カムバック延期は困難…活動再開を余儀なくされる歌手たち“勝負の鍵は音源”

OSEN |

旅客船セウォル号沈没事故を受け、活動の再開時期を遅らせていた音楽業界がまた新たな悩みに直面している。

当初6月初旬、あるいは7月までカムバックを遅らせるものと予想されていたが、日程調整が予想以上に容易ではなく、結局予定通り5月にカムバックしなければならないケースが増えているのだ。これにより活動を大幅に減らし、新曲発表に意味をおくケースも多くなると見られる。

勝負の鍵は音源である。EXOをはじめ、INFINITE、BEASTなど、強力なファン層を持ったボーイズグループがほぼ毎週カムバックすることが予想され、これは地上波の音楽番組は事実上“放棄”するという意味だ。

恐らく、現時点では5月の音楽番組で1位を獲得するのは、アルバムの売り上げに強いボーイズグループが占めるものと予想される。音楽番組が再開すれば、直ちにEXOのカムバックが行われる可能性が高く、続けてBEAST、INFINITE、2PMなどのカムバックが予想されている。BEASTは6月に日本での活動が予定されているため、日程を大幅に変更しない限り、5月にカムバックを行うしかない。INFINITEも5月中旬以降に活動を再開する可能性が高い。当初、6月初めにカムバックする予定だった2PMも6月12日からFIFAワールドカップブラジル大会が開催されるため、これ以上先送りすることは難しい状態だ。

地上波の音楽番組1位は歌手にとって大きな意味があるだけに、ボーイズグループ合戦が終わった後のカムバックを狙ってみたとしても、やはり容易ではない。所属事務所の他の歌手のプロジェクトも次々と進行されるため、むやみに先送りすることはできない。ある音楽企画会社の関係者は「FIFAワールドカップ、夏、秋まで大体のラインアップが決まっている。1ヶ月でも先送りすれば、それ以降の歌手への打撃も大きい。仕方なく、5月にカムバックしなければならないだろう」と話した。

その代わりに公式活動は最小限に止めて、音源のプロモーション活動に尽力するという戦略だ。音楽番組への出演など、プロモーションをめぐる競争が非常に激しくなることが予想されるため、音源だけでも大きな効果が見込まれる楽曲を選択するということだ。新曲が韓国人の好みに合って、音楽配信チャートでも反応が良さそうな楽曲なのかを再度点検している。ボーイズグループは音楽配信チャートでは割と影響力が小さいため、意外と良い成績を挙げる可能性もあるという。

ある音楽業界の関係者は「より実験的な曲を発売しようとしたが、音楽配信チャートが勝負所になると見られるだけに、より多くの人に受け入れてもらえる楽曲を優先的に検討している」と話した。

記者 : イ・ヘリン