お笑い芸人オ・ナミ「キム・スヒョン&ユ・アインが理想のタイプ…公開恋愛がしたい」

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KBS 2TV「ギャグコンサート」のオ・ナミ(30)は可愛くない。常に外見を卑下したり、からかわれるキャラクターとして人々の笑いを誘っている。しかし、彼女だけの戦略は通じた。“醜い”キャラクターとして多くのお笑い芸人の中で優位を占め、試聴者からの人気を博している。

昨年は先輩芸人のパク・ジソンとともにガールズグループSISTARのユニットSISTAR19をパロディしたコーナー「SISTAR29」で流行語も残した。顔が可愛くないので男性の心が得られない状況を指し「七難九厄だからな」という言い訳をし、お互いを慰めた。もちろん顔が可愛くないと、異性の好感は得られないという意味ではない。これはコメディ番組で頻繁に見られる場面の一つだ。

オ・ナミは「SISTAR29」以降、またも平凡ではないキャラクターで戻ってきた。今回はドラマ「奇皇后」のタナシルリをパロディした「後宮伝」のタナミシリだ。中国元の貢女だが、綺麗ではなく空気も読めないため、王様や姫たちから嫌われている。

オ・ナミは人々に笑いを届けるためにはどんな役でも消化できると自信を見せた。しかし、お笑い芸人である前に女性であるため、毎回男たちに断られるのは悲しくなっても当然だ。本当にそのキャラクターが気に入っているのだろうか。

「私は私の外見が好きです。なのに、『ギャグコンサート』では毎回綺麗ではない人物を演じていますね。これからは愛される演技をしてみたいです。これから新しい姿をお見せしたいとも思っています。みなさんが今の私のキャラクターがお気に入りのようで、変えるのは難しいと思っていますけどね。私が愛されると、自信感を失った女性たちに勇気を与えられるのではないでしょうか?」

オ・ナミは愛らしい女性だった。「ギャグコンサート」では醜く、美しくなかったが、実際に出会った彼女はあまりにも違っていた。「詳しく見てこそ綺麗だ。ずっと見ていてこそ愛らしい。君もそうだ」というナ・テジュのポエム「草花」の一句一句がオ・ナミを描写しているようだった。恥ずかしそうな声、長いまつ毛をつけてピンク色の口紅を塗った、綺麗にメイクをしている姿が「行けません~」という台詞を発するタナミシリとは思えないほどだった。

お笑い芸人を諦めたいと思ったことはありません」

大学で社会体育学を専攻したオ・ナミの将来の夢はヘアデザイナーだった。母も娘が友人たちと一緒にショップを経営することを望んだ。オ・ナミはヘアショップでアルバイトもしたことがあるが、毎回2ヶ月以上通うことはなかった。毎日があまりにも退屈であったという。

「母は私が親しい友達と美容院をやってほしいと思っていました。しかし、仕事をしていて楽しくなかったです。お金を稼げなくても、人を笑わすのが好きでした。3年でお笑い芸人になって、『私にぴったりの仕事が見つかった』と思えて幸せでした」

しかし、KBSお笑い芸人公開採用で合格したとしてもそれで終わりではなかった。そこからが本当のスタートだった。地元でいかに笑わせる芸人であったとしても、全国各地から集まった才能溢れるお笑い芸人の間で競争するのは簡単ではない。脇役として顔を出すことはできても、いわゆる人気お笑い芸人になるためには何年がかかるか分からない。この時期に多くのお笑い芸人がマンネリ化したり、諦めたいと思ったりする。

「私はまずお笑い芸人として生きるということ自体が幸せです。家で休みながら、新しいアイデアが思い浮かばない時は耐えられません。しかし、お笑い芸人を辞めたいと思ったことは一度もありません。『ギャグコンサート』を引き続きやっていくのが私の目標です。年末に賞が貰えたらもっと感謝ですね」


キム・スヒョン、ユ・アインが理想のタイプ…公開恋愛がしたい

生まれながらのお笑い芸人オ・ナミの今年最大の関心事にはキャラクターの変身の他に恋愛もある。オ・ナミは「最近私って春気分で浮かれているんでしょうか。早く恋人ができたらいいと思っています」と愛嬌を見せた。

お笑い芸人と交際する気もあるかという質問には「悪くはないですが、同じ仕事をしているので、知り尽くしている部分もあって全く別の職業を持つ人と会ってみたいです」と答えた。そして「私は公開恋愛に賛成しています。私の彼氏の顔が世間に知らされると、浮気はできなくなりますよね?」と笑顔を見せた。

オ・ナミの理想のタイプは俳優キム・スヒョン、ユ・アインだ。ロマンチックでありながらもキュートなタイプが好きだ。最近はパク・ソジュンも追加された。「私は面食いですよ(笑) けれど、話が通じてセンスのある人のほうにもっと惹かれます」

オ・ナミはやせた大地の深くまで根を下ろせる強靭さ、痛みに耐えられる忍耐力、挑戦を恐れない勇気を持つ草花に似ている。

「ある日私が清純で女性らしいキャラクターで『ギャグコンサート』に登場しても驚かないでください」

記者 : キム・ボラ、写真 : チョ・ソンジン