BIGBANGのG-DRAGON「僕のスタイル?“捻くれていて”派手に遊ぶこと」

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写真提供=YG
韓国音楽業界のひとつのアイコンとなったG-DRAGONが、自身のスタイルを「“捻くれていて”派手に遊ぶこと」と定義した。9日午後4時、ソウル清潭洞(チョンダムドン)にあるCais Galleryにて、G-DRAGONの2ndソロアルバム「COUP D'ETAT」のリリース及び展示会「G-DRAGON SPACE 8」のオープン記者懇談会が開かれた。

4年ぶりに2枚目のフルアルバムをリリースした記念に展示会を企画したG-DRAGONは、「写真をはじめ、コンサートで使われた小道具をファンにお見せしたいと思い、展示会を開くことになった」とし、「物足りない部分があっても、ご了承いただき、今日お越しの方々に楽しい時間を過ごしていただければと思う」と挨拶を述べた。

以下はG-DRAGONの記者懇談会での一問一答だ。

「今回のアルバムは、僕の音楽の世界がより多彩になった」

―2ndソロアルバム「COUP D'ETAT」がリリースと共に良い反応を得ている。感想は?

G-DRAGON:今回のアルバムをリリースする際、本当に悩むことが多かった。普段はストレスを受けないほうだが、かなりのストレスだった。本当に「ソロアルバムを出すのはやめよう」とも思った。しかし、とても気に入っていただき、「またやらねば」と思った(笑) ずっと一人でたくさんの部分を担当しているので、これ以上何を新しくできるのかとても悩んだ。自分でアルバムを作り、一緒に聞いてくれる人があまりいないので“良し悪し”を判断する基準が曖昧になっていた。

今年だけを見ても、人々に何年も好きになってもらえる曲がなかったので、そのような曲を作ろうとしている僕としては、多くの曖昧な感情が混ざっていた。そこで葛藤もたくさんあった。結果的には反応が良くて嬉しいが、これからもっと満足させなければならないという負担が大きい。

―2ndアルバムを通じてどのような面を見せたかったのか?自分でもより成長したと思うのか?

G-DRAGON:他のアーティストと一緒に作業しながら学べることもたくさんあると思う。個人的に音楽の世界もさらに多彩になっていると思う。前回のミニアルバムではよりヒップホップ的な感じを生かしたが、今回は僕がやりたい音楽をより多く収録することになった。(コラボレーションを通じて)世界的なアーティストからYGの新人アーティストまで、より多彩な曲を披露するために努力した。

―作曲家兼プロデューサーとして今回のアルバムの責任を総括した。3回に分けて楽曲を公開する広報戦略をとっているが、その理由は?

G-DRAGON:ミニアルバムでも、グループ内でユニットアルバムを発表する時でも、YGの中でプロモーションを進める際には、新しいものを探そうと思っている。今回も、数回に分けて楽曲を配信するなど、様々なプロモーションを行っている。多くの方々の音楽に対する興味が薄くなっているので、関心を引くためにそのような方法を選択することになる。1年、2年をかけて作った音楽でも、多くの方に聞いてもらえる曲は数曲に過ぎないかも知れないし、最初から失敗する可能性もあるので、アーティストは自分の音楽をもっと知らせるために、このような方法を選択しているんだと思う。

「G-DRAGON SPACE 8」展示会の写真、写真提供=YG
―今回のアルバムで世界的に愛されているミッシー・エリオットとコラボした。

G-DRAGON:最初からミッシー・エリオットを念頭に置いていたわけではなく、僕のバージョンを作っていた。「NILIRIA」は一昨年から作っていた曲だった。韓国民謡をモチーフにした曲なので、現在海外で人気のあるラップのスターよりも、もっと良い方を探していた。僕が以前からミッシー・エリオットのファンだったので、ご一緒していただけるかと問い合わせたところ、快く承諾してくださった。電話とメールでやり取りしながら作業を行った。ミッシー・エリオットも久しぶりの作業だと心配していたが、やはり見事にしてくださった。先日アメリカで一緒に公演をする機会があったが、とても優しく謙遜な方だった。

―タイトル曲のタイトルを「COUP D'ETAT」にした理由は?

G-DRAGON:僕が解釈するCOUP D'ETAT(クーデター)の意味は、簡単に言えば、力のない人々が力を持っている人の政権を覆すことではなく、力のある人々の直ぐ下にいる人々にできるクーデターの意味だ。他のものではなく、自分の殻を破り続け、自分を乗り越えることが目標だ。今の韓国の音楽産業などについても考えながら、強い印象を与えるタイトルを探していた。そこで突然思い浮かんだものだ。

そのため、それに合わせて曲も作ることになった。MVでもそのような意味を監督と相談しながら複数のセットを通じて意味を与えようとした。音楽であれ、MVであれ、アーティストが行うことの解釈は大衆のものだと思う。多彩な解釈が生まれることが望ましいと思う。

「アルバムを出すたびに、毎回自分が変わるために努力する」

写真提供=YG
―「G-DRAGON SPACE 8」の展示会を企画したきっかけは?

G-DRAGON:色々と嬉しいことがあって、ファンサービスの意味で企画することになった。ファンに今まで公開してこなかった写真や、ファンが直接見ることができなかったセットを見せることでファンサービスをしようという思いで始めた。

―「8」の意味は?

G-DRAGON:僕にとってはラッキーナンバーだ。88年8月18日生まれ。迷信のようなものだが、子供のころから8が好きだった。そこで今回のコンセプトを8にした。

―8に関するエピソードはあるのか?

G-DRAGON:これといったエピソードは無いが、今まで生きてきた結果、他の人より運が良いと思う(笑)

―最近G-DRAGONの音楽性だけでなく、ファッションも注目を浴びている。“GDスタイル”がひとつのアイコンになっているが、GDスタイルはどういうことだと思うのか?

G-DRAGON:プロデュースは音楽だけでなく、ステージに立つときに大衆に見せる全てのことだと思う。GDがステージに上がる時に相応しい姿は何かについてたくさん悩む。簡単に言うと、今回のアルバムのタイトル曲の中で「CROOKED」という言葉がスタイルとコンセプトと通じるものがあると思う。「派手に遊ぶこと」が好きだ。音楽も歌詞も、ステージでのジェスチャーやスタイルも、それがベースだ。

―GD特有のラップのスタイルがあり、後輩たちにもたくさん影響を与えている。

G-DRAGON:僕も他のアーティストの音楽を聴いてステージを見ながらインスピレーションを受け続けている。後輩たちが僕を見て影響を受けることは嬉しいことだと思う。しかし、影響とインスピレーションを受けても、それを自身のものに形を変えることができればもっと良いと思う。インスピレーションを受けるだけだと、似ていると思う方々がいるので、後輩たちはもっと自己啓発をしたほうが、今後のアーティストとしてのキャリアに役立つと思う。

必ずそうしなければならないと思う。そして僕もまた、アルバムをリリースするたびに変わろうと努力している。アーティストは同じ姿ばかりを見せると飽きられてしまうので、変化を求め続け、自己啓発のために努力している。

「G-DRAGON SPACE 8」展示会の写真、写真提供=YG

記者 : チョ・キョンイ