「犯罪都市 NO WAY OUT」マ・ドンソク、共演したイ・ジュニョク&青木崇高を称賛!悪党を増やした理由も明かす

OSEN |

写真=ABOエンターテインメント、PLUS Mエンターテインメント
俳優のマ・ドンソクは最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)にあるカフェでインタビュー行った。

彼は「『犯罪都市』はアクションとコメディがよく調和した映画」という言葉に「僕自体、面白いのが好きでギャグに欲があります。コメディジャンルに行きたいと思ったわけではないですが、マ・ソクドが危険な瞬間にも面白いことが言える余裕が魅力的だと思います」と、「犯罪都市」シリーズだけの方向性について話した。

「犯罪都市 NO WAY OUT」(監督:イ・サンヨン)は、代替できない怪物刑事のマ・ソクド(マ・ドンソク)がソウル広域捜査隊に移動した後、麻薬犯罪事件の背後にいるチュ・ソンチョル(イ・ジュニョク)と、麻薬事件に関わっているもう1人のヴィランであるリッキー(青木崇高)を捕まえるために繰り広げる、痛快な犯罪掃討作戦を描く。

昨年、韓国で公開された「犯罪都市 THE ROUNDUP」は、累積観客1,269万人(映画振興委員会)を動員し、韓国の映画の中で唯一、観客動員数1,000万人を突破。最近開かれた「犯罪都市 NO WAY OUT」のマスコミ向け試写会で記者から好評が出ただけに、新シリーズも大ヒットすると予想されている。

しかし、マ・ドンソクは「僕たちが精魂を込めて撮影しましたが、いつもスコアがついてくるとは思いません。今回も、累積観客数がこれぐらいになってほしいとは思っていないです。ただ、損益分岐点は超えてほしいです(笑)」とし「実は昨年シーズン2が公開された時は、新型コロナウイルスによるパンデミックが続いた時期でした。当然、1,000万人を突破するとは全く予想もしていませんでした。結果を見て、僕たちも衝撃を受けるほど上手くいって、『これは何事だ?』と思いました」と振り返った。

続けて「今年は韓国映画の救世主に浮上した」という言葉に、「僕たちの作品が韓国映画を代表する作品ではないですが、昨年に比べても映画館に行く観客数が減って心が痛いです。僕たちが微力ながら、少しでも観客数を増やすのに力になればと思います」と願った。シーズン3の損益分岐点は約180万人。「公開前に先行販売された国が多くて、損益分岐点はもっと低くなるかもしれません。正確ではないです」と説明した。

韓国で2017年に公開した「犯罪都市1」がR-18映画の中で最多観客動員数を記録して大ヒットし、今は新シリーズが出る度に観客の期待を高める人気作となった。“アクション”と“コメディ”を両立しながら観客を満足させるのは容易ではないが、このシリーズは3編までこの部分を賢くこなしている。

これに対し、マ・ドンソクは「作家と監督と台本の作業をする時、本当に数十回も修正して作り上げます。その中で、コミカルなアイデアは僕がたくさん出す方です。僕自体、笑わせるのが好きです」とし「だからといって、無理やり笑わせようとすれば逆効果になるので、作り笑いは控えています。僕が重点を置くのは、キャラクターたちが言いそうな言葉を作ることです。そうしてこそ、観客が見る時に納得して気持ちよく笑えます。僕は無理やり笑わせないよう努力しています」と伝えた。

続けて「シーズン1~2で、チェ・グィファさんと刑事として相性がとても良かったですが、シーズン3でそれを繰り返してはならないと思いました。それで単純に事件だけを変えませんでした。今回は刑事たちから直接聞いた実際の事件と、僕が(ニュースで接した)様々な事件をミックスして入れました。2人のヴィランは平行線に置かれたのではなく、互いに異なる線上で走ります。シーズン4の撮影もすでに終えましたが、3作とはトーンと感情がまた違います。僕は繰り返しが好きではないので。これから残りのシリーズはどのように作り上げるか、準備しています」と語った。

「犯罪都市」は、刑事マ・ソクドを通じて「法だけで処罰するのがもったいない悪い奴は、殴られなければならない」という主題を生かして強いパンチの使い方を強調し、深刻な状況でもユーモアで賢く笑わせる。

これに対し、マ・ドンソクは「僕が作家、監督と一緒にシナリオを書いたので、どの部分で誰がどんなアイデアを出したのか正確には思い出せません。全部混ざっています」と伝えた。

また「犯罪都市」シリーズは、俳優と劇中人物の距離が近い。マ・ソクドは代替できないマ・ドンソクの専売特許で、“3代ヴィラン”として登場したイ・ジュニョクと青木崇高も、自分にぴったりな役を演じた。

マ・ドンソクは「シーズン3には本当に手強い悪党1人と、静かに人々を攻撃するもう1人の悪党がいますが、2人でよかったと思います。僕が僕を真似してはいけないという考えのように、『犯罪都市』も前作を踏襲してはならないと思いました。そのような点で、これから出てくるシリーズの中の悪党も差別化する考えだ」と述べた。

イ・ジュニョクと共演した理由については「僕は作品に出る時、俳優の人柄が重要だと思っています。作業をする上で、(俳優間で)よく合って配慮することが重要です。イ・ジュニョクは人柄が良いです」と話した。また、青木崇高についても「彼が血のにじむような努力をしてきました。日本で個人的にアクションを練習した後、韓国に来て練習を重ねたんです。途中で何度か怪我していましたが、氷で冷やしながらアクションを繰り広げていました」と努力を褒め称えた。

「犯罪都市」シリーズおよび、色々な映画を制作してきたマ・ドンソクは今後監督に挑戦する気はあるだろうか。

彼は「演出する計画はありません。その理由は僕もよくわからないです(笑)。僕はシナリオを書くことと、制作にだけ関心があります。『犯罪都市』の他にも制作してきた映画は多いです」とし「僕が初めて制作を始めた時期には、俳優が制作することが不思議に思われていました。もちろん、今はそうではないですが。僕は初期から制作をしていたにもかかわらず、(エンディングクレジットに制作者として)僕の名前を入れたことはありません。俳優が制作する風土が自然になった時、初めて知らせました」と明らかにした。

マ・ドンソクは数十本の映画の制作から演技、運動、そしてリハビリまで1日が24時間では足りないほど、忙しく過ごしている。

彼は「僕の人生はボクシング、演技、制作の3つに分かれている。『犯罪都市 THE ROUNDUP』がヒットし、打ち上げをするはずなのにやらなかったんです。皆集まって『これって何事だ?』と言ってから、直ちにシーズン3の台本会議を始めました」と伝えた。

記者 : キム・ボラ