で、SLLのメディアデーが開催された。JTBCスタジオはこれに先立って先月31日、SLLに社名を変更し「全世界のコンテンツ市場をまとめる事業者として成長する」と意気込みを明かした。

SLLは、15の制作レーベル(BAエンターテインメント、wiip、ドラマハウススタジオ、ベティ&クリエーターズ、STUDIO VIRD、スタジオスラム、スタジオフェニックス、アンソロジースタジオ、nPioエンターテインメント、コンテンツジウム、クライマックススタジオ、パーフェクトストームフィルム、プロダクションH、フィルムモンスター、ハウ・ピクチャーズ)と共に成長している。

大ヒットドラマ「夫婦の世界」で非地上波有料チャンネルの最高視聴率(31.7%)の歴史を築いたSLLは、差別化したコンテンツ制作力をもとに、Netflixオリジナルシリーズ「地獄が呼んでいる」「今、私たちの学校は…」など世界中で1位に輝いている作品を制作し、他のグローバルスタジオとも肩を並べている。

この日、講演者として登壇したSLLのチョン・ギョンムン代表取締役は「世界を魅了するKコンテンツの作品のうち、『地獄が呼んでいる』『今、私たちの学校は…』が、誇らしくもSLLが制作したコンテンツだ」と紹介し「(従来の社名である)JTBCスタジオは、安定していてありがたい名前だった。だが、もう我々はJTBCのチャンネルだけで放送されるスタジオの枠を超えた。それが社名を変更した理由だ」と明かした。

また「SLLは今年、全35作品をローンチする予定だ。そして、2024年までに合計3兆ウォン(約3,106億7,800万円)を投資する。海外売上高も、2024年には2兆ウォン(約2,071億1,800万円)以上に増やす予定だ」と強調した。SLLは2022年、JTBC新ドラマ「財閥家の末息子」をはじめ、Netflixオリジナルシリーズ「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」「ナルコの神」、Disney+「カジノ」などの作品を公開する予定だ。

また「これらを通じて、世界中の視聴者の心を捉えるスタジオになることが目標だ。韓国より海外売上高が高い、世界をリードするスタジオになる時が近づいている」と意気込みを伝えた。

SLLは、海外法人と制作会社の設立を通じたグローバル事業も本格的に展開する。潜在力が大きいIPを多数保有している伝統的なコンテンツ強国であり、Kコンテンツの需要が高い日本で、現地法人として日本最高レベルの制作会社の設立を準備している。

さらに、東南アジア市場も注目している。東南アジアは、コンテンツトレンドの中心と言えるZ世代の人口割合が高く、収益性を超えた大事な意味を持つ地域として選ばれている。SLLは、まずシンガポールに現地法人を設立し、Kコンテンツの輸出だけでなく、現地の言語と文化に基づいたコンテンツを制作する計画だと伝えた。

映像コンテンツのほかにも、IPをベースにしたNFT(非代替性トークン)、メタバースなど、多様な事業を準備している。最近、アート・コレクティブルNFT専門ブランド「Treasures Club」とMOUを締結し、人気IPとのコラボレーションを行い、ブランド及びコンテンツNFTの立ち上げをスタートした。このように、主要プラットフォームとの協業を通じて“SLL IP”の世界観を構築し、メタバース事業にも本腰を入れる予定だ。

記者 : イ・スンギル