【一言レビュー】映画「マイPSパートナー」クールじゃなくてごめん

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“映画は長いが、レビューは短い”「この映画見る?見ない?」あなたの友だち、恋人、家族が映画館のチケット売り場でこう悩んでいる時、ポップコーンを買いに行くふりをして、すばやくこの“一言レビュー”をチェックしましょう。毎週ホットな映画を記者の観点から、簡潔に解釈するコーナーです。映画代が惜しくならないように、心強いアドバイスを配信していきます。/OhmyStar編集部

写真=CJエンターテインメント

間違い電話、どうして切らないの?それでも愛らしいチソン&キム・アジュン

7年も付き合った恋人と別れて気の毒と?とんでもない。うまくいく人は、何をやってもうまくいく。このあきれた真理は、映画「マイPSパートナー」で遺憾なく証明される。間違い電話に出た女性が、なんとキム・アジュンなのだ。もっとも、その電話をかけた人がチソンというから、お互い様だが。

27日午後、映画「マイPSパートナー」がメディア試写会で初めて公開された。シンガーソングライターを夢見るヒョンスン役のチソンと、5年交際した恋人との結婚を夢見るユンジョン役のキム・アジュン、ヒョンスンと7年も付き合ったソヨン役のシン・ソユルが、大胆な台詞とベッドシーンなどを自然に演じこなしている。特にチソンとキム・アジュンは、とても愛らしく映っている。

ただ、問題は映画の設定だ。ヒョンスンは自らを“クールガイ”と呼び元カノのソヨンに会いに行くが、映画は決してクールではない。特にヒョンスンがギターひとつを手に持ってユンジョンの結婚式場に乱入し自作曲を歌う設定は、月並みすぎる。それに、ウェディングドレス姿のユンジョンに叫ぶ一言「愛してる」まで。

ほとんどの人は、変な電話が来ればその瞬間切ってしまう。仮に好奇心が湧きしばらくは受話器を持っているかもしれないが、おかしいと思ったら怒るのが一般的だ。しかし、映画のヒョンスンとユンジョンは、その疑いさえない。設定に深入りしているユンジョンはそうだとしても、ヒョンスンはそのままではいけないのではないか。極まりなく現実的なように見えるが、劇の序盤を振り返ってみるとこの状況設定はとうてい現実的とは言えないのだ。

「マイPSパートナー」の音楽は、キム・ホンジプ音楽監督と“魔王”と呼ばれるシン・ヘチョルが担当した。映画最後の部分でヒョンスンが歌う曲は、シン・ヘチョルが手がけたものだ。ましてや、ヒョンスンより先に祝歌まで歌う。蛇のタトゥーが印象に残る。この映画ではスターオーディション「偉大な誕生」シーズン1出身のペク・セウンなど、紫雨林(ジャウリム)の所属事務所のアーティストの声も流れている。

さあ、観客はこの映画を、果たして誰と観に行くべきなのだろうか。同性の友達を選んだ方がいいだろう。もし異性と観に行くならば、うむ……倦怠期の恋人、または夫婦くらい?これからスタートする恋人なら、避けた方がいい。なぜかって?観ればわかる。あ、そしてもう一言さらに付け加えるならば、この映画を観てファンタジーに陥り、変な電話に出ることがないように。現実は映画とはまったく正反対だろうから。

一言レビュー:初めてのデートコースとして選択すれば、クリスマスイブにお一人様組に合流することになるかも

映画「マイPSパートナー」関連情報

監督:ピョン・ソンヒョン
出演:チソン、キム・アジュン、シン・ソユル、カン・ギョンジュン、キム・ソンオ、チョン・スヨン、ムン・ジユン、キム・ボミ
制作:マイPSパートナー文化産業専門会社
提供/配給:CJエンターテインメント
クランクイン:2012年3月14日
クランクアップ:2012年6月11日
レイティング:19歳以上観覧可
上映時間:114分
公開日(韓国):2012年12月6日

記者 : イ・オンヒョク