BIGBANGのG-DRAGON、科学技術と韓国エンタメ融合への考えを語る「“ビッグバン”を期待している」

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韓国の国立大学KAIST(カイスト、韓国科学技術院)が、機械工学科の特任教授としてBIGBANGのG-DRAGONを任命した。

5日、KAISTのスポーツコンプレックスで開催された「INNOVATE KOREA 2024」では、機械工学科の招聘教授として任命されたG-DRAGONに対する任命状の授与式が行われた。

今回の任命は、KAISTが開発した最新の科学技術をK-コンテンツと文化産業に融合し、韓国文化のグローバル競争力を拡大するために推進された。

G-DRAGONの所属事務所であるGalaxy Corporationの関係者は「今回の任命が、エンターテク(エンターテインメント+テク)研究開発を通じた市場の革新と、K-カルチャーのグローバルな拡張、および成長に貢献できると期待している」と明かした。

特任教授になった彼は、学部生および大学院生を対象にしたリーダーシップ特講で教壇に立つ予定だ。世界的なアーティストとしての経験と人生を共有し、KAISTの学生たちに世界を見つめるビジョンと洞察、それぞれの領域を開拓する挑戦とインスピレーションを提供するという。

また、文化イベントを開催してKAISTの関係者とコミュニケーションを取ると共に、創造的で融合的な人材に成長するために必要な芸術的経験を提供する予定だ。

KAISTのさまざまな技術を芸術と文化コンテンツに合わせる共同研究も推進する。「KAIST・Galaxy Corporation Enter-tech研究センター」(仮称)を機械工学科内に設立し、G-DRAGONを筆頭に韓流アーティストを対象にしたデジタル・ツィン(Digital Twin) 技術研究、K-カルチャーと人工知能、ロボット、メタバースなど、科学技術の融合研究ボリューメトリック(Volumetric)・モーションキャプチャー(Motion Capture)・ハプティックス(Haptic)など、最新技術を活用したアーティストのアバター開発などの研究を行う。

Galaxy Corporationは「NetflixグローバルTOP 10 非英語TVショー」部門で1位を達成する快挙を成し遂げた「フィジカル:100」シーズン2を始め、「STREET WOMAN FIGHTER」「1泊2日」「ミスタートロット2」のように話題性の高いコンテンツを制作している。

昨年12月にGalaxy CorporationはG-DRAGONを迎え入れ、従来の番組制作だけでなく、音楽をはじめとしたエンターテインメント全般にIPを拡大した。メタバース、アバター、人工知能(AI)などの最新デジタル技術にIP(知識財産権)を結合し、新しいコンテンツ市場を開拓している“エンターテク” 企業だ。このような成果に基づいて、最近はグローバル投資銀行(IB)からの投資を受け、エンターテクスタートアップとしては初めてユニコーン(企業価値1兆ウォン)への成長を目前としている。

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G-DRAGONは「数多くの科学の天才が輩出されるKAISTの特任教授に任命されて光栄だ。最高の科学技術専門家たちと僕のエンターテインメントの知識が出会って、大きなシナジー、つまり“ビッグバン”が起こることを期待している」と感想を明かした。

続いて彼は「音楽分野にも人工知能で作業をしている方々がたくさん増えており、このような最先端技術がより多彩な形態の創作作業を可能にしている」とし「Galaxy CorporationとKAISTが共に開発した人工知能アバターを通じて、現実では簡単に会うことのできない世界中のファンとより近くでコミュニケーションをとりたい」と、具体的な願いを伝えた。

イ・グァンヒョン総長は「KAISTが開校以来、いつも新しいものを探求し、未知の領域を開拓してきた大学であることを考えると、文化芸術界で世界的な成果を成し遂げた先駆者、開拓者であるクォン教授(G-DRAGON)もKAISTのDNAを共有していると思う」と説明した。

続いてイ総長は「G-DRAGONさんの教授活動を通じて、KAISTの科学技術とK-カルチャーがグローバルな舞台に拡大し、成長することに貢献できることはもちろん、世界のトレンドを先導したクォン教授の経験と精神を共有することが超一流大学を目指すKAISTの構成員にも大きな財産になるだろう」と期待を明らかにした。

G-DRAGONの教授任命期間は、今月4日から2026年6月までの2年だ。またG-DRAGONはKAISTのグローバルアンバサダーにも任命され、KAISTの海外PRにも参加する計画だ。

彼は2006年にデビューして世界的な人気を博したBIGBANGのリーダーであり、18年間も韓国の大衆文化を象徴するアイコンとして地位を固めている。作詞、作曲とプロデューシングから公演まで、音楽活動の全般で最高の実力を認められた。2016年にはアジアの男性としてははじめてファッションブランド「CHANEL」のグローバルアンバサダーに選定されるなど、ファッション分野でも幅広く活躍し、韓国の音楽とファッションを世界に知らせたと評価されている。今年1月にはアメリカのラスベガスで開かれた世界最大の家電・IT展示会CESに参加するなど、“テクテーナー”としても活動領域を拡大している。

記者 : キム・ヒョンソ