映画「ザ・タワー 超高層ビル大火災」初公開…“見どころ+感動+涙”の超大作パニック映画誕生

OSEN |

また1つ、韓国型の超大作映画が誕生した。

18日午後、ソウル城東(ソンドン)区往十里(ワンシムニ)CGVで映画「ザ・タワー 超高層ビル大火災」(監督:キム・ジフン)のマスコミ向け試写会が開かれ、映画が初公開された。「ザ・タワー 超高層ビル大火災」は、2009年に公開された水をテーマにした初の韓国型超大作映画「TSUNAMI-ツナミ」に次ぐ、火災をテーマにした超大作パニック映画で、制作段階から注目を浴びた作品だ。

「ザ・タワー 超高層ビル大火災」は超高層ビルのタワースカイを舞台に、愛する人のために生き延びなければならない人々と、彼らを助けるための消防士の話を描いた映画だ。

公開されたこの映画は、感動と涙、笑いとドラマが適切に混ざった超大作映画の定石だと言えよう。観客を笑わせていたかと思えば、ある瞬間に引き締め、その次には泣かせる。火災に注目していたかと思えば、ある瞬間にこみ上げて来る何かを感じられる。

水難は自然災害であることが多い一方、火災は人間により発生する惨事が多い点で異なる。それだけ「ザ・タワー 超高層ビル大火災」はドラマとキャラクターが重要なジャンルだが、この面でキャスティングが功を奏した。

「TSUNAMI‐ツナミ」の主人公だったソル・ギョングは、この作品でも救助作業に奮闘する伝説の消防士カン・ヨンギ役を演じた。映画で彼の出番が多いわけではないが、ソル・ギョングが持つ存在感がキャラクターに奥行きを与える。

また、娘を助けるために火災鎮圧をリードする施設管理チーム長イ・デホ役を務めたキム・サンギョンは、安定的かつリアルな演技でドラマをリードし、超大作映画に初挑戦したソン・イェジンは、炎の中でも冷静を保つフードモールのマネージャーソ・ユンヒ役を愛らしく表現した。ここにキム・イングォン、キム・ソンオ、ト・ジハンのような俳優たちが映画に力を入れる。

地味になりがちな前半から、人間の欲望が如何に大惨事に繋がるかを示唆することで緊張感を維持し、ここに1008階という規模と派手な外観を誇る仮想の空間であるスカイタワーが崩壊し爆発するなど、見どころ満載の映画になっている。当初リアルな火災を如何に表現するかに関心が集まったが、CGと実際の火を組み合わせて演出した映像はとてもリアルだ。それよりも“十分にあり得ること”のように描いたのがこの映画の強みと言えよう。

年末、家族や恋人と共に映画館でスリルや感動を一緒に分かち合いたい観客たちにとって、福袋のような映画になるだろう。12歳以上観覧可能で、クリスマスの25日に韓国で公開される。

記者 : チェ・ナヨン