ユンハン「『私たち結婚しました』は台本?イ・ソヨンへの気持ちは100%本気」

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なぜ今まで気付かなかったのだろう。これほどまでに温かく、感性豊かな男性に。ピアニストのユンハン(30歳)が2013年の“ロマンチックガイ”に急浮上した。

アメリカのバークリー音楽大学を卒業したエリートのイメージに爽やかな印象のおかげでユンハンは“オムチナ”(勉強ができて性格もよく、何でもできる完璧な人)のイメージが強かった。さらに女性のことは知り尽くしているような口調や行動まで、近付きにくい感じがした。しかし、そのようなイメージはユンハンの断片的な一部分にすぎない。実際のユンハンは、想像とはかなり違っていた。ロマンチックな男性というよりも男の中の男に近かった。

最近行われたTVレポートとのインタビューで、ユンハンはMBCバラエティ番組「私たち結婚しました」のインタビュー時に着用していた衣装をそのまま着て登場した。彼は制作陣からもらった衣装だが、気に入ってよく着ていると伝えながら笑った。意外な気さくな一面だった。また実際には女性のことはよく分からず、同性の友達数人で集まって遊ぶのが好きだとギャップのある魅力を明らかにした。ユンハンは現在出演中の「私たち結婚しました」の仮想妻イ・ソヨンについても率直に打ち明けた。


「第2のアレックス、オムチナ?全部好きです」

ユンハンは2011年にMBC every1「シングルズ・トレンドメーカー」に出演して、テレビデビューを果たした。今年は8月のKBS 2TV「ハッピーサンデー-マンマミーア」(以下「マンマミーア」)に続き、MBC「私たち結婚しました」に出演する幸運を手にした。ユンハンはこれまで挑戦を続けてきたが、番組出演もその延長線にあると伝えた。

「ピアニストとしてデビューしましたが、3年、5年などと短い期間で見るのではなく、音楽というのは死ぬまでずっとやっていきたいと思うんです。人生というのは、やりたいことをやりながら生きるものだと思います。今回のアルバムもピアニストと言うよりはシンガーソングライターという概念のほうが強いです。番組も、最初は怖かったし、自分にはあまり合わないような気がして心を閉ざしていました。そんな中でミュージカル『Moby Dick』のオファーがありました。『NO』と答えようとしたのですが、両親が『新しい人たちに出会えると思いなさい』と助言してくれました。僕は踊りもできないし、演技も初めてなので苦労しましたが、その時、他の分野に挑戦するのは悪いことではないんだということが分かりました。それで、テレビに出演すると面白いだろうと思ったんです。『私たち結婚しました』はMBCの局長が『マンマミーア』を見て連絡を下さって出演することになりました。結果的には『私たち結婚しました』の出演は正解だったと思います。バラエティ番組ではありますが、素敵な人々に出会って良い経験をして、考え方が完全に変わりました」

これまでの番組を通じてユンハンは“ロマンチックな男”“欲しい男”のイメージが強調されて、自然と女性たちにとっては“カッコいい男”あるいは“理想のタイプ”になった。だがその一方で、男性視聴者の間では目障りのような存在になりつつある。「私たち結婚しました」で女優シネの足を洗ってあげたCLAZZIQUAI PROJECTのアレックスを思い出して、ユンハンを“第2のアレックス”と呼ぶ人もいるが、彼はこのような反応を全部知っていた。

「関心そのものがありがたかったです。関心がなければ『良い』『悪い』などとは言いませんよね。今回、テレビに出たり、『私たち結婚しました』に出演したりして男性たちの敵になってしまったという話を聞きますが、そのような関心が逆に嬉しかったです。『気に食わない』などと言われるのも、関心があるからですよね。人格に対する誹謗中傷といったものはないので、気が悪くなったりはしません」

“オムチナ”として注目を浴びていることについては「本当に嬉しい」と答えた。ユンハンは「安っぽいよりは高級感のある感じの方が良いでしょう(笑) これからイメージがどうなるのか、男性に喜んでもらえるかどうかは分かりませんが、今のイメージは気に入っています」と伝えた。しかし、実際の自分はオムチナではなく平凡な家庭で育った、音楽大学の教授を夢見るアーティストであると説明した。そして、ユンハンはカメラの外での自身の性格について明かした。

「プレイボーイと思われる方も多いですが、僕の周りには女の子の友達はいません。ほぼ男性ばかりですし、一緒に運動をして、お酒を飲んで…そのようなことが好きです。性格は前向きでポジティブで、現在に最善を尽くすタイプです。過去に起きたことを後悔せず、未来のことを心配せず、そのような心構えでいることが健康的だと思います」

