“歌王”チョー・ヨンピルにこんな面が?“メンブン、オッパ”に取材陣も爆笑

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写真=PMCプロダクション
歌手チョー・ヨンピルが素直なトークを披露した。口上手ではないと恥ずかしがった彼だが、どんな質問にも的確に答えた。チョー・ヨンピルは45年間積んできた力で、真剣な中でも冗談とジェスチャーを交えながらステージの姿とはまた違った魅力をアピールした。

15日午後、チョー・ヨンピルはソウル梨泰院(イテウォン)にあるレストランに歌謡担当記者たちを招待し、話を交わす時間を設けた。10年ぶりにリリースした19thアルバム「Hello」の成功を自ら祝いながら、チョー・ヨンピルは「今回のアルバムに対する反応は本当に予想できなかった。新聞、インターネット、TV、ラジオなどすべてのメディアを通じて注目されたおかげだと思う」と感謝の挨拶を伝えた。

まず先にチョー・ヨンピルは、地上波の音楽番組に一度も出演しなかったにもかかわらず1位を連続で獲得し、音源およびアルバムチャートでも1位を記録したことに対して慎重な立場を表した。

チョー・ヨンピルは「アルバムに収録されている10曲すべてが音源チャートの上位にランクインした。個人的に怖くなった。何か間違っているのではないかと思った」とし、「普段は自宅、事務室、スタジオだけを行き来する日々を過ごしている。一月に一度くらい、美味しい食堂に行くのが全てだった。だが、今回はそれさえも慎重にしなければならないという気がした。自宅、事務室、スタジオ以外のところには行ったことがない」と話した。

続いて「僕は他の人々の反応を知らない。シンドロームという表現も見た。自らは『果たして僕がヒットしたのだろうか?人気を博しているのだろか?』と思ったことがない」とし、「頭が悪いからか鈍感なのか、実感ができない。ただ、インターネット上に僕に対する書き込みがあまりにもたくさんアップされるので、嵌り過ぎてコントロールできなくなるのではないかと心配している。一日に一度くらいチェックしている」と笑った。

デビュー以来、ずっと音楽作業に没頭してきたというチョー・ヨンピル。誰もが享受する平凡な日常を夢見たこともあるはずだ。チョー・ヨンピルは「自宅、スタジオ、事務室を行き来する生活をずっと繰り返してきた。怠け者なので他のところは行けない。音楽ばかりしてきたため、他のことはよく知らない。実際、音楽以外はメンブン(メンタルが崩壊すること慌てていること)状態だ」と言った。

自らを「年を取った」と表現したチョー・ヨンピルは、「メンブン状態」という言葉を使って取材陣を驚かせた。チョー・ヨンピルはK-POPブームをリードしている後輩歌手たちを言及しながら「K-POPを代表する後輩たちが世界市場で素晴らしい活躍を見せてくれた。音楽もパフォーマンスも上手くできている。個人的にかっこいいと思う。いつもよく見ている」とし、「僕が彼らから影響を受けたと言っても過言ではない。正直、彼らを見ていると自分が年を取った気がする」と話した。

チョー・ヨンピルは自身の名前につく「歌王」「オッパ(兄さん)」などのタイトル(呼称)についても率直に語った。「どの国の歌手でも、有名になるとニックネームがつく。韓国の場合はオッパが多いような気がする。正直、歌王という表現はちょっと恥ずかしい。海外でこのようなタイトルで紹介されると、とても恥ずかしい」とし「個人的に『チョー・ヨンピル氏』と呼んでくれた時が一番嬉しい。『歌王の重さ』より『チョー・ヨンピルの重さ』がもっといい。でもやっぱりオッパという呼称が嬉しいのではないか」と聞き返し、愉快な雰囲気を演出した。

4月23日に発売が始まったチョー・ヨンピルの19thアルバムは、まだ1ヶ月も経っていない時点で18万枚という売上げを達成した。違法コピーアルバム(いわゆる海賊アルバム)まで制作されるほど、チョー・ヨンピルのアルバムに対する関心は依然として高い。

このペースだと、チョー・ヨンピルの19thアルバムは2012年の最多売上記録である37万枚を突破した40万枚を達成し、2013年の最多売上記録を立てることができると見られる。40万枚を突破した時の公約を発表してほしいという提案に、チョー・ヨンピルは「正直、40万枚を超えるとは思わない。でも40万枚を突破した時の公約は皆さんの意見に従ってみる」と答えた。

すると、現場にいた記者たちは公約として「市庁前の広場でコンサート開催」「サングラスを外してステージに立つ」「PSY『江南(カンナム)スタイル』の馬ダンスを踊ること」などの意見を出した。するとチョー・ヨンピルは「市庁前でのコンサートはすでにしたことがある」「サングラスを外すと老けて見えるのでダメだ」「馬ダンスは誰にもできることではない」と答え、笑いを誘った。

特に、その場でサングラスを外して見せながら「かなり老けて見えるじゃないか」と取材陣に質問し、現場に笑いの渦を巻き起こした。

記者 : キム・イェナ