「優しい男」 vs 「私のオオカミ少年」どちらのソン・ジュンギにはまるのか?

OSEN |

ソン・ジュンギが、目が回るほど忙しい日々の中でも嬉しそうだ。水木ドラマ1位を占めているKBS 2TV「優しい男」に、31日にはパク・ボヨンと主演を務めた映画「私のオオカミ少年」(監督:チョ・ソンヒ)の公開まで控えているためだ。テレビで勝ち星をあげた彼は、スクリーンにもヒットの勢いを繋げていく覚悟だ。二つの作品が同時期に人々に公開されることになり、ソン・ジュンギは最近どの俳優よりもホットで強烈な存在感をアピールしている。テレビを付けてもソン・ジュンギ、映画館へ行ってもソン・ジュンギだ。

ソン・ジュンギは「優しい男」では憂愁に満ちた、シックな男カン・マルに扮した。明るかった医大生が、愛する初恋の女性ハン・ジェヒ(パク・シヨン)の殺人罪を代わりに被り、刑務所暮らしをして出所すると、待っていたのは変わり果てたジェヒの姿だった。その後、妹の病院費用を用意するため女性からお金を騙し取っていた彼は、再会したジェヒを取り戻そうとするが、ままならない。結局自分を利用し脅かすジェヒへの復讐心が湧き、その中で出会ったジェヒの義理の娘と本当に恋に落ちてしまった。致命的な魅力で女心をくすぐりながらも、どこか憂愁に満ちた、女性を騙してお金を稼ぐ悪い男だが、実は恋の前に誰よりも傷つきやすく軟弱な、そして優しい男だ。

反面、「私のオオカミ少年」では野生のオオカミ少年に変身した。人肉を食べ、力も何倍も強く、言葉や文字は知らない野生の暮らし。しかし、少女スニ(パク・ボヨン)に出会い、身を洗い綺麗な服に着替える。食べ物を見たらすぐ口に詰め込んでいた少年は、スニの関心と教育の下で次第に人間の姿を取り戻していく。

ソン・ジュンギは序盤はオオカミに近く、後半は人間になっていくオオカミ少年チョルスを、キャラクターのディテールな変化を水が流れるように自然に好演した。眼差しと仕草、声と言っても唸り声くらいしか出せないキャラクターだったが、ソン・ジュンギの熱演はどの饒舌なセリフより多くのメッセージを伝える。少女への切ない“感情”を盛り込んでいる、あの眼差しのことだ。

ソン・ジュンギは「優しい男」と「私のオオカミ少年」で全く違う役柄を演じている。演技力がなければ不可能な話だ。「優しい男」のカン・マルと「私のオオカミ少年」のチョルス、人々はどちらのソン・ジュンギにはまるのだろうか。

記者 : ユン・ガイ