Wonder Girls ソンミにはなく、ソロ歌手ソンミにあるものとは?

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写真=JYPエンターテインメント

元Wonder GirlsのソンミがガールズグループWonder Girlsという肩書きを捨て、女性ソロ歌手としてデビューする。

2010年に活動休止を宣言した後、3年7ヶ月ぶりに復帰したソンミは、13年ぶりに全面的な支援に乗り出したJYPエンターテインメント(以下JYP)のパク・ジニョンプロデューサーの指揮の下、頭からつま先まで大胆な変身を試みた。

デビューシングル曲「24時間じゃ足りない」はパク・ジニョンが作った曲だ。16歳でデビューし、瞬く間に21歳になったソンミはステージの上でより成長した姿を披露するが、やり過ぎずに年齢に合ったセクシーさと着実に高めた実力を披露するのが今回の活動の最大の目標だ。

これはWonder Girlsとして活動していた当時の可愛い妹のようなイメージとは真逆の魅力である。ソンミは長い空白期間の間、どのように変わり、今回のカムバックに最も重点を置いた部分は何なのか。ビジュアル、パフォーマンス、音楽の3部門に分けてポイントを探してみた。

ビジュアル“妖艶・生き生きしている・ピュアなセクシーさ”

ミュージックビデオや音源のリリースに先立って公開した予告イメージで、ソンミはシンプルでありながらもモダンなボディスーツとピンク色のショートヘアで妖艶な魅力を披露した。

まず、ヘアスタイルはソンミが今までこだわってきたスタイルの中で最も短いものだ。ソンミは、「最近、セクシーさが最もホットなキーワードであることには間違いないが、すでにある程度の定型化された枠ができてしまっていると思うし、その中から違ったものが出てくるのは大変だろうと思いました。また、長い空白期間を経てカムバックしたのだからもっと違うものをと考え、髪を短くすることを私が提案し、髪の色についてはパク・ジニョン代表が提案しました」とエピソードを明かした。

何よりも気を遣ったのは、ソンミの本来の年齢よりもより成熟した姿ではなく、自分の年齢に合っていて、それでありながら女性になる過程で出てくるセクシーさと元々ソンミが持っていた清潔でピュアなイメージを維持することだった。ソンミも「私のこれまでのイメージを待ってくれていた方もいるのに、あまりにも成熟して過剰なコンセプトになってしまうとむしろ抵抗感を持たれるかもしれないので、その中間を保ちたかった」と話した。

そのため顔のメイクもナチュラルだ。濃いアイラインやスモーキーメイクは避け、顔の表情も大げさにセクシーに見せようとせず、ピュアなイメージにしようとした。これはミュージックビデオにもそのまま表れている。

シンプルな衣装を選択したのも同様の理由からだ。特に、できるだけ無駄のない衣装で、ダンスへの集中力を高めた。衣装は初め、Wonder Girlsのメンバーユビンが先に提案し、ディテールはパク・ジニョンが決めた。ソンミのバランスがとれた長い脚を強調する下衣失踪スタイル(下に何も履いていないように見える姿)に、体にぴったりフィットするシンプルな衣装は、ダンスをするときにボディラインをより一層際立たせた。また、現代舞踊の要素を含んだ振り付けが入っており、ダンスウェアのようにも連想させる。アクセサリーもできるだけ省略し、思い切って靴も脱いだ。

健康的なセクシーさのために、体重も7kgほど増やした。Wonder Girls時代に40~41kg程度だった体重は、現在164cmで46~47kgを維持している。普段間食はほとんどしないが、食事をきちんと食べるように努め、有酸素運動よりも筋力トレーニングに集中した。若い年齢でデビューしたため、悪くなった体のコンディションを元に戻すために矯正治療を始め、鍼治療を受けたり薬を飲んだりしながら体力をつけて体調を管理した。

パフォーマンス“裸足の歌姫”

