「ラジオスター」H.O.T.からSECHSKIESまで…“元祖アイドル”たちの反乱

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写真=MBC「ラジオスター」スクリーンショット
ただの第1世代のアイドル特集とは違っていた。1990年代、一世を風靡したアイドルグループが集結したが、美談はなく、悲しい経験談だけが暴走していた。“隅っこアイドル”たちが集まった今回の特集のもう一つのタイトルは、「今なら言える」ではないだろうか。

韓国で7日に放送されたMBC「黄金漁場-ラジオスター」(以下「ラジオスター」)は、90年代のアイドルたちに捧げる回だった。番組では、歌謡復興期を率いた第1世代アイドルたちのエピソードが続いた。彼らの顔にはもう初々しさはなかったが、懐かしさがあった。90年代の少女たちは、初めて歳月の儚さを感じただろう。しかし、思い出は、力強いものだった。

H.O.T.のイ・ジェウォン、SECHSKIES(ジェクスキス)のキム・ジェドク、NRGのチョン・ミョンフン、godのデニー・アンなど往年のスターが集まった。過去と言われると寂しいが、力を抜き、親近感を身につけた。人気は減ったが、余裕は増えた。隅っこの悲しみを打ち明ける彼らの姿に、親しみを感じた。

ステージの端で炎に包まれ、火傷をしたというキム・ジェドクの告白には、心が痛んだ。フルショットを撮られることも少なく、辛かったという告白も同じだ。「ハイビジョン(HD)時代だったら、引退していたでしょうね」と話す“ニキビアイドル”のデニー・アンの告白も懐かしかった。現在だと平均身長だが、当時は巨人のように扱われ、センターに立つことができなかったというイ・ジェウォンの悲しみも笑いを誘った。

韓流世代には、実感の湧かない告白も続いた。IMF(1997年に起こった韓国の経済危機)、口パク、「歌謡TOP10」(90年代に有名だった韓国の音楽番組)など、思い出のキーワードが続いた。厳しかった経済状況の中で、膝が地面につくダンスは禁じられていたというアイドルたちの告白は、早いスピードで変化していく歳月の流れを実感させた。わずか10年前には金髪が禁止され、イヤリングの着用も禁止されていたという告白にも驚かされた。

第1世代アイドルの告白は、思い出をくすぐった。たくさん笑い、思い出に浸った。少女たちの憧れだったかつてのアイドルたちが伝える90年代の風景は、私たちに淡い懐かしさを届けてくれた。

記者 : キム・ジヒョン