「花よりお姉さん」ナ・ヨンソクプロデューサーにイ・スンギとイ・ソジンを訊く

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「花よりお姉さん」お姉さんたちの全盛時代

おじいさんに続き今度はお姉さんだ。「花よりおじいさん」を手がけたナ・ヨンソクプロデューサーのバックパック旅行プロジェクト第2弾「花よりお姉さん」は、実はか弱い花のようなお姉さん4人と、荷物持ちよりも荷物に近かったイ・スンギの活躍は第1話から視線を集めるのに十分だった。気難しく、鼻の高そうだった女優に対する偏見を一気に吹き飛ばした「花よりお姉さん」。ナ・ヨンソクプロデューサーに会い、その人気の秘訣に迫った。

―「花よりおじいさん」に続き、今度は「花よりお姉さん」だ。

ナ・ヨンソク:「花よりおじいさん」の人気に便乗するために「花よりお姉さん」とタイトルをつけた(笑) バックパック旅行シリーズを続けたかった。ただ、一つのチームだけが行くのではなく、彼らが望み、我々の準備ができた時に行く形にしたかった。自然におじいさんたちの次の走者が議論され、女優にすることになった。「花よりおじいさん」の時もそうだったが、我々は前もって出演者を確定してからキャスティングするわけではない。ユン・ヨジョンと一番先にコンタクトを取り、その後キム・ジャオク、キム・ヒエ、イ・ミヨンの順でキャスティングした。ユン・ヨジョンは最初は旅行から帰るといつも体調を崩すと断った。しかし、何度か会い話し合った末に出演が確定した。これくらいなら、女優たちのバックパック旅行と言えるに十分だと思った。

―おじいさんに続き女優まで、簡単な旅行ではなかったと思うが。

ナ・ヨンソク:おじいさんたちとの旅行での苦労とはまた違うものだった。女性の方々がいきなり旅行に出ると、トイレに行くことも難しかったり、考えられなかった問題が旅行で生じた。これを機にイ・スンギも僕も確実に女性について沢山学んだと思う。女と男の違いかも知れないが、夫婦喧嘩の時に男が余り話さない理由は、相手が何故怒っているのか分からないからだ。今回の旅行でも、このような状況が同じく発生した。表情を見ると確かに気に入らないことがあるはずだが、それが何だか分からなかった。今も分からないまま残っているのが8割ほどだ。

―「花よりおじいさん」では直進スンジェ、ひねくれイルソプなど様々なキャラクターが誕生した。「花よりお姉さん」でも期待していいだろうか。

ナ・ヨンソク:まだネーミングを確定できていない。編集を終えたわけではないので、後で決まるのではないかと思う。出演者別の特徴といえば、キム・ジャオク先生は若干4次元(個性が強く、ユニークな考え方を持つ人)で、イ・ミヨンは意欲が有り余っている。常に前に行き過ぎて戻るまでに時間がかかるキャラクターだ。キム・ヒエには変な“ホダン”(しっかりしているように見えるが、どこか抜けている人)気がある。ギャグコンサートマニアで、ギャグコンサートのモノマネを連発する。あまり似ていないのに止まらない。

―イ・スンギはどうか。「花よりおじいさん」のイ・ソジンと比べたら?

ナ・ヨンソク:イ・ソジンが専門ガイドレベルの荷物持ちだったとすれば、イ・スンギは小学校レベルだった。イ・スンギは20代中盤を超えたばかりだ。そんな人に色々と世話できるわけではない。そこで最初は挫折して苦しんだ。もちろん苦労もした。「花よりお姉さん」を通じて女優の逸脱だけでなく、イ・スンギという人間の成長ストーリーを描きたかった。高校の時にデビューして何もできない世間知らずが、9泊10日というスケジュールの中でどのように変化して行くかをお見せしたかった。

―イ・スンギが、母が作ってくれたおかずを持って行ったそうだが、それで点数が上がったと思うが。

ナ・ヨンソク:イ・スンギだけでなく、女優の皆さんも韓国料理をたくさん準備してきた。女優なのでワインを飲みながら「このスパゲッティはこんな味だわ」という感じだと思ったが違った。10日間ずっとネギのキムチを食べていた。「花よりおじいさん」でお爺さんたちが持ってきたものとは比べ物のならないほど種類も量も豊富だった。キム・ヒエは荷物の4分の1ほどがおかずだった。「花よりお姉さん」で女優たちのものすごい韓国料理好きを見ることができるだろう。

―ナ・ヨンソクプロデューサー本人が考える「花よりお姉さん」の見所は?

ナ・ヨンソク:些細な楽しさがある。女優だからか泣いたり笑ったり、悲しんだりなどの感情表現が多かった。それを見ながら共感できる部分があるだろう。女優という職業が、籠に閉じ込められている人のようなものではないか。そういった女優たちが一人で何かをして行く部分で感じられる感動は、年配の方々が与える感動とはまた違う。彼女たちの人間的な苦悩も見ることができるだろう。

記者 : チョン・ジニョン