「IRIS 2」「その冬、風が吹く」「7級公務員」ついに始まった“熾烈な水木ドラマ対決”が嬉しい

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写真=KBS
これ以上熾烈な争いはなかった。本当の水木ドラマ対決が始まった。

これまでKBS 2TV、SBS、MBCドラマが同時に放送がスタートしたことはしょっちゅうあった。それを称して“水木ドラマ対戦”と呼んでいた。しかし、今回のように熾烈だったことはない。

現在放送中の水木ドラマは、KBS 2TV「IRIS 2」、SBS「その冬、風が吹く」、MBC「7級公務員」である。

「IRIS 2」と「その冬、風が吹く」は同時に放送が始まったが、かつて同時期に始まっていたドラマより、現在の水木ドラマ対決はさらに熾烈だ。だから嬉しい。

現在の水木ドラマ対決が熾烈な理由は、ジャンルの差別化にある。「IRIS 2」はアクション、「その冬、風が吹く」は恋愛物、「7級公務員」はラブコメディである。

それぞれ異なるジャンルで視聴者を魅了しているのだ。異なったジャンルであるだけに、違う魅力でアピールしている。その分、視聴者はどのドラマを選択するかずいぶんと悩んでいる。

「IRIS 2」と「その冬、風が吹く」の前作には申し訳ないが、視聴者を100%満足させるような作品はなかった。「チョンウチ」が水木ドラマの視聴率1、2位を争っていたものの、視聴者を夢中にさせるには物足りなかった。そのため、続けて1位を守ることができず、2位になってしまった。

「7級公務員」も第1話の放送から大いに愛されたが、「チョンウチ」と1、2位を争った。それは視聴者を夢中にさせることに優れているというより、各話のエピソードによるものだと言うしかない。

しかし、今回は特別だ。それぞれ異なるジャンルなだけに、異なる魅力で視聴者を引き付けようとしている。

写真=SBS
水木ドラマ初の勝者は「IRIS 2」だ。同作は第1話の放送で10%台中盤の視聴率を記録し、「7級公務員」を軽く押しのけ一気に水木ドラマ視聴率1位にのし上った。誰もが予想していた。シーズン1のヒットがあったので、予想していた結果だった。

2番目の勝者は「7級公務員」である。元気ハツラツなストーリーと、俳優たちの熱演で水木ドラマ視聴率2位の座を守った。原作映画である「7級公務員」のおかげだと言う人々もいるが、ドラマを見た人なら絶対にそうは言わない。現在まではまったく先がわからないストーリーが展開されているからだ。

しかし、安心しているわけにはいかない。「その冬、風が吹く」の勢いが尋常ではない。多くの人が「7級公務員」の2位の座が不安だと思っている理由がそれであり、視聴率という数値でも見せ付けた。

現在水木ドラマの視聴率においてはビリだが、「その冬、風が吹く」は今後逆転の機会が十分ある。ノ・ヒギョン脚本家の繊細な筆力とキム・ギュテプロデューサーの感性豊かな演出は、視聴者の興味をそそった。もちろん第1、2話を連続放送した影響もあった。しかし、単にそのためだと評価するにはあまりにも優れている作品である。

それに、チョ・インソンとソン・ヘギョが絶頂の演技力を披露している状態だ。これからのポテンシャルが充分なのだ。ますます期待が高まる状況である。

水木ドラマは現在、どの作品も視聴率10%を超えた。視聴率の基準が20%を超えても大ヒットと評価されている今、すべてが10%を超えたということは特別な意味を持つ。それは、どの作品も1位に上がることができることを意味するからだ。

1位になっても自慢ばかりしていることはできず、ビリでもがっかりする必要もない。どんな作品も1位を狙うことができ、どんな作品もビリになりかねない。

水木ドラマは現在、視聴率1位と3位の差がわずか3%しかない。これこそ真剣勝負である。だからさらに嬉しい。

視聴者は、どんなドラマでも選ぶことができる。胸がワクワクする対決を見られる機会までできた。ドラマを見ることができる媒体も、テレビが全てではない。最初に勝利のタイミングを掴んだ作品が、最後まで勝者になるとは限らない。

水木ドラマの勝負、どの作品が最後に笑うのか。どのドラマが有終の美を飾ることができるのか、ドラマを見る楽しみのほかに、また違う楽しみができたのである。

視聴者はすべての作品を応援している。シーズン1の名声に恥をかかせないため努力する「IRIS 2」。優れた映像美と俳優たちの絶頂の演技力を見せる「その冬、風が吹く」、チュウォンとチェ・ガンヒの成功不敗の神話を続けていく「7級公務員」、すべてに向けてだ。

写真=MBC

記者 : イ・ウンジ