歌手のチョン・ジュニルなどが所属するM.Y.musicが「最近、実刑判決を受けたチケット販売詐欺容疑のパク某氏を相手に民事訴状を提出した」と明らかにした。

これに先立ってパク某氏は、M.Y.musicの所属アーティストであるチョン・ジュニルとDear Cloudが昨年12月と今年1月に開催したコンサートで、予約履歴と座席表を偽造し、複数人からチケット代の入金を受けて連絡を切る手段で詐欺を働き、最近行われた裁判で懲役1年6ヶ月を宣告された。

また、チョン・ジュニルやDear Cloudの他にも、IU、ヨンタク、パク・ヒョシン、ユンナ、10CM、Ailee、紫雨林、YB、カン・ヒョンホ、SORAN、HYNNなど、複数のコンサートチケットをめぐって販売詐欺を行った。

これに対してM.Y.musicは、チケットの販売詐欺によりファンに被害を与え、アーティストのイメージを損なうなどの業務妨害による損害賠償請求訴訟を提起した。

法務法人DAEJINのキム・ミンソン代表弁護士は、これについて「チケットの販売詐欺行為により、消費者の公演チケットに対する購買意欲が低下するなど、アーティストと事務所の双方に損害が発生するため、詐欺犯はこれに対する刑事責任だけでなく、民事責任も負わなければならない」と訴えた。

M.Y.musicのユン・ドンファン代表は、韓国音楽レーベル産業協会の会長を兼任している。同協会は、チケットの不正取引に対するアンケート調査を実施し、チケット詐欺によるアーティスト及び主催会社の被害の実態を証明するため力を注いでいる。またYouTubeチャンネル「Yeontoyou TV」では、ダフ屋（転売屋の一種）に直接会って、マクロ（不正にチケットを予約するソフト）と組織化された実体を暴くなど、詐欺行為の根絶のために積極的に取り組んでいる。

・チョン・ジュニルのコンサートチケットで詐欺？加害者に懲役1年6ヶ月を宣告