Vol.2 ― 【2013歌謡レポート】ロイ・キム&CRAYON POP&Primary、盗作疑惑=ジャンルの類似性?

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写真=TVレポート DB
ここ数年間、アイドルだけで画一化していた音楽シーンは2013年に多彩なコンテンツが登場して規模が拡大した。特に、ジャンルの差別化はK-POPの幅を広げた。しかし、熱い関心を受けると同時に盗作疑惑が浮上し、議論が広まった。この過程でまるで流行のように“ジャンルの類似性”という釈明が繰り返され、音楽ファンを失望させた。

ロイ・キムとCRAYON POPは一度浮上した盗作議論がまたもや浮上して、波紋が広がった。ロイ・キムの場合、視聴者の投票によって歌手デビューを果たしたが、その後歌以外の話題でより注目を浴びた。CRAYON POPはグループのコンセプト、衣装、曲について立て続けに盗作議論に巻き込まれた。両者は揃って所属事務所を通じて“類似性”というコメントを発表した。

ロイ・キムの「春春春」、CRAYON POPの「Lonely Christmas」の他にもヒップホップ歌手兼プロデューサーであるPrimaryは「I Got C(アガシ)」という曲で盗作議論に巻き込まれた。Primaryは今年、ジェットコースターに乗ったかのようにその人気が天まで届いたが下落してしまった。最もトレンディなミュージシャンに、消すことのできない傷が残った。韓国ではまだ知られていなかったオランダの歌手と曲は有名になったが、Primaryの盗作疑惑は結論もないまま傷だけを残した。

これだけではない。今年は他にも盗作疑惑が浮上した曲が多かった。1月にペチギの「涙のシャワー」、3月にPSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」、4月にSHINeeの「Dream Girl」、7月にApinkの「NoNoNo」、10月にIU(アイユー)の「プンホンシン(赤い靴)」は揃って1位を獲得するも、絶えず疑惑に悩まされた。

2013年に唯一“盗作”という法的な判定を受けたのは今年1月、歌手パク・ジニョンだった。作曲家キム・シニルはパク・ジニョンが作曲を手がけた「Someday」が自身が2005年に作曲した楽曲「私の男へ」の盗作であると主張した。2011年から始まったこの攻防で、パク・ジニョンは原告キム・シニルに敗訴した。裁判所からの5694万ウォン(約560万円)の賠償命令を不服としたパク・ジニョンはこれを上告すると表明した。最高裁判所で改めて攻防を繰り広げることになったこの事件は、まだ終わっていない。

音楽シーンの相次ぐ盗作疑惑についてある関係者は、「現実的に、創作者の良心の問題だ。もちろん、曲を作った当事者も盗作だということに気付かない場合もある。ベテランの作曲家でも起こり得るミスだ。そのため、新曲の発売前には何度も確認をとっており、それを強化している」とし「“ジャンルの類似性”という言い訳を、いつまでも盾にできるわけではない。当初、本当に盗作であることを知らなかったとしても、遅れてでもそれを認め、反省する姿勢が必要だ」と語った。

記者 : キム・イェナ