NCT WISH、デビュー1ヶ月で抱いた夢とは?SM先輩や高橋愛の応援に感謝も「いつか東京ドームで単独コンサートを」

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写真=Newsen DB
NCT WISHが、ソウル城東(ソンドン)区のあるカフェでデビュー1ヶ月記念インタビューを行った。

NCT WISHは、2月28日に1stシングル「WISH」をリリースし、日韓同時デビューを果たした。昨年10月から約2ヶ月にわたってプレデビューツアーを開催し、今年の「SMTOWN LIVE 2024 SMCU PALACE@TOKYO」では先輩アーティストらと同じステージに立って本格的な活動のスタートを知らせた。

日韓の活動との違いについて「日本の音楽番組はファンと会うシステムではなかったのですが、韓国の音楽番組ではファンと直接対面して応援してもらえたことが嬉しかったです」と口を開いたのは、ジェヒだ。彼は「ミニファンミーティングではファンにクッキーや飴をプレゼントしたのですが、快く受け取ってくれて反応も良くて、気分が上がりました。オンラインとオフラインでサイン会をたくさん行いましたが、ファンの皆さんはいつもご飯をあまり食べていないようなので……おいしく食べてほしいです」とファンに対する思いを打ち明けた。

シオンは「練習生としての生活が長かったので、そのぶん良い姿を見せようと思いました。不思議に感じる部分も多かったし、ワクワクする思いもたくさんありました。実際にファンの皆さんの前でステージを披露した時は、想像以上に楽しくて次のカムバックが待ち遠しくなりました」と語った。

日本人メンバーのリクとユウシは、韓国での活動で感じたことを明らかに。

リクは「時間が経つのが本当に早く感じましたし、ファンの皆さんとお会いできる場が多くて幸せでした。今後もそのような場がもっとあればいいと思います」と期待感をあらわにし、ユウシは「韓国での活動が初めてなので不慣れでぎこちない部分もありましたが、スケジュールをこなしながらメンバーたちとどのように過ごせばいいのかわかってきたような気がします」と感想を伝えた。

NCT WISHのデビューシングル「WISH」は、韓国と日本の先行注文だけで37万枚の売上を記録。韓国版だけで初動売上(リリース後初の一週間、HANTEOチャート基準)28万枚という数字を叩き出している。さらに、人気音楽番組「THE SHOW」で初登場1位に。韓国で活動をスタートしてからわずか8日で快挙を成し遂げ、一層大きな注目を集めた。

これに対してジェヒは、「音楽番組で1位をとって、ファンの皆さんがたくさん褒めてくれました。しかし、これは僕たちが頑張ったというよりファンの方々のおかげで実現した順位だと思います。次はもっと良い結果を出せるように頑張りたいです」と喜びをあらわにした。

サクヤは「韓国で1ヶ月活動する間、すべてが初めてのことだったので不思議な気持ちでした。とても緊張したけれど、楽しかったです。特に、ファンの皆さんにステージを披露しながら僕たちもエネルギーを得ることができて、良い経験でした」と振り返っている。リョウもまた「音楽番組に実際に出演してみて楽しかったし、ファンの皆さんと通じ合いながらパワーをもらいました。ファンの皆さんのおかげで、次の活動はもっとうまくいくんじゃないかと思えました」と今後の活動への期待感を高めた。

成し遂げた成果の意味を理解しているだけに、NCT WISHは「1位にふさわしい歌手になりたい」と今後の抱負についても触れている。音楽番組の収録現場を訪れたファンの応援が、大きな力になったようだ。

ジェヒは「ステージに上がる直前はいつも緊張していましたが、ファンの皆さんはいつもペンライトを手に駆けつけてくれます。それを見るたびに元気が湧いてきて、ステージが始まると応援の声がイヤモニを突き抜けて耳に届きます。掛け声まで覚えてきてくださって、力になりました」と伝えた。

シオンは、「活動最初の週に(NCT WISHの)ファンの皆さんだけが参加する事前収録が実施されて、そこでファンの皆さんからものすごいエネルギーをもらいました。応援を一身に浴びながらパフォーマンスをしたので、ステージの楽しさをより実感しました」と語っている。これにはユウシも「ファンの皆さんがペンライトを持って叫ぶ姿を目にした時、パワーをもらいました」と共感した。

