「タチャ3」パク・ジョンミン、役作りのため20kg減量も“ここまでが僕の最大値…これ以上は難しかったです”

TVREPORT |

独立映画「番人」を皮切りに「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」「サンセット・イン・マイ・ホームタウン」「娑婆訶(サバハ)」に至るまで。パク・ジョンミンの成長は、韓国映画界が演技が上手な若手俳優をどれだけ求めていたかを見せてくれることでもあった。

今度は100億ウォン(約8億8000万円)規模の大作だ。映画「タチャ ワンアイド・ジャック」の主演を務めたパク・ジョンミン。彼の周りでは「上手くやったって元取り」と出演を止めたそうだ。それだけプレッシャーの大きい映画だった。作品面、興行面でも高い成果をあげたチェ・ドンフン監督の「タチャ」は、「タチャ」シリーズのもっとも大きなライバル作で、超えるべき山だった。

「出演を反対する人々をいちいち説得する自分の姿」に出演を決めたというパク・ジョンミン。現実に根付いたキャラクター、それでも逃していない娯楽性に魅了された。彼はこの楽しいキャラクターショーで、現実を代弁する顔と険しいポーカーの勝負師の二つの顔をすべて表すことに成功した。

――「綺麗に整えたビジュアルを作ってほしい」というのが監督の注文だったそうですね。

パク・ジョンミン:やはり割合が高いので、見栄えのいい顔がいいのではないかと(笑)。体重も20kg近く減らし、たくさん努力しましたが、ここまでが僕の最大値のようです。これ以上は難しかったです。

――出演を決めるまで、すごい勇気を出したそうですね。

パク・ジョンミン:“上手くやったって元取り”とやめておけという周りの人にやらなければならない理由を説得している自分の姿に、必ず出演しようと思いました。もともと「タチャ」シリーズのファンでもあったので、「タチャ-神の手-」では、イ・ドンフィさんの役割でオーディションも受けました。

――どんな点で出演したかったですか?

パク・ジョンミン:「タチャ」シーズン1と2の時代背景があいまいじゃないですか。シーズン3では、正確にこの時代の主人公を出して現実を反映したところが新鮮でした。だからといって、娯楽映画に時宜性の深いメッセージを伝えるわけでもなかったです。

――リュ・スンボムさんに直接手紙を送ったそうですが、どんな内容の手紙ですか?

パク・ジョンミン:言ってみれば、ファンレターでした。マスコミ向け試写会のとき、スンボム兄さんと同じところに立っていたら、うるっときて涙が出そうになりました。

――その間、リュ・スンボムさんと時々連絡を取り合っていましたか?

パク・ジョンミン:撮影が終わってからもメールやアプリなどで時々会話をしました。

――現場での呼吸はどうでしたか?

パク・ジョンミン:スンボム兄さんから撮影現場での態度をたくさん学びました。ある瞬間、少し疲れるデッドポイントみたいなものがあったのですが、スンボム兄さんが「やりたくなかったら、やりたくないと言ってもいいよ」と話してくださりました。僕は撮影現場でやりたくないと死んでも言えないので。韓国映画を精力的に引っ張ってきた先輩が、僕のことを見守って、このように話してくださった事実だけでもすごく力になりました。

――チェ・ユファさんが演じたマドンナのキャラクターとの感情線が少し繊細ではない気がしました。俳優の交代も一回あったので、繊細な感情を作ることは難しくなかったですか?

パク・ジョンミン:シナリオでもイルチュルとマドンナの関係が正確には出ていないです。残りは俳優たちが埋めていくべき領域でした。イルチュルにとってマドンナは好きというよりは、ずっと気になる、気がかりな一人ぐらいです。

ユファ姉さんは途中で投入されましたが、性格がとても良くて現場に僕より早く慣れていました。スタッフと本当に急速に仲良くなっていました。

――初めてベッドシーンに挑戦しましたね。

パク・ジョンミン:すごく心配でした。観客が僕のそんな姿を見たいと思うだろうかと(笑)。むしろユファ姉さんが、僕より気になることが多かったはずなのに、性格がすごく良くて、淡々とこなしました。ありがたかったです。

――“普通の青春”を代弁するキャラクターをよく演じる理由は何ですか?

パク・ジョンミン:本当に普通の人のような顔をしているからではないでしょうか。特にハンサムな俳優でもなく、外見的にすごく魅力的な俳優ではないじゃないですか。街を歩いても誰も気づかないです。時々、こんなんでもいいかと思うぐらいです。世間に上手く馴染む芸能人というわけです。

――最近、人が多い所に行ったことがありますか?

パク・ジョンミン:行ってみました。弘大(ホンデ)駐車場通りを歩きましたが、みんなそれぞれ忙しかったみたいです。しかも「タチャ ワンアイド・ジャック」のTシャツを着て歩いても、気づかれなかったです。ロッテシネマのアルバイトだと思われていたようです。

――最近、書店をオープンしましたね。これからも本を書き続ける予定ですか?

パク・ジョンミン:“芸能人が出した本”という副詞がつくので、昔ほど簡単ではないと思います。上手く書ければ良いですが、難しいです。今度本を出すことなったら、ペンネームを使うか悩んでいます。

記者 : キム・スジョン