【REPORT】aespa、11万人を動員した初の日本ツアーを遂に完走!8月の東京ドーム公演にも期待高まる

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撮影=上飯坂一
4人組メタバースグループaespaが、初の日本ツアー「aespa LIVE TOUR 2023 'SYNK : HYPER LINE' in JAPAN」を開催。3月15日の大阪・大阪城ホールから4月30日の愛知・日本ガイシホールまでの4都市10公演で、11万人を動員した。

aespaは、2020年11月に韓国でデビューした、KARINA、WINTER、GISELLE、NINGNINGからなる、メタバースグループ。「自分のもう1人の自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する」というコンセプトを持ち、各メンバーにはメタバース空間にアバターが存在するという世界観を作品で展開している。

ツアータイトルの「HYPER LINE」は、「オンラインはaespaとae-aespa(アバター)が出会う世界で、オフラインはaespaとMY(ファンの名称)が出会う世界。そして、HYPER LINEはaespaとae-aespa、MYが出会う世界」というコンセプトを表している。

WINTERのギターパフォーマンスも!情熱的なステージでスタート

撮影=上飯坂一
ライブは、aespaの世界観を象徴する、宿敵「Black Mamba」との闘いを歌い上げる「Girls」からスタート。炎の上がる情熱的なステージで、WINTERがロックスターのようにギターをかき鳴らすというパフォーマンスもあり、華やかにライブの幕を開けた。そして序盤のステージでファンを驚かせたのが、KARINAのソロ曲「Menagerie」「Illusion」だ。KARINAが作詞に挑んだ「Menagerie」では、KARINAと同じ衣装のダンサーが、彼女の影のように対になって踊ったすぐ後に、モニターにKARINAのアバターであるae-KARINAが登場し、シンクロしたパフォーマンスで客席を沸かせた。

続く「Illusion」では、透明なOLEDモニターに等身大のae-メンバーたちが登場。まさにaespaとae-aespaが“SYNK”しているかのような演出で、これぞaespaの真骨頂ともいえる、本ツアータイトル「HYPER LINE」を具現化するパフォーマンスを見せてくれた。このセクションでは、未発売の新曲「Thirsty」も披露。これまでのaespaのイメージとは雰囲気が違うR&Bを基調とした軽やかなバラードは、各人のボーカルスキルが際立つ曲で、その新鮮な感覚に会場のファンも色めきだった。

「コーチェラ」で披露した曲をパフォーマンス!4人の歌声でファンを魅了

撮影=上飯坂一
中盤は、WINTERのソロ曲「Lips」で幕開け。MCで「カッコいい女」と自己紹介していたWINTERだが、バラード曲「Lips」ではキュートな歌を聴かせた。中盤では、昨年の「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)」の出演時に初披露した「Life's Too Short」の英語バージョンや、新曲「I'm Unhappy」など、4人のボーカルの妙が光る曲が続いた。

GISELLEが、ソロ曲でヒップホップトラックの「2 Hot 4 U」で、スワッグ(Swag:その人の持つスタイル、センス、魅力)を見せつけると、ステージのムードが一変。衣装もカジュアルになり、彼女たちのかわいらしさを見せる楽しいセクションに。

新曲「Hot Air Balloon」では、ウサギ、ネコ、サル、ニンジンのバルーン人形が登場。新曲「YOLO」では、ペンライトを手に持ち、花道からセンターステージまで歩き回って、ファンとのコミュニケーションを楽しんだ。

盛り上がりは最高潮に!カッコよさ全開のラストスパートへ

撮影=上飯坂一
終盤の始まりを告げるNINGNINGのソロ曲「Wake up」は、メインボーカルでありながら、ダンスもラップも上手な彼女の全部乗せともいえるヒップホップナンバー。NINGNINGのセクシーな魅力を際立たせた。新曲「Salty & Sweet」からは、aespaのカッコよさ全開のラストスパートに突入。ポイントとなる振り付けが話題となった「Next Level」、そして巨大なスクリーンに登場した巨大なae-メンバーたちが、aespaと一緒に踊ったデビュー曲「Black Mamba」で、最高潮の盛り上がりを見せ、本編を終えた。

アンコールは、新曲「'Till We Meet Again」で登場。「皆さんにまた会いたいので、この曲をアンコールに選びました」と、笑顔を見せるKARINA。ひとりずつファンへ感謝のメッセージを伝えた後は、「最後に言いたいことがあります」と、4人がステージの中央に集まり、声をそろえて日本語で「MYーJ、愛してるよー!」と大きな声で叫び、最後に「ICU」を歌った。

撮影=上飯坂一
セットリストは、最新活動曲「Girls」からデビュー曲「Black Mamba」へ、aespaのシーズン1の物語である「Black Mamba」との闘いを遡っていく構成となっていたが、全25曲のうち、各人のソロに加え、「Thirsty」「I'm Unhappy」「Don't Blink」「Hot Air Balloon」「YOLO」「Salty & Sweet」「'Till We Meet Again」の7曲、計11曲もの未発売新曲が占めていたのは特筆すべきことだろう。

4月1日の東京・国立代々木競技場第一体育館公演で、8月5日、6日の2日間にわたる東京ドームでの「aespa LIVE TOUR 2023 ‘SYNK : HYPER LINE' in JAPAN -Special Edition-」の開催を発表したが、これは海外アーティストとしては史上最速の快挙でもある。

5月8日には、韓国にて3rdミニアルバム「MY WORLD」のリリースが発表されているaespa。「Black Mamba」との闘いを終え、シーズン2に入る彼女たちの新曲も楽しみだ。東京ドームで見せてくれる、Next Levelのaespaに期待が高まる。

撮影=上飯坂一
取材・文/坂本ゆかり

■公演情報
「aespa LIVE TOUR 2023 ‘SYNK : HYPER LINE' in JAPAN」
4月15日@さいたまスーパーアリーナ

<セットリスト>
01.Girls
02.ænergy
03.I'll Make You Cry
04.Savage
05.Menagerie(KARINAソロ)
06.Illusion
07.Lucid Dream
08.Thirsty
09.Dreams Come True
10.Lips(WINTERソロ)
11.Life's Too Short
12.I'm Unhappy
13.Don't Blink
14.Lingo
15.2 HOT 4 U(GISELLEソロ)
16.ICONIC
17.Hot Air Balloon
18.YEPPI YEPPI
19.YOLO
20.Wake up(NINGNINGソロ)
21.Salty & Sweet
22.Next Level
23.Black Mamba

ENCORE
24.'Till We Meet Again
25.ICU

■関連リンク
aespa 日本公式サイト:https://aespa-official.jp/

記者 : Kstyle編集部