本日(18日)放送終了を迎える「IRIS 2」視聴率不振のままエンディングを迎えるのか

OSEN |

KBS 2TV水木ドラマ「IRIS 2」が、視聴率不振のまま放送終了を控えている。前作の人気を継ぐものと期待されていた「IRIS 2」だが、期待に満たない成績を収めることになった。

今年2月に放送をスタートした「IRIS 2」は、IRISとNSS(国家安全局)という仮想の団体が激しく対立する中で、韓国と北朝鮮の現実的な問題を描くことを予告し、興味を刺激した。

特に、「IRIS 2」は放送前から北朝鮮の第3次核実験を基に朝鮮半島の情勢と関連した話を描くと明かし、シーズン1の光化門(クァンファムン)シーンに匹敵する戦闘シーンが予告され、期待を高めたが、いざ放送を始めた「IRIS 2」の前には様々な問題が待ち受けていた。

「IRIS 2」については、序盤から様々な問題が提起され苦戦を強いられた。NSS要員が雪原で訓練するシーンで黒い迷彩服を着た設定やおもちゃの銃を使用するなどして巻き起こった論争は、大作「IRIS 2」の完成度に疑問を抱かせた。また、「IRIS 2」は、話の流れを妨げるほど過度なPPL(Product Placement:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)からも自由にはなれなかった。緊張感あふれる話の中に繰り返し登場する製菓店と、CMを連想させるカーチェイスシーンなどは視聴者の集中力を低下させた。

また、最終回を控えた第17話の放送で、ミスターブラック(キム・ガプス)は「この国はあまりにも長い間休戦状態にいたので、戦争の恐怖に対する免疫が生じた」と話しつつ、平和ボケしてしまった現実について言及した。このようなミスターブラックの言葉は、南北関係が急速に冷え込んだ状況でそのような現実を生々しく表現したにも関わらず、正統派恋愛ドラマに集中する視聴者の状況を代弁するようにも見えた。

チャン・ヒョク、イ・ダヘ、イ・ボムスなど俳優の熱演にも関わらず、ドラマ序盤から様々な問題が巻き起こった「IRIS 2」は、期待されていた恋愛話までもが視聴者からの共感を得られずに、“名俳優”と“現実的な題材”という良い材料を持っていながらもそれに見合った結果を出せないまま、前作に比べて残念な成績で放送を終了しようとしている。

18日、視聴率調査会社ニールセン・コリアによると韓国で17日に放送された「IRIS 2」の第19話の視聴率は9.7%(全国基準)となり、前回の放送(8.2%)より1.5%上昇した数値を見せた。これによって、「IRIS 2」最終回の視聴率が、まだ巻き返すことができるのか注目が集まっている。

記者 : クォン・ジヨン