今回のソンミのパフォーマンスには、Wonder Girlsの大ヒット曲「Tell Me」「Nobody」のダンスを手掛けたJYPの振り付けチーム長キム・ファヨン、現代舞踊的な要素にはキム・へラン、ビヨンセの「Single Ladies」の振付師、Mnet「ダンシング9」に出演中のイ・ジュヨンなど、多くの専門家が大挙投入して完成させた。

複数のパートの振り付けを組み合わせて一つにしたのはパク・ジニョンだった。彼は、自身がアメリカにまで行って振り付けを採集して回った。歌詞のポイントを生かした振り付けは、細やかなディテールが引き立ち、現代舞踊をはじめ、一度も習ったことのない振り付けに初めは戸惑っていたソンミだったが、すぐに難なくこなし、約一ヶ月間猛練習を行った。

ソンミは、「ソンミがこんなダンスもしてこのような姿も見せるんだと、好意的に受け止めてくれれば嬉しいです。期待に応えなければならないと思い、新しいものをお見せしようとして心血を注いだ振り付けです。特に、中間ブリッジでタンゴのリズムに変わる部分がインパクトが強いので集中的に練習したのですが、上手く表現されていると思うので期待していて下さい」と自信を見せた。

これは、ミュージックビデオにもそのまま表れた。先月27日、京畿道(キョンギド)南楊州(ナムヤンジュ)市のセット場で撮影されたミュージックビデオで、ソンミはWonder Girls時代とは異なり一人でほとんどのシーンをこなさなければならず、演技からダンスまでなんと32時間にわたって疲れを感じる間もなく夢中で撮影したという。普段は飲まないアメリカンコーヒーと栄養ドリンクをがぶ飲みしながら完成させた作品である。

特に、裸足で踊る姿が印象的だ。ソンミは「後半に男性ダンサーと一緒に踊る部分があるのですが、そのダンサーの太ももを踏んでのぼらなければならないのでハイヒールでは合わないと思いました。また、裸足の方がハイヒールよりも今のコンセプトにも合うと判断したので脱ぐことに決めました。また、私の衣装の裾が非常に短い感じがしますが、ハイヒールを履くと過度に成熟して見える可能性があるので、いろいろな意味で裸足が適していると判断しました」と話した。


音楽“ドラマチックな逆転”

パク・ジニョンがソンミに贈った「24時間じゃ足りない」は、愛する男性によって感覚的な愛に目覚めた女性の気持ちを込めたダンスナンバーで、曲の冒頭で流れる時計の秒針音が焦りと緊張感を感じさせる。また、曲の中盤に流れるタンゴのリズムは、愛を渇望する女性の切なさをドラマチックに引き立たせた。

ミュージックビデオでは、愛について何も知らなかった女性が一人の男性と出会って初めて愛を知り、その人と感じる愛の感情を表現した前半まではとてもピュアな表情で演技をして、別名“ホワイトソンミ”としての魅力をアピールし、その後タンゴのリズムと共に表情が一変し、逆転と共に愛に目覚める姿を“ブラックソンミ”として成熟した様子を表現した。全体的にはミステリアスで幻想的な魅力が感じられる曲である。

しかし、振り付けに難易度の高い動作が多いため、ライブで簡単に披露できるような曲ではない。ソンミは、「ライブでこなすのが容易でスムーズだったと言ったら嘘になります。これまでずっと練習をしながら、できない部分はチェックして上手くなろうと努力しました」と語った。

引き続き彼女は、「皆さんが期待してくれている部分があり、ただ休んでいたのではなかったんだという姿をお見せしたい。パク・ジニョン代表は、時間をかけて少しずつ披露していけば良いと言いましたが、私はダンスも歌もどれも上達した姿をお見せしたいです。Wonder Girlsとして活動していたときとは違い、一人でステージを満たさなければならないため、より多くの準備をしなければなりませんでした。以前は見られなかった私の姿を見守ってください」と覚悟を語った。

ソンミは、22日にケーブルチャンネルMnet「M COUNTDOWN」で、これまで磨き上げてきた初のソロデビューステージに立つ。

記者 : コ・ギョンミン