俳優ユン・ホンビン、梨泰院で起きた事故を目撃…当時の状況を明かす「泣きながらCPRをした」

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写真=ユン・ホンビン Instagram
俳優のユン・ホンビンが、ソウル梨泰院(イテウォン)で起きた事故を現場で目撃したとし、悲痛な気持ちを伝えた。

ユン・ホンビンは30日、自身のInstagramに「生まれて初めてハロウィーンの梨泰院を楽しんでみようと思って梨泰院に向かい、惨事を目の前で経験しました」という文を掲載した。

彼は「メインストリートはそれこそカオスで、彼女と人波に押されながらこれは危険だと数十回は話した気がします。押すなという叫び声と押せという叫び声が混ざっていました」と当時の状況を説明した。

続けて「警察は大通りにしか配置されておらず、世界飲食文化通りには警察が誰もいなくて人々が無秩序に混ざっていました。押されながらそこから出るために数十分は努力しました」とし「1時間くらい経った後、1人か2人運ばれていくのを見て転倒事故を予測しました」と打ち明けた。

さらに「ますます多くの人々が運ばれていって、多すぎて救急車に乗せることもできず、路地に人々をおろしてCPR(心肺蘇生法)を実施していました。人手が足りず、僕も合流してCPRを実施しました。意識が戻ることを泣いて祈りながら実施しました。路地で数人が同時にCPRを実施しながらいろんなところから『お願いだから目を覚まして』という声が聞こえてきましたが、僕がCPRを実施していた場所で意識が戻った人はたった一人しかいませんでした。僕が命を救おうと努力した方も結局死亡しました」と苦々しく付け加えた。

最後に「この惨事は前兆が十分あったし、予防が可能だった事故でした。多くの人が集まると予想されるというニュースが事前にありました。警察は大通りではなく、実質的に人波が集まる世界飲食文化通りに入っているべきでした。右側通行ができるように真ん中に警察が立っていたなら……という考えを消すことができません。最後に、お願いですからみんな二度と後悔するようなことが起きないように努力してほしいです」と伝えた。

ユン・ホンビンは2010年にデビューし、「炎の中へ」「懲毖録」「人質」などに出演した。

【ユン・ホンビン Instagram全文】

惨事はみんなで悲しみ、哀悼しなければならない事件です。

生まれて初めてハロウィーンの梨泰院を楽しんでみようと思って梨泰院に向かい、惨事を目の前で経験した昨日です。元々人の多い場所は好きではありませんでしたが、一度くらいは祭りを楽しんでみようと思い、新しい経験に心が浮き立って梨泰院に到着しました。

メインストリートはそれこそカオスで、彼女と人波に押されながらこれは危険だと数十回は話した気がします。押すなという叫び声と押せという叫び声が混ざっていました。

警察は大通りにしか配置されず、世界飲食文化通りには警察が誰もいなくて人々が無秩序に混ざっていました。押されながら転びそうになったのが数十回、隣にいた女性が倒れて起こそうとしましたが、後ろの人々にはそれが見えずずっと押されていきました。やっと叫んでその女の人を起こして、僕たちはここから早く出ようと話しながらそこから出るために数十分は努力しなければなりませんでした。

予約しておいた知人の飲み屋があったので、そこから出てきて飲み屋に入りました。1時間くらいした後、タバコを吸うために外に出ると人が1人か2人運ばれていました。

見た途端、転倒事故を予測するしかありませんでした。ますます多くの人々が運ばれていって、多すぎて救急車に乗せることもできず、路地に人々をおろしてCPRを実施していました。警察や救急隊員の人手が足りず、僕も合流してCPRを実施しました。

20分以上CPRを実施し、僕の彼女も被害者の手足をマッサージしながら人工呼吸をし、意識が戻ることを泣いて祈りながら実施しました。路地で数人が同時にCPRを実施しながらいろんなところから「お願いだから目を覚まして」という声が聞こえてきましたが、僕がCPRを実施していた場所で意識が戻った人はたった一人しかいませんでした。僕が命を救おうと努力した方も結局死亡しました。

この惨事は前兆が十分あったし、予防が可能だった事故でした。多くの人が集まると予想されるというニュースが事前にありました。警察は大通りではなく、実質的に人波が集まる世界飲食文化通りに入っているべきでした。右側通行ができるように真ん中に警察が立っていたなら……という考えを消すことができません。多くの警察官が大変苦労していることはよくわかっています。ただ、配置が間違っていたという事実により、惨事を防ぐことができなかったのだと思います。

最後に、お願いですからみんな二度と後悔するようなことが起きないように努力してほしいです。原因を明らかにして、同じことを繰り返さないということだけに焦点を合わせてほしいです。

本質を濁す議論はあってほしくないのでこのように書いてみました。

記者 : イ・ヘミ