Vol.1 ― ペク・チヨン“ダンシング・クイーン”に挑戦!

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写真提供=WSエンターテインメント
「昨日は夜遅くまでスケジュールが詰まっていたので、今日は良いコンディションとは言えないですね」と挨拶をした歌手ペク・チヨンは、学生時代に先に話しかけてくるような友達を思い出させる。

最近、多くのドラマの劇中歌を歌い、その声だけで存在感を感じさせるペク・チヨンは、1999年にデビューし、今年で13年目を迎えるベテラン歌手である。これまで、苦境もあった。しかしその苦境を乗り越えた彼女は、韓国の音楽業界において、他の人には真似できない魅力を持つ存在となっている。

彼女は2008年「銃で撃たれたように」で、歌手としての新たな全盛期を迎えた。彼女の歌った劇中歌はドラマの視聴者に感動を与え、ドラマのシーンはさらに切なく感じられた。

多くのドラマの劇中歌を歌ったためだろう。彼女は“バラードクイーン”という別称で呼ばれるようになったが、彼女は2000年代序盤「Dash」「Sad Salsa」などのダンス曲で大ブレイクした歌手である。

彼女は2009年にアイドルグループ2PMのテギョンとともに「私の耳にキャンディ」で再び大ブレイクした。3年後、彼女はダンスナンバー「Good Boy」でもう一度変身を図った。

彼女はダンスナンバーで活動を再開したきっかけについて「私はデビュー13年目の歌手なので、大先輩になったような感じでした。ステージに後輩と一緒に立ちたかったんです。『私の耳にキャンディ』で活動していた時と同じだと言えますね」と語った。

今回発売したミニアルバムのタイトル曲「Good boy」は、プロデューサーであるイダンヨプチャギ(二段横蹴り)が、ペク・チヨンでないと歌えないメロディーと歌詞を作り、彼女に提供した曲である。「Good Boy」は恋の駆け引きを楽しく歌った曲である。

大ヒット曲「私の耳にキャンディ」は、2PMのテギョンがフィーチャリングに参加したが、新曲「Good Boy」は、BEASTのヨン・ジュンヒョンがフィーチャリングに参加する。彼女はヨン・ジュンヒョンについて「ラップがとても上手ですよ。『こんな感じでお願いします』って言ったら、3回目でラップの歌詞を書き上げました。ラップもとても気に入っています」と満足げに語った。

テギョンとヨン・ジュンヒョンのうち、どっちが“Good Boy”なのかという質問に「テギョンは本当にグッドボーイですよ。明るくてアクティブな人です。本当に純粋で、人との間に隔てを置かない性格です」と答えた。ヨン・ジュンヒョンについては「バッド・ボーイはジュンヒョンかな?妙な魅力がありますね。真面目で思慮深いです。抜群のラップの実力に、シンガー・ソングライターじゃないですか。今回のミニアルバムに参加してくれて嬉しいです」と嬉しそうに語った。

続いて彼女は、今回のミニアルバムの準備で大変だったことについて明かした。もっとも難しいのはやはりダンスだという。流行が変わるのは早いため、流行りのダンスに慣れるのが大変で、骨盤も歪んでしまった。彼女は「私がダンスを学んでいた時は、パワフルなウェーブじゃないと褒められなかったのですが、今は違います。パフォーマンスのポイントとなるのはウェーブ自体ではないです。本当に難しいです」と語った。

最近、彼女はオーディション番組に審査委員として出演した。最終回を迎えたケーブルチャンネルMnet「the Voice of Korea」でコーチとして活躍した彼女は、後輩歌手を育成したいという。彼女は「グループや男性歌手よりは、歌も上手で個性ある女性ソロ歌手を育成したいですね」と語り、ガールズグループSISTARのヒョリン、f(x)のルナ、歌手ジョンイン、新人歌手ANDAMIROなどを挙げた。

現在活動している歌手たちにとって大先輩であるペク・チヨンは、後輩歌手と肩を並べられるような“ダンス歌手”になりたいという。「最近は実力派新人歌手も多いし、すでに活動している実力派アイドル歌手の中に、育成してみたい後輩が多いです。後輩たちを見て今何が流行しているのかを学び、挑戦したいという気持ちにもなれます」と意気込みを語った。

彼女ならではの声と歌唱力で“バラードクイーン”となったにも関わらず、ペク・チヨンの挑戦は続く。3年ぶりにダンスナンバーで活動を再開する歌手ペク・チヨン。実力派後輩歌手も育成したいという彼女の今後の活動が期待される。

記者 : チェ・ジイェ