「私たち結婚しました」に台本はない…仮想結婚に混乱

「私たち結婚しました」でユンハンと女優イ・ソヨンは今年の9月14日に出会った結婚3ヶ月目の夫婦だ。「私たち結婚しました」はスターたちの仮想結婚生活を映し出す番組だ。ユンハン&イ・ソヨンカップルは結婚適齢期とも言える30代の真剣な一面を披露して、仮想と現実を行き来している。二人が実際にカップルになるのではないかという話も出ている。ユンハンはそのような評価が嬉しく、感謝しているという。

最近、「私たち結婚しました」は“台本の存在”に関する議論が広まった。これについて質問するとユンハンは「絶対にない」と断言した。ユンハンは「大体の状況だけが与えられます。話すことや行動はすべて僕自身がやっているものです。結婚という状況そのものが仮想なので、それで混乱するというのはありますね」と説明を付け加え、本気で臨んでいることを強調した。

「本当に本気で臨んでいます。僕はテレビ業界では完全に初心者でしょう?役者でもありませんし……。僕が感情を演じようとすると、全部バレてしまうでしょう。真剣にやろうと毎回思っています。実際にやってみたらイ・ソヨンさんは本当に素敵で愉快な人でした。番組に出演してまだ2ヶ月半くらいですが、良い経験をしていると思っています」

ユンハンの言葉通り、彼は演技とは縁がないが、イ・ソヨンは本業が役者である女優だ。そこで「イ・ソヨンさんが演技をしているのではないか」というストレートな質問を投げてみた。するとユンハンは大きな目をさらに大きくして、「嘘だとしたら素晴らしい演技力ですね。最初は女優の方なので、演技をしているのではないかと思っていたんですが、表情や行動は本物なんです。普段の姿とまったく同じですし」と答えた。

「私たち結婚しました」の撮影は2週間に1度、一日中続く。ユンハンは2週間に一度会うために、感情が持続して繋がらないことへの寂しさを伝えた。イ・ソヨンとは連絡をずっと取り合っている。しかし、別に会って食事をしたりしたことは一度もない。ユンハンは「撮影以外でも会って仲良くなりたいと思っていました。けれど、彼女のスケジュールを聞いてからは連絡ができなくなりました。ドラマ撮影のために寝るのも車の中で、家に帰ることさえできなくて、『会いましょう』と言える雰囲気ではありませんでした。俳優さんってすごいなと思いました」と伝えた。それでは、ユンハンの思うイ・ソヨンはどのような女性なのだろうか。

「結婚するのに悪くない女性、見れば見るほど素敵な女性だと思います。外見以外の部分でも、心から本当に女性なんです。僕は元々外見では理想のタイプというのがないんです。イ・ソヨンさんは本当に女性らしく、料理をするのも好きです。ご飯を作ったり、パンを焼いたりするのも好きで、良妻賢母が夢であるそんな女性。珍しいですよね」

ユンハンとイ・ソヨンは30代のカップルであるだけにより深いスキンシップも披露している。二人は思わぬスキンシップがあるとお互いに顔が赤くなって笑ってしまう。ユンハンはスキンシップをリードしているように見えるが、実はとても慎重だ。特に、周りから“キス”をするようにと言われると「次の機会にしたいと思う。大切にしておきたい」と答える。「では、キスはいつ頃?」と大胆な質問をするとユンハンは爆笑しながら答えた。
「うーん……僕の予想では、番組が終わるまでしないと思います。ペ・スビンさんとオ・ユナさんが何度も言ってきて、ウェディング写真の撮影の時もカメラマンの方がキスを求めました。したいとは思いましたよ。けれど、『番組が始まったばかりなのに(ここでやってしまうと)これから何をすればいいんだ?』と思いました。まだ少し距離もありますし、今は手を握って、そのようなところを綺麗に見せていく恋愛の初期段階だと思います」

最後にユンハンは、実際にイ・ソヨンと恋人関係へと発展する可能性について、「見ていれば分かります」と答え、意味深な笑顔を見せた。そして、「もし実際のカップルに発展すると公開恋愛をするつもりなのか」と質問するとユンハンはこう答えた。「よく分かりません。先ほども申し上げましたが、僕は未来については心配をしないんです。なので、考えたことはありません。もし実際に発展したら、その時またインタビューで答えますよ(笑)」

記者 : ソン・ヒョジョン、写真 : STOMP MUSIC、MBC「私たち結婚しました」スクリーンショット