「SNL KOREA」が出した新しいレシピ…「MV」に爆発的な反応

もし韓国の女性にとって隠したいことがあるとすれば、その中のひとつは過去に美容整形をした事実であろう。例を挙げてみよう。「強心臓(カンシムジャン)」でいたずらっ子のSUPER JUNIOR イトゥクは、過去のダサい写真、特に美容整形をする前の写真を並べる。すると、他のゲストは腹の皮がよじれるほど笑うが、その写真の本人は整形前の写真を裂いたり破ったりする。

これは整形前の自身の姿を否定したがる心理を反映している。それだけ整形前の過去の姿は、芸能人なら誰もが隠したがる敏感なアキレス腱というわけだ。

「Saturday Night Live Korea」(以下「SNL KOREA」)が着実に進化を重ねている。「汝矣島(ヨイド)テレタビーズ」に続き「ベビーシッター面接」シリーズという、政治を風刺する面白味がますます洗練された形になることも嬉しいが、15日の放送ではここにさらにひとつ追加された。

最近「SNL KOREA」が出したレシピの中で欠かせない珍味コースがもうひとつできたのだ。「ミュージックビデオ」がそれだ。ヤン・ドングンが初めて披露した「マイ・ミミ人形」、パク・ジェボムの大ヒットした「男だから」、キム・ヒョンスクの「XL女」。すべて「SNL KOREA」を通じて爆発的な反響を得たミュージックビデオだ。

これにさらに加えなければならないのが、15日に放送されたBrown Eyed Girlsの「PLASTIC FACE」のミュージックビデオだ。ほとんどの女性芸能人は整形した事実を隠したいと思う。整形しても整形した痕跡が残らないよう、自然に少しずつ整形したいと思う。もし整形前の写真がネットユーザーにばれたとしても、新人時代のダサいメイクのせいにしたいのがほとんどの人の心理だ。

だが、「SNL KOREA」でBrown Eyed Girlsは違った。アイドルが整形を堂々と公開することは簡単ではなかったはずだが、整形の事実を堂々と明かす「PLASTIC FACE」のミュージックビデオを公開したのだ。

男性はやはり美人が好きだ。だが、その中には矛盾する心理がある。生まれつきの美人は両手をあげて歓迎する一方で、整形美人は疑いの目で見る。大体この女性はどこをどういうふうに手術したのかと疑問を持つ。ミュージックビデオに登場する男性が「あなた、二重にした？ 鼻もやった？ 俺は生まれつきの美人が好き」と言うことは、このような男性の矛盾な態度を反映するものだ。

この時Brown Eyed Girlsは、整形の事実を一蹴したり否定したりしない。整形した事実を堂々と明かす。「あなたの彼女は整形しなかったと思ってるでしょ？ しても目と鼻くらいだと思ってるでしょ？ 目、鼻、顎、全部削った。両顎手術」と言いながら彼女の整形に気づかない愚かな男をストレートに批判する。

「お前が惚れた(彼女の)その胸はしずく型のジェル！実はあなたたち、よく見ても分からないでしょ」と豊胸手術に使われるジェルに触れるなど、愚弄はどんどん酷くなる。整形した事実も知らないまま彼女が生まれつきの美人だと喜ぶ男性の愚かさをラップで痛烈に愚弄する。

「馬鹿馬鹿しい奴らがいつも整形妖怪だと罵る。コ・ギョンピョ、シン・ドンヨプ、チャン・ジンもやってるよ。目も、鼻も、全てを変えた。打った、入れた、そうやって全部変えた」とアイドルであるBrown Eyed Girls自身が整形したことを隠さず、堂々と認めストレートな気持ちをラップで痛快に歌う。

自身のコンプレックスを直そうと思う女性の整形したいという意志を、生まれつきの美人でないという理由で排斥する男性の矛盾した基準を嘲笑するBrown Eyed Girlsは、ミュージックビデオを通じて愚弄のレベルを越え、自分たちが整形したことも堂々と明かしている。

整形した事実を隠さず、堂々と明かすことで自身のアイデンティティを真っ直ぐにアピールしているのだ。整形したという事実を恋人にまで隠しながら会う女性の仮面を投げ捨て、恋人の前で自信を持って「私、整形したよ！」と告白するBrown Eyed Girlsが堂々して見えるのは、整形した事実を隠さず、自身のアイデンティティをしっかり持っているためだ。