「サメ」映画を連想させる展開でマニア層を形成

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写真=KBS 2TV「サメ ~愛の黙示録~」スクリーンショット
全20話という長いドラマであるにもかかわらず、毎回映画を連想させるタイトさ、このきめ細かい展開は「サメ ~愛の黙示録~」の遊泳を導く力だ。

そしてもう一つ、ドラマ全般に潜んでいるミステリー要素は、様々な話題や謎を残しながらマニア層の形成に大きく寄与している。

最近「サメ ~愛の黙示録~」ではイス(キム・ナムギル)とサングク(イ・ジョンギル)の全面戦争が勃発した。この日、スヒョン(イ・スヒョク)の助力で拉致されたイヒョン(ナム・ボラ)の救出に成功したイスは、サングクを倒す最高の切り札として専門の殺し屋である本屋の主人を挙げた。元警官のこの人物は、悪事も厭わず、サングクのそばを守る。

本屋の主人の存在は刑事パンジン(パク・ウォンサン)にも知らされ、イスの復讐は一歩一歩進んだが、ジュンイチロウ(イ・ジェグ)は満足していなかった。まず、サングクの息子ウィソン(キム・ギュチョル)を利用した。ウィソンにチョン・ヨンボの秘密が書かれた問題の文書を送ったのだ。「チョン・ヨンボとは誰だ?」と気乗りのしない反応を見せていたウィソンは、次第に明らかになる彼の正体に驚きを隠せなかった。チョン・ヨンボとはまさにサングクのことで、かつてイスはウィソンを拉致してサングクの非情さを知らせ、仲違いをさせたことがある。

写真=KBS 2TV「サメ ~愛の黙示録~」スクリーンショット
ウィソンまで引き込んでもジュンイチロウはやめなかった。ヘウ(ソン・イェジン)とイスがキスをしている写真を新聞社に送った。ヨンヒ(イ・ハニ)の引き止めにもかかわらず、ジュンイチロウは最近イスが揺れていると言いながら冷静な態度を取った。

この行動にはサングクの反応を見るという意図も含まれていた。予想通り、新聞社に送られた写真はサングクのもとにも届き、サングクはイスを疑った。サングクはこの写真が流出した場合、検事であるヘウが社会的に大変なことになると言いながら、逆にイスを脅した。ヘウを守るのは自分ではなくイスだ、ヘウのことを大切に思うならすべてのことを覆い隠すべきだと付け加えた。これはジュンイチロウのシナリオによる行動で、イスの復讐心が膨らんだのも当然のことだった。

この他にもジュンイチロウはイスとヘウの不倫で気苦労をしているヘウの夫ジュニョン(ハ・ソクジン)を注視するなど、復讐に火をつける役割を果たした。このようなジュンイチロウの正体は「サメ ~愛の黙示録~」後半部の鑑賞ポイントである。ジュンイチロウがサングクと対立するようになったきっかけがまだ明らかになっていない中、多くの視聴者は彼がサングクの本当の息子である可能性に重点を置いている。ヘウをイスのそばに誘った沖縄の老人(チュ・ジンモ)もミステリーな人物の一人で、彼らの正体が明かされる過程が「サメ ~愛の黙示録~」の緊張感を高めると見られる。

記者 : イ・ヘミ