パク・ソンウン「犯罪者役から法曹人役に…怖がられなくなって嬉しい」

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俳優パク・ソンウンは最近、確かに役の重みを減らした。これまでスクリーンで披露してきた重くて怖いイメージから脱皮し、少し軽くなり、より親しみやすいイメージを構築した。

特に先日最終回を迎えたSBS水木ドラマ「リメンバー-息子の戦争」(脚本:ユン・ヒョンホ、演出:イ・チャンミン)のパク・ドンホと映画「華麗なるリベンジ」のヤン・ミンウを通じて、法曹人でありながらも軽い性格のキャラクターで人々から肯定的な反応を受けた。

「リメンバー」は映画「弁護人」を手掛けた脚本家ユン・ヒョンホのドラマデビュー作だ。映画とドラマを行き来するパク・ソンウンは、その理由により「リメンバー」に相応しい俳優だったかも知れない。彼は「映画をされていた方だったためか、従来のドラマとは異なり新鮮な感じがした。台本を第1、2話だけ読んで出演を決心した」と明かした。

「普通、ドラマは男女のストーリーを描きますが、『リメンバー』は事件、事故を中心に描かれ、展開も速かったでしょう。だから1、2話の台本だけ読んで決定しました。僕の役もとても魅力的だったんです。キャラクターが立体的で良かったです。面白い面だけ持っているキャラクターでも、虚勢ばかり張っているキャラクターでもないし。自分がやるべきことはきちんとやるキャラクターで、第4話までは楽しかったです。少し虚勢を張る部分はあるようでしたが、やるべきことはきちんとやるところが魅力的でした」

「リメンバー」では弁護士、「華麗なるリベンジ」では検事役を演じたパク・ソンウンは、映画「歯と爪」でも検事役を務める。これにパク・ソンウンは「法曹界はとても良いです。以前はほとんど犯罪者役を務めてきましたが、今は法曹人を演じているから」と大声で笑った。

「実際に法学部出身なんですが、専攻はまったく役に立ちませんでした。大学2年生から俳優業を始めたため、卒業にあくせくしていたんです。でも最近、法曹人役を演じ続けていて、とても嬉しいです。『リメンバー』の場合は設定がヤクザ出身の弁護士だから龍のタトゥーもあって現実性が少なかったのですが、それでも面白かったです」

パク・ドンホは普通の弁護士とは異なった。ヤクザの組織に所属するヤクザ出身の弁護士だっただけに、外面はヤクザと同じだった。華やかなファッションはもちろん不良っぽい態度で、従来は存在しなかった弁護士のキャラクターを作り出した。

パク・ソンウンは「初めての撮影でホワイトのスーツを着て白い靴を履いたのに、イ・チャンミンプロデューサーが『何か足りないね』と言うほど、ファッションにより力を入れなければならなかった。青いスーツを着た時、スタッフたちは満足した。『ぴったりだ』と話した。その後、スタイリストたちは『いったいこのような服はどこから持ってくるの』と考えるほど目立つ衣装を着ることになった」と話した。

「僕もだんだんパク・ドンホ役に相応しい服を買うようになりました。オレンジ色のコートは自分で買いました。実はこのようにビビッドな色は、結婚前に楽しんでいた色だったんですが、妻の影響でファッションが変わりました。若い頃は赤、赤い服にスニーカー、ヒップポップパンツに夜光色のジャンパーを着てたのに……当時を思い出しました。それでもこれはスーツだからまた違う魅力があったんです(笑)」

パク・ソンウンは立体的なキャラクターであるパク・ドンホをさらに立体的に表現するために身を投じてアクションシーンを演じ、釜山(プサン)方言を話した。代役を使わない彼だったので病院で治療を受け、忠清道(チュンチョンド)出身だから釜山の方言を使うのも大変だったが、挑戦するのはいつものように興味深かった。

彼は「アクションに対する意欲が強いです。アクションスクール1期だからスタントマン出身だと誤解している方が多いのですが、その時も俳優でした。当時学んだことがたくさん役に立ちます。最近は怪我をしてはいけないという考えで撮影に臨んでいます」と伝えた。

「方言は最後まで大変でした。釜山出身の知人に頼んで台本を読んでもらい、そのトーンを維持しようと努力しました。現場でもトーンを維持するため最善を尽くしました。僕の台本は殆ど楽譜レベルでした。高低や強調すべき部分に気を使わなければなりませんでした。だから台本を覚えるのがより大変でした。台本と共にイントネーションを覚えなければならなかったからです。忠清道出身だから忠清道で20年間暮らし、ソウルで20年間暮らした僕が釜山の方言を使うのは大変でした。釜山の方々から文句も言われましたが、他の地域の方々には大丈夫と言われて幸いでした」

少しずつ重みを減らしたためか、パク・ソンウンのイメージが非常に変わった。「華麗なるリベンジ」でスターになりたい検事役を演じたのも、親しみやすいイメージを構築することにプラスに働いた。

「イメージが結構変わったでしょう。数日前『華麗なるリベンジ』の会食の時は『こんな役もできたんですか?』と言われました。しかしキャスティングしてくれなかったからしなかっただけで、できないことではありませんでした。いつも連鎖殺人犯やヤクザ役をやっていたから、このような演技を披露するチャンスがなかったんです(笑) 『新しき世界』以降、残念だったのが、これまで2年間悪役ばかりオファーが来ました。連鎖殺人犯、ヤクザの頭など。しかし今回『リメンバー』や『華麗なるリベンジ』を通じて異なる姿を披露することができて良かったと思います。演技の幅を広げることに成功したんじゃないでしょうか」

パク・ソンウンは人々に親しみやすいイメージをアピールできたことに満足している。「今回は観客だけではなく、映画やドラマの関係者の方々に異なる姿を披露することができて嬉しかったです。反応が良くて嬉しいです。たくさん笑っていただけて良かったです」と語った。

「実は元々優しいやつなんです。これまで苦しかったです。母は僕が世の中で最も可愛い人だと言ってくれます。幼い頃は愛嬌もたくさんありました。最近はイメージが少し軽くなって、僕を見ても怖がられなくなりました。ファンの年齢層も低くなりました。男子学生のファンが『ジヌ』と一度呼んでくださいと言うのを見て、『もう僕のことを怖がらないんだ』と思いました。女性ファンの中には小学生もいますが、そのような時こそより気を引き締めるべきだと思います。ファンの年齢層がより広まっただけ、より親しみやすいイメージで皆様の傍に近づいていきたいです」

記者 : ホ・ソルヒ、写真 : クァク・ギョンフン