「ゆれながら咲く花」ドラマらしくないドラマ

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写真=KBS 2TV「ゆれながら咲く花」スクリーンショット
KBS 2TV月火ドラマ「ゆれながら咲く花」(脚本:イ・ヒョンジュ、コ・ジョンウォン、演出:イ・ミンホン、イ・ウンボク)が、毎回大きな感動をお茶の間に伝えている。

今月8日に韓国で放送された「ゆれながら咲く花」第11話では、スンリ高校2年2組の生徒たちの悩みとその理由が複合的に明らかになった中、自分に教師としての資質がないことを悟って、学校から離れようとするチョン・インジェ(チャン・ナラ)と、そんなチョン・インジェを引き止めるカン・セチャン(チェ・ダニエル)の姿が描かれた。

また、お互いの状況を理解したにも関わらず、和解につなげることができずに遠回りしていたコ・ナムスン(イ・ジョンソク)とパク・フンス(キム・ウビン)は再び友達になった。学校を飛び出した問題児オ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)もチョン・インジェとカン・セチャンの努力によって再び学校に戻ってきた。このドラマの全般的な話題を牽引していた登場人物たちの問題が徐々に解決される回だった。

そして、また新たな問題が浮上した。親友だったソン・ハギョン(パク・セヨン)とイ・ガンジュ(5DOLLS ヒョヨン)は、論述大会のため関係が悪化し、社会が望むスペックを積み上げるためにキム・ミンギ(チェ・チャンヨプ)も厳しい状況に置かれた。学力試験の評価でストレスを受けた子どもたちは、オ・ジョンホをクラスにまた引き戻したとチョン・インジェを恨んだ。

学力試験の評価結果の責任をとることになったチョン・インジェは、自分が担任を務めることを、クラスのほとんどの子どもたちが望んでいないことを知り、荷物をまとめた。カン・セチャンはそんなチョン・インジェを、「あなたは、僕がなりたかった教師だった。あれほどなりたかったけれど、なれなかった教師だった」と話しながら、引き止めた。

これまでコ・ナムスンとパク・フンス、オ・ジョンホなど学園暴力と生徒と保護者、教師が絡んだ成績問題に偏っていた「ゆれながら咲く花」は、第11話の放送を通して、これまで起きたすべての問題が社会が作り上げた間違ったシステムから発生し、これを誰かが正すべきだというメッセージをカン・セチャンの台詞で強烈に伝えた。

この日の放送を見た視聴者も「ゆれながら咲く花」が伝えようとするメッセージを体感していた。視聴者掲示板とSNSには、「ゆれながら咲く花」は単純なドラマ以上の意味を持っているという内容の書き込みが殺到した。

ある視聴者は、「『ゆれながら咲く花』は見るたびに色んなことを考えさせられる。単純に出演俳優がかっこいい、感動的だというのではなく、理想の学校と現実の学校を適切に組み合わせている。寂しくもあり、共感もでき、自分なりの解決策も考えるようになる。本当にドラマらしくないドラマ」との書き込みを残した。

「ゆれながら咲く花」第11話は、15.8%(AGBニールセン・メディアリサーチ、全国基準)の視聴率を記録した。これは「ゆれながら咲く花」が記録した自己最高視聴率である。

記者 : イ・ウイン