Vol.2 ― DICKPUNKSの愉快なおしゃべり“夢、軍隊、プライベート”

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写真=ルンコミュニケーション

このバンドの魅力が分かったような気がした。音楽に対するプライドと真剣さを見せながらも、すぐに活気溢れる自由奔放な姿を見せ、笑って騒ぐ姿は、どこにでもいる20代の男性と変わらなかった。

最近、リラックスした雰囲気の中でバンドDICKPUNKS(ボーカル:キム・テヒョン、キーボード:キム・ヒョヌ、ベース:キム・ジェフン、ドラム:パク・ガラム)とのインタビューが行われた。「SUPER STAR K」という七光りとも言える背景から抜け出し、“プロの世界”への一歩を踏み出したDICKPUNKS。再び音楽で認められなければならないスタート地点に立った。しかし、この日だけは“音楽”を少しおいて、愉快なおしゃべり三昧に興じてみた。

キーワード1. 夢(願い)

パク・ガラム:僕の夢は、“サイコ演技”をやってみたいです。

キム・テヒョン&キム・ヒョヌ&キム・ジェフン:この人(パク・ガラム)、映画俳優が最終的な夢なんです。

パク・ガラム:そうではありません。夢はバンドで、今叶えている最中です。俳優はもう一つの夢だと言っておきましょう(笑)

キム・ヒョヌ&キム・ジェフン:最近は、演技スクールに通おうとまで考えているようです。これは本当の話で、所属事務所の代表にも本人がずっと演技を習ってみたいと言っていて、熱意がすごいんです。

パク・ガラム:でも、代表は聞き流すんです。“この人、面白いね”ぐらいにしか思っていないようです。

キム・テヒョン&キム・ヒョヌ&キム・ジェフン:もしかして映画「26年」で“あの人”のそばを守る秘書室長役で出演した俳優チョ・ドクジェさんを知っていますか?お父さんじゃないかという噂があるほど(パク・ガラムと)そっくりなんです。映画を見る間、ずっと腹を抱えて笑っていた記憶があります。

パク・ガラム:僕も驚きました。これは認めます。今度、あの方の子どもの頃の役を是非一度…(笑)

キム・テヒョン:僕は違う話になりますが、Sweet Sorrow先輩のようにみんなでラジオのDJをやってみたいです。僕たちも同じ4人グループじゃないですか。希望を持ってみたいと思います。正直言うと、以前に1分間だけDJをやったことがありますが、本当に面白かったです。作家さんから「どうしてそんなに上手なのか」と言われたくらい、好評でした(笑) もし、本当にやることになれば、僕たちが少しうるさく騒げる時間帯でなければなりません。そのため、深夜は絶対にダメですね。昼間や仕事終わりぐらいの時間帯にできると面白いと思います。

キーワード2. 変わった(?)

キム・テヒョン:“以前より変わった人”と尋ねられると一人だけに票が集まりますが、当の本人は認めないんです。

パク・ガラム:認めます、認めますよ(笑) でも、説明をさせて下さい。Mnetオーディション番組「SUPER STAR K」以来、自身の管理をずっと続けてきたので外見ははるかに良くなりました。自信がついたと言いましょうか?偉そうに言っているわけではありません。僕は、人生とは自信で生きるものだと思っています。だから、自信のある姿を見せただけなのに、メンバーは変わったというのです。

キム・ヒョヌ:確かにその通りです。状況によって変わらなければならない時があると思います。僕も、自分のことに気づく人が多くなったので、行動に気をつけるようになりました。以前は、本当に自由気ままに行動をしていましたが、今はそんな風にはできないのです。

キム・ジェフン:正直、「SUPER STAR K」放送終了直後は自分に酔いしれていました。でも、つかの間でした。今は、行動一つ一つに気を使うようになりました。もしかすると、歪曲して伝わるかも知れないじゃないですか。

キーワード3. 軍隊

キム・ジェフン:多くの方々が僕たちが同時に入隊すると考えているようですが、それは違います。同じ時期に行くという意味でした。6年間一緒に行動をしてきたのに、あえて軍隊まで一緒に行く必要があるのでしょうか…?

キム・ヒョヌ:離れてみることで、お互いの大切さに気付くことができれば良いんじゃないかと思います。軍隊まで一緒に行くと解散するかも知れません(笑) “こんなことなら早く行ってきたら良かった…”とも当然、思いました。早く行って戻ってきた後、今のように一緒に活動できればベストですね。しかし、それだったらこうして集まっていないかも知れません。

正確な時期は、正直分かりません。今年は活動に集中するつもりなので行けないと思います。来年、もしくは再来年に行くかもしれませんが、これも未定です。でも、行かないつもりでは全くありません。

パク・ガラム:その通りです。活動をしながら状況を見極めなければいけません。でも、面白いのが、僕の母は「SUPER STAR K」に出演するまでは、早く軍隊に行ってきてからやりたいことをしなさいと言っていましたが、今は軍隊にもう少し後で行きなさいと言います。息子が有名になって得をしてみたいんですって(笑)

キーワード4. プライベート

キム・ヒョヌ:人と会いますが、DICKPUNKSのメンバーに会ったりはしません。“本当”の友達に会います。僕たちはただの同僚で、バンド仲間です。

キム・テヒョン:しかも、別々で住んでいるのでお互い何をやっているか知らないし、全然気にしません。

キム・ヒョヌ:だからといって仲が悪いわけではありません。僕たちはいつもこうやって過ごしてきたし、気持ちがよく合うから長い時間一緒にやってくることができました。ただ、お互いのプライベートに干渉しないだけです。

キム・ジェフン:一つの例として、僕たちは絶対、一緒にお酒を飲みません。公演の打ち上げもほとんどしません。毎日顔を合わせ公演をしているのに、その度打ち上げをやるわけにもいかないじゃないですか。

キム・ヒョヌ&キム・ジェフン:あえてお酒を飲まなくても楽しく遊びます。知らない人から見ると、お酒飲んだのかと思うほどはしゃぎます。たまにトラブルが発生したとしても、その都度話をして忘れる方です。だから、6年間バンドを維持できたんだと思います。

キーワード5. 修飾語

(DICKPUNKSには、まだ“「SUPER STAR K」出身”という修飾語がついてまわるが、次に自分たちが手に入れたい修飾語は何か?)

パク・ガラム:正直、最初にバンドを作った時のコンセプトは、“馬鹿だけど、カッコよく”でした。普段の姿はどこか間抜けで面白いけれど、音楽をしている姿はカッコいい、そんな雰囲気を求めました。でも、これをどう表現すればいいのかは分かりません。

キム・テヒョン:一度も考えたことがないので、まだ漠然としています。未だにテレビの音楽番組よりコンサートの方がずっと楽なので、コンサートに関連した修飾語はどうでしょうか?でなければ、普通バンドの場合、ボーカルだけが修飾語を持っている場合がかなり多いじゃないですか。でも、僕たちはメンバーごとにそれぞれの色を持っています。

キム・ヒョヌ&キム・ジェフン:4人4色?

キム・テヒョン:何だかギャグ番組のコーナーみたいですが、“4人4色”を英語で上手く表現できないでしょうか?

キム・ヒョヌ:(いきなり)4 people 4 color!

キム・テヒョン&キム・ジェフン&パク・ガラム:悪くないね(爆笑) こんな感じで一風変わった修飾語ができればいいと思います。

記者 : イ・ジヒョン