2人の言葉に「ファンサイン会の時に、皆さんが僕たちを見て『元気が出る』と話してくれたのが嬉しかったです」と付け加えたリクは、日本で有名芸能人として活躍する“ある人物”についても語っている。彼のいとこである、モーニング娘。の元メンバー高橋愛のことだ。

「プレデビューツアーの時に(高橋愛が)会場に来てくれて、SNSに僕たちに関する写真と応援メッセージを投稿してくれました」と口を開いたリクは、「そんなふうに、ずっと応援してくれています。幼い頃に姉さんのステージを見ていましたが、(当時から)ファンと通じ合っている姿が印象的でした」と彼女にまつわるエピソードを明らかにした。

NCT WISHは、1ヶ月という短い期間の中で目覚ましい成長を遂げた。これについてリョウは、NCT WISHを輩出したプレデビューリアリティ「NCT Universe:LASTART」に言及しながら「番組放送当時は(皆さんに)何を見せたいのかが漠然としていましたが、最近は『見せたいキリングパート(歌で人の心を掴む部分)を生かして、自分の魅力を最大限に披露できるように』という目標を持って練習に臨めるようになりました。観察力が向上したようです」と語った。

サクヤもまた「ステージの過程で大きく成長した」とし、ジェヒは「プレデビューツアーでは実力的な部分だけでなく、ファンとどのように通じ合うかを学び、韓国での活動と異なる点も実感しました。プレデビューツアー以降ファンの皆さんとお会いする機会がますます増えて、韓国での活動中も皆さんと楽しい時間を過ごすことができました」と説明した。

チームワークも次第によくなったという。

シオンは「僕とユウシ以外は、長い付き合いではありません。日本の9都市で20回以上ステージを披露したプレデビューツアーを通じて、次第に息が合ってきました。『WISH』のミュージックビデオを撮影して活動を準備する過程でも、お互いに辛い時に励ましあってたくさんの話を交わしました。ますます息が合っている気がします」とメンバー間の結束力について明らかにした。

正式なお披露目の場となった「SMTOWN LIVE 2024 SMCU PALACE@TOKYO」では「さまざまな感情が入り混じった」としつつも、先輩アーティストらのパフォーマンスから学ぶことが多かったという彼ら。

サクヤは「東京ドームのステージを前にした時が、人生で一番緊張した瞬間でした。緊張しすぎて頭が真っ白になって、客席をまともに見ることができませんでした。夢のステージでした」と打ち明け、「ステージに上がった時は気持ちよかったし、パフォーマンスを終えた時もスッキリした気持ちでした。次は東京ドームで僕たちのコンサートをやりたいです」と感想を伝えた。

リョウはサクヤの言葉に付け加えるように「幼い頃からSMエンターテインメントの先輩たちが好きで、東京ドームで同じステージに立っていることが不思議でした。僕にとっては、憧れの先輩たちと同じステージに立てたという意味が大きいコンサートでした」とコメント。「NCTの名にふさわしい実力を育てて、うまくやらなければという考えしかありませんでした、僕たちが新人としてNCTというグループに入るということで、かなりのプレッシャーを感じています」と自身の心構えについても語った。

特に、リョウはNCT 127のコンサートに訪れSMエンターテインメントにスカウトされたメンバーだ。そのような経歴を持つだけに、当時の状況についても特別な思い入れを話している。

彼は「『NCT 127 1st Tour 'NEO CITY : JAPAN - The Origin'』というコンサートに行った時、グッズを買うために並んでいて突然女性の方の視線を感じました。その時はちょっと怖いなと思ったのですが、やさしく声をかけてくださって(笑)。最初にお話を伺ったときはSMを名乗る詐欺だと思って信じていなかったのですが、名刺を頂いたんです」と当時を振り返り、「3ヶ月後にオーディションをするから来てくださいと言われました。このようなチャンスは一度きりかもしれないと思って、オーディションを受けました」と説明した。

