BoA「自作曲の反応に満足しています」

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写真=SMエンターテインメント

7thフルアルバムを発表したBoA……自作曲「Only One」で活動を開始

「『BoAだから…』という言葉は、今でもプレッシャーになりますね。『Only One』のMVを見ても『BoAだから踊りながらライブで歌うんだろう』と言う人がいます。それが負担でもありますね。実は、ステージではライブで歌うときと歌わないときがあります。練習していなかったわけではないのですが、これだけダンスをしているのにライブを期待するなんて無理だと思います。ダンサーによって体をかなり動かしますからね。私がコントロールできる部分ではありません。二羽の兎を同時に捕まえるわけにはいきませんから」

小学生の時にSMエンターテインメントに入り、2000年にデビューしたので、すでにデビュー13年目である。“人間 クォン・ボア”として生きてきた時間が半分、また“歌手のBoA”として生きてきた時間が半分になる。十分慣れているはずだと思ったが、彼女は今でも、アルバムを出すときに酷い成長痛があると言う。26日午後、ソウルのあるホテルで、22日に7thフルアルバム「Only One」を発売したBoAと話を交わした。


SMイ・スマン代表が自作曲「Only One」をタイトル曲に推薦

タイトル曲「Only One」は、BoAの自作曲だ。収録曲の一つになるだろうと思っていたのに、SMエンターテインメントのイ・スマン代表がタイトル曲として積極的に推薦してくれたという。BoAは「話を聞いた時予想外だったが、気分はとても良かったです。大丈夫なのかと心配しましたが、幸いにも反応が良くて満足しています」と微笑んだ。

「別れに関する話で、多くの方々から経験談ではないかと言われました。でも、経験談ではないですね。前から書きたかった歌詞です。共感しながら自然にその場面が浮かび上がる歌詞が書きたかったんです。テーマを決めて小説のようにストーリーを作り、メロディーに歌詞を合わせました。思った通りによく仕上がったと思います」

ほとんどのアイドル歌手がそうだろうが、BoAが所属しているSMエンターテインメントの歌手は、特に“作られた”イメージが強い。SBSのオーディション番組「K-POPスター」以降数々のバラエティ番組に出演し、“ベールに包まれていた”自身をそのまま表に出したBoAは、「時期的に適切だったと思う。制作することは1st、2ndアルバムくらいで、4~5thアルバムからは自分がしたい音楽をすることができる雰囲気」だと説明した。

「エレクトロニックが未だ人気を得ているが、気軽に聞けるアルバムを作りかった」と話すBoA。彼女は「強い雰囲気の音楽を期待する方々のために『The Shadow』や『The Top』などを収録しました。全体的なアルバムのクオリティや流れは良くなったと思います」と自信を示した。


依然として成長痛があると言うBoA「宿命……適当にはできない」

いつの間にか27歳になったBoAだが、依然として毎年痛みや成長痛があると告白した。「K-POPスター」の審査委員として出演者をの姿を見ながら、彼らが気の毒だと思いながらも感心したが「私を見た人々もそのような感情を持ったのではないでしょうか」と語った。

急変する音楽界で持続的に人気を得ることは容易なことではない。BoAは「いつももっと華やかで難易度の高いことを求められるので、その期待に答えることはつらい。期待が私を凍りつかせる時もあるし、逆に生かせる時もあります」

「知っていながらも辛い思いをする理由ですか?宿命だからです。好きでやっていることだし。適当にするわけにはいかないですね。どうせやるのなら良い楽曲、よい作品を見せたいと思うので、厳しいけどやらなければと思います。たくさんの方々に好きになっていただければ、やりがいもありますし」

BoAは「やりたい音楽なら、人々の目線に合わせることよりも人々が理解しやすくすることがもっと重要だと思います。“大衆歌謡”をしているからやりたい音楽と要求の間で適切にバランスを取らなければならないのでは」と自身の考えを明かした。聞かせるための歌が“大衆歌謡”だからある程度は配慮し、バランスを取らなければならないという意味だ。


もし歌手でなかったら……“人間クォン・ボア”としての生き方は?

BoAは「もし急死するんだったら心気症で死ぬでしょう」と冗談を言い、取材陣を驚かせた。その理由は「ストレスを解消するよりは中に溜めてしまう性格だから」と言う。彼女は「それは芸能人の宿命ではなく、選択だと思います。ストレスをどのように解消するのかは個人の自由だが、特に私は女性だからもっとそうなのだと思います」と伝えた。

「外に出て歩き回るタイプでもないし、人に会うこともあまり好きではありません。男性歌手なら外で活動しながら解消することもできるはずなのに。普段は映画を見たりします。噂にならなくていいですね。インタビューやトークショーでは『これまで厳しすぎたのではないか』と聞かれますが、弱音を吐きたくはありません。話すことで聞いた人が私の代わりに苦労してくれる訳でもないだろうし。何か表に出す性格ではなく、淡々と流せることが幼い頃から身に付いているようです」

「歌手以外の人生は考えられない」としながらも、時には自身の音楽を一歩離れて第三者として見てみたいと話すBoA。彼女の友達は「あなたがこの道に進まなかったら何をしていたのだろうか」「大変だっただろうね」と言うそうだ。「『K-POPスター』に出演していたのでは」と尋ねると、彼女は「年も年だし、出演したらすぐ脱落」と言い、爆笑を誘った。

「最近では(音楽界で)競争すること自体が無意味だと思います。1位を取った曲ばかりを聞くわけではないから。また、音楽配信サイトによってランキングも違うし。1位に賞をあげる音楽番組もだいぶ少なくなりましたね。良い楽曲で良い姿を見せることが最善ではないでしょうか。あえて競争という言葉を使う必要があるのかと思います。私は、幸いにも選ばれた方だと思います。もちろんPSY兄さんほどではありませんが(笑)」

記者 : イ・オンヒョク