「ファントム」ソ・ジソブ“眼差しひとつで危機を乗り越える抜群の演技”

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写真=SBS
ドラマ「ファントム」での俳優ソ・ジソブの“眼差し”が、視聴者の間で話題となっている。

ソ・ジソブは韓国で14日に放送されたSBS水木ドラマ「ファントム」(脚本:キム・ウニ、演出:キム・ヒョンシク)の第6話で、自分をハデスだと疑うクァク・ドウォンによって、警察の捜査を受けることになるが、強い眼差しの表情と揺るぎない語り口で、危機を乗り越えた。

この日の放送で、国際的なハッカーチームである“デヒョン”が大韓電力を目標にDDoS攻撃(標的となるサーバーのサービスを不能にする攻撃)を行うと、ギヨン(ウヒョン:ソ・ジソブ)はこの攻撃を阻止しようと孤軍奮闘した。幸い、ギヨンは自分が持っていた自爆防止プログラムを使ってデヒョンとのサイバー対決に勝利したが、そのプログラムがハデスが使っていた悪性コードであることが発覚し、ヒョクジュ(クァク・ドウォン)によって警察庁の捜査チームに回付される危機に直面した。

これまで生前のウヒョンの怪しい行動を注視し、調べてきたヒョクジュは、警察庁の捜査チームにウヒョンとハデスのノートパソコンの暗証番号が同じであるという決定的な証拠を持ち出し、目の前にいる人間はキム・ウヒョンではなくパク・ギヨンであると主張し、ギヨンを追い込んだ。隙のないヒョクジュの論理に、警察庁の局長だけでなくサイバー捜査チームの同僚たちもギヨンに疑惑の視線を向ける。

しかし、窮地に立たされていたギヨンが「僕がハデスのノートパソコンをハッキングしたのは事実です」と予想外の発言をすると、状況は一転した。ギヨンは特有の落ち着いた眼差しで同僚たちを見つめ、ハデスのノートパソコンの暗証番号と自分のノートパソコンの暗証番号が同じであるという事実を素直に認め、その場にいた同僚たちを驚かせた。

ギヨンのこの正面突破に焦ったヒョクジュは、ギヨンに「ふざけるな!」と叫ぶものの、ギヨンは動揺せず「パク・ギヨンと僕は1999年に警察学校に入学した同期です。互いのことは誰よりも知っていました。僕たちは、サイバー捜査隊に応募するためにデジタルとサイバーの世界を勉強しました。Y2K、CIHは僕たちを魅了したキーワードでもありますし、僕たちはともにそれを暗証番号として使っていました」と述べ、自分のノートパソコンの暗証番号とハデスのノートパソコンの暗証番号がなぜ一致するのかについて、冷静な口調で語った。

ギヨンのこの落ち着きに焦りを隠せないヒョクジュは「ノートパソコンの暗証番号はそうだとしても、大韓電力の時に使った悪性コードはどうなんだ?それは、インターネット上では公開されたことのない、ハデスだけが知っていた悪性コードだったはずだ」と、彼を問い詰めた。するとギヨンは「ハデスのノートパソコンを開いた時、分析するためにコピーしておいたんです」と答えた。ギヨンの答えに憤ったヒョクジュは「ならなぜ俺たちにはその事実を知らせなかった?」と責めるも、ギヨンは「知らせたなら、今のように余計に疑われたでしょう?今後また同じ状況があったとしても、疑われようが懲戒処分を受けようが、同じ選択をします。それが僕の考えです」と毅然と答え、ヒョクジュに痛快な一発を与えた。

正体が露見するかもしれない危機の中でも、感情を最大限抑えて隙のない論理を展開し、自分を疑っていた同僚たちを味方に付けるソ・ジソブの強い眼差しに、視聴者からは彼の演技を高く評価する声が続出している。

「ファントム」の関係者は「偽ウヒョンに変身したパク・ギヨンを完璧に演じるために、ソ・ジソブが最善を尽くしている。特に細かい眼差しの演技や内に抑えた感情の演技を披露するために、尋常ではない集中力を見せている。今後ウヒョンとギヨンを自由自在に操り、幅広い演技を披露するソ・ジソブの変身に注目してほしい」と伝えた。

また第6話の後半には、ウリ日報のク・ヨンジュ(チャ・ヘリン)という美人の女性記者が元彼女を名乗りギヨンの家を訪ね、ギヨンを混乱させるシーンが描かれた。そしてヨンジュとセガン証券のヒョンミン(オム・ギジュン)のただならぬ関係も描かれ、今後ギヨンにどのような危機が迫るのか、注目が高まっている。

記者 : パク・ギイム