「私のオオカミ少年」を見ながら5回手をつなごう“初心者カップル向け”

OhmyStar |


彼氏や彼女がいない観客は見ないでください!「私のオオカミ少年」を見ながら5回手をつなごう

※この記事には映画「私のオオカミ少年」の結末に関する内容が含まれています。

今年の冬を暖かくオオカミの毛で包んでくれる「私のオオカミ少年」の興行収入はとどまる所を知らない。特に、修学能力試験(韓国のセンター試験)以来、予約率が高くなるほど、10代や20代のカップルが最も大きな関心を示している映画のようだ。そこで用意した。付き合って間もなく、まだ一度も手をつなげなかった初々しいカップルのために「私のオオカミ少年」を見ながら、どのシーンで手をつなげばいいかヒントを与えたい。

この映画の主題歌で、パク・ボヨンが歌った「私の王子様」の歌詞にも、「ありがとう、私の手を握ってくれて」という一節がある。そう、この映画は最初からカップルが手をつなぐことができる運命の作品なのだ。手をつなぐことを変だと思わないでほしい。もちろん、まだ恋愛初心者で、この記事を見ても5回全て手をつなぐ勇気が出せないカップルは、無理せず1~2回だけ手をつないでもいいだろう。すでに、映画を見ている間にずっと手をつないでいられる貫禄あるカップルなら、この記事を見てただ笑ってくれればいい。

写真=ピダンギル

最初のポイント―チョルス(ソン・ジュンギ)の初登場シーン

夜中に憂鬱極まりない日記を書いて、泣いて眠ろうとするスニ(パク・ボヨン)へどこかから変な音が聞こえてくる。実はほとんどの人は聞けない音だが、スニは気づいた。(寂しいから聞こえたのだ、かわいそうなスニ!)続いて、妹と母親を起こそうとしたが、二人とも眠り込んでいる。

結局、家の外へ一人で出かけるスニ。ここからカップルは手をつなぐ準備にとりかかることができる。薄暗い倉庫を怖がりながらも入るスニの姿は、ホラー映画を彷彿とさせるためだ。そして、扉が開き、チョルスが初めて登場するその瞬間、カップル達が手をつなぎやすい絶好のタイミングなのである。

二番目のポイント―チョルスの最初の変身シーン

その後、映画は明るい雰囲気で手を掴むのがやや気まずい。しかし、もう一度チャンスは訪れる。それはチョルスが初めてオオカミ人間に変身した瞬間である。夜、突然訪れたジテ(ユ・ヨンソク)とその仲間たち。彼らがスニに乱暴を働こうとするシーンであるため、男性の場合、彼女の手をつなぐきっかけとしては十分である。彼女が恐怖を感じる可能性があるシーンだからだ。

また、チョルスがスニに発見された後、初めてオオカミ人間に変身するシーンであるため、ここで手をつなぐことは必須だ。チョルスに変わった姿は嫌悪感を与えるかも知れない。ここで手をつないで、次の警察署にいくシーンで手を離せば良いだろう。


3番目のポイント―ジテとチョルスが二人きりで会うシーン+ジテが死亡するシーン

チョルスが苦労の末、独房に閉ざされた後、ジテは一人でチョルスへ会いに訪れる。そして、今まで自分が悪かったと嘘をつき、チョルスの味方である“ふり”をするシーンがある。このシーンも手をつなぐのに悪くはない。ジテの姿が悪い印象を与えるため、愛する人が手をつないでくれればその分慰めになり得るためだ。

その後、チョルスがジテを探しまわり、結局それがジテの計略であることが分かる。情けないジテはチョルスに一回殴られたことがあるにも関わらず、再びチョルスの前でスニに暴力を振るう。スニを何回も足で蹴るジテ、そんな彼を黙ってはおけない。チョルスはもう一度オオカミ人間に変身する。そしてジテを食いちぎる。このシーンはあたかも吸血鬼が出てくるホラー映画のようであるため、カップルは再び手をつなぐことができるはずだ。

4番目のポイント―スニがチョルスにビンタを食らわすシーン

大人たちの目を避け、二人きりの場所へと逃げるスニとチョルス。スニはチョルスに「私はあなたが怪物でもかまわない」と言って肺の病のため眠りにつくことになる。ここからは切ない雰囲気になるため、この時から映画が終わるまで手をつないでいてもいいが、そこまでが無理なら、まずスニが眠りから覚めて、チョルスと二人きりでいて、無理に別れるシーンで手をつなごう。

「私のオオカミ少年」のもっとも切ないシーンの一つであるこのシーンで、スニはチョルスに“消えろ”という言葉とともにビンタを食らわす。もちろん、スニは本当にチョルスに出て行くように言っているわけではない。ビンタを食らわしてすぐにごめん、と涙を流すスニの姿と、チョルスが映画で始めてきちんとした台詞(「行かないで……」)と話し、初めて涙を流すシーン。その切ない雰囲気には少なくともスニがそのシーンから消える時までは手をぎゅっと握りしめても良いだろう。


5番目のポイント―大人のスニとチョルスが出会うシーン

結末で、大人のスニはチョルスと出会うことになる。このシーンが「私のオオカミ少年」を見た観客がもっとも涙を流すシーンである。大人のスニはチョルスを抱きしめて涙を流し、ごめんなさいと謝る。

チョルスは大人のスニに話す。あなたは47年前も今も変わらず綺麗だと、本当に会いたかったと、少しの恨みもない表情でスニを慰めるチョルス。ここまでくると映画を熱中して見ていた一部の観客が嗚咽をあげながら泣き始める。他の観客たちも深い感動と悲しみを感じることになる。ここでカップルは手を繋がざるをえなくなる。

記者 : ソ・サンフン