文字通り「成功したオタク」となったNCT WISHのメンバーらは、それぞれのロールモデルについても語った。

ジェヒは「SUPER JUNIORのキュヒョン先輩と、NCTのジェヒョン先輩がロールモデルです」とし、「キュヒョン先輩はコラボステージの時に近くでお会いして、少し緊張しました。ジェヒョン先輩はアーティストを志すきっかけになった人なのですが、まだあまり話したことがないです。先輩たちのように、見る人を一目で魅了するようなアーティストになりたいです」と自身の抱負を明らかにした。

リョウもまた、「NCTのドヨン先輩が憧れだったのですが、プレデビューの時はもちろん食事もご馳走してくれて、ずっとよく面倒をみてくれました」と感謝の気持ちをあらわに。

ジェヒも「音楽番組の時もチキンと飲み物を買ってきてくれて、こんなにたくさん手助けと応援をしていただいて感謝しています」と付け加えた。彼はさらに「ドヨン先輩だけでなく、BoA先輩もハンバーガーを買ってくれました。たくさんの先輩が応援してくれているし、プレデビューの時は東方神起のユンホ先輩が直接コーチングしていろんなコメントをくださってありがたかったです」と、所属アーティスト間の交流について語った。

「ロールモデルはNCTのテヨン先輩です」と語ったのは、サクヤだ。彼は「『SMTOWN』の公演が終わった時に『お疲れ様』と言ってもらえて、成功したオタクになったことを実感しました」と笑いを誘った。

ジェヒ、サクヤ、リョウは、NCT WISHというグループでともに活動することになったそれぞれの印象について語っている。

ジェヒは「サクヤとリョウは初々しい魅力があるけれど、それぞれが異なるエネルギーを持っています。ステージで表情やポイントをよく掴んでいます」と2人を褒めた。サクヤもまた「ジェヒは高音、リョウは低音がきれいで、2人のハーモニーは素晴らしいです」と2人の強みについて明らかにした。

NCT WISHは、グループのプロデューサーを務めるBoAについても語った。BoAはNCT WISHのデビュー以降、各種ショーケースをはじめとした多彩なコンテンツを通じてグループへの深い愛情をあらわにしている。

シオンは「東京のデビューステージ以前も、活動を開始してからも、緊張のせいで準備したものをうまく見せられなくて残念な気持ちが都度ありました。BoA理事は『あなたたちはうまくやっているから、ただ楽しくやってね』と言ってくださって、それ以降僕たちも自信と確信を持ってステージを一層楽しめるようになりました」とBoAとのエピソードについて触れた。

リクもまた「『WISH』のミュージックビデオ撮影時も、『自信を持って楽しくやってね』と言ってくださった」と付け加えた。

SMエンターテインメントの系譜を受け継ぐグループとして、責任感を感じる場面もあるというNCT WISH。

シオンは「SMエンターテインメントのDNAを実感するのか」という質問に対して「NCT WISHは、SMのスタッフや関係者の皆さんによるトレーニングとプロデュースによって誕生したグループなので、僕たちが判断するには客観性に欠ける可能性があります。それらの部分に関しては、ファンの皆さんが良く判断してくれると思っています」と語り、慎重な姿勢を見せた。

ユウシは「BoA理事がそばでずっと手伝ってくださるので、僕たちもBoA理事のフィードバックを受けながら成長しています。BoA理事が日本でも活動されていてその方面でも有名な方なので、僕たちを助けてくださいます」と感謝の意を惜しまなかった。

リクもまた「BoA姉さんがいつもそばにいてくれるから頼もしいです」とし、シオンは「アドバイスを求めて話せる先輩がいらっしゃること自体が、SMのDNAのように思います」と打ち明けた。

そんなNCT WISHが掲げる今後の目標も、“大型新人”の名にふさわしいものだった。

「メンバーたちと、活動がひと段落してから目標について話したことがあります」と切り出したシオンは、「一番些細な目標は、日帰りでもいいから僕たちだけで旅行をしたいです。そして、今年は新人賞を頂けるよう頑張りたいです。大きな目標は、『NCT NATION』が開催されたスタジアムと東京ドームで単独コンサートをすることです」とコメント。志の高さがうかがえる熱心な言葉は、今後の活動に対する期待感を一層高めた。

記者 : イ・ハナ