「怖い話」でホラーに初挑戦の俳優たち“よくできました!”

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ホラー映画の本当の怖さは撮影?ホラーに挑んだ俳優たち、何が大変だったか

全部で五つのストーリがあるだけに、出演者も多い。映画「怖い話」はオムニバス形式で、四つの話とそれを繋ぐ一つの話からなるホラー映画だ。映画では10人の俳優たちがそれぞれ素晴らしい演技を見せてくれた。

最近のホラー映画は、アイドル出身または新人俳優たちが磨いた実力を披露する場となりつつあるが、「怖い話」は貫禄のある先輩役者から子役まで、幅広い層の役者が出演した。

今回の作品を通じて、ホラー映画に初挑戦する役者は、口を揃えてホラー映画の難しさを語っていた。それでは、ホラー映画で新人が感じる苦労には、どのようなものがあるのだろうか。役者たちは18日の午後、ソウル建大(コンデ)入口のロッテシネマでの試写会にて、それぞれの感想を述べた。

女優チェ・ユニョン「もっと色々な演技をお見せしたい」

まず、変化の幅がもっとも広い役者はチェ・ユニョンだ。最近、南北卓球統一チームの話を描いた映画「ハナ~奇跡の46日間~」で、ハツラツとした元気なイメージの代表選手役を演じたためだ。今回の映画でチェ・ユニョンは2番目のエピソードである「恐怖飛行機」に出演した。

チェ・ユニョンは「前作では、髪型もそうだし、演技のトーンという面で(普段と比べ)ギャップがあったけど、卓球選手の役だったので、アクションが多かった。今回は(ホラー映画なので)アクションが無いと思っていたのに、むしろ多くて、怪我も多かったと思う」と当時の撮影のエピソードを伝えた。

チェ・ユニョンによると、飛行機という、限られた空間を舞台にしているだけに、撮影現場も狭かったという。チェ・ユニョンは監督や相手役のチン・テヒョンと細かく相談しながら、アドリブで演技をする方式だったという点を挙げ「どう演技するか、事前に教えてもらえず、いきなり撮影になったので怖かった」と話した。またチェ・ユニョンは「今回の映画を通じて色々と決心したので、多くの姿をお見せしたい」と覚悟を述べた。

多様なキャラクターへの変身に長けたキム・ジヨン「ホラーだけど悲しかった」

女優キム・ジヨンと言えば、様々なドラマが思い浮かぶ。時には生活力のある主婦だったり、時には知恵のある女性でもあるキム・ジヨンもまた「怖い話」を通じてホラー映画への初挑戦をした。キム・ジヨンは映画の最後のエピソードである「AMBULANCE」に出演した。

「AMBULANCE」は走る救急車の中で、ゾンビウイルスに感染された恐れのある子供を巡り葛藤する登場人物を描いている。その中でキム・ジヨンは子供を救急車に連れ込む母親を演じた。

映画への出演に対しキム・ジヨンは「元々ホラー映画を見れないほど気の弱いタイプ。最初は出演をどまどった。映画の試写会の席でイム・スルレ監督にお会いした時、キム・ゴク、キム・ソン監督の作品なら挑戦してもいいのではと薦めてくださったので、挑戦することにした」と出演のきっかけを述べた。

キム・ジヨンは「ドラマは誰もが気楽に見れる作品を選択するが、映画は自身が出演したいジャンルを選択する傾向にある」と作品選定の基準を明かした。

特に、映画の中で、盲目的とも言えるほどの強い母性愛を表現するキム・ジヨンは「母親なら誰もが同じだと思う。このような状況では利己的になるしかない。子を守るべきという母性愛が、いかに恐ろしいものになっていくのかに注目して欲しい。怖いけど、悲しい思いをした」とし、映画の見所を挙げた。

映画「怖い話」に出演した役者だけでなく、監督にも注目する必要がある。「奇談」のチョン・ボムシク監督、「先生の恩」を演出したイム・デウン監督、「キッチン」を手がけたホン・ジヨン監督、韓国映画界で注目を浴びているキム・コク、キム・ソン監督が演出した。ここに「僕の妻のすべて」で高い興行成績を収めたミン・ギュドン監督がそれぞれの世界を繋ぐストーリーを担当した。映画は韓国で7月26日に公開される。

記者 : イ・ジョンミン イ・ソンピル