「ラジオスター」第1世代アイドルに捧げる献歌

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写真=MBC「ラジオスター」スクリーンショット
韓国の第1世代アイドルが一堂に会した。1990年代の音楽シーンをさらったアイドルたちが出演し、今だから言える暴露合戦を繰り広げた。わずか10数年前のことだが、歳月の流れを感じさせ、少女たちの記憶を呼び起こす思い出話が溢れた。

韓国で13日に放送されたMBC「黄金漁場-ラジオスター」(以下「ラジオスター」)は、第1世代アイドルたちに捧げる回だった。歌謡復興期を率いて、華やかさの裏に隠された苦労話が続いた。アイドルたちの顔はすでに初々しくはなかったが、そこには懐かしさがあった。

godのデニー・アンの告白は、特別なものだった。godの人気が絶頂だった時代、メンバーのパク・チュニョンは、恋に落ちていた。当時、彼の恋愛はやや度を過ぎたものとして周囲の人々の目に映り、所属事務所であるsidusHQは、パク・チュニョンをグループから脱退させるという選択をとった。、パク・チュニョンをグループから脱退させるという選択をとった。残ったメンバーたちもパク・チュニョンの行動を問題視し、内紛を経験した。

その時、パク・チュニョンは32歳だった。恋人がいても十分不思議ではない年だったが、当時、アイドルの人気にとって公開恋愛とは、墓場同然のものだった。パク・チュニョンを叱咤する声が続いた。デニー・アンは、「やっと僕も(当時の)パク・チュニョン兄さんの年齢になった。あの時、兄さんがどれだけ辛かったか、分かるような気がする」と伝えた。

現在、アイドルの地位は大きく変わった。封印が完全に解かれたわけではないが、恋愛は自由な方だ。活動中に公開恋愛をするアイドルも出てきている。第1世代アイドルには、想像することさえできなかったことだ。

第1世代アイドルは、毎日3時間ほどの睡眠しか取れないまま、5~6つのスケジュールをこなさなければならない“労働アイドル”でもあった。最近のアイドルも、過剰なスケジュールに悩まされてはいるが、第1世代はより深刻な状況で、金銭的な補償も微々たるものだった。最近のアイドルよりも契約条件が良くなかったためだ。

そのような努力にも関らず、最後まで生き残った第1世代アイドルは、指で数えられるほどしかいない。NRGのチョン・ミョンフンの告白に、ただ笑っていられないのはそのためだ。チョン・ミョンフンは、5~6個のバラエティ番組にレギュラー出演していた頃、その人気が永遠に続くと思っていたという。

しかし、少しずつ居場所を失い、辛い日々を過ごした。世の中が自分を骨の髄まで吸い取って、捨てられたような気がしたという。今からが再スタートだと言い、「耐える者が勝つ」と話すチョン・ミョンフンの言葉は心を痛ませた。

多くのアイドルグループが、チョン・ミョンフンのような過程を経験した。1990年代の音楽シーンに登場するも、今や名前すら思い出せないアイドルがあまりにも多い。この日の放送を通じて、彼らが少しでも慰められていたならと思わずにはいられない。彼らがいたからこそ、今のK-POPが存在するのだから。

記者 : キム・ジヒョン