オ・スンユン、今まで演じてきた“大切な三つのキャラクター”

10asia |


「初めて演技が楽しくなったのは『女人天下』で福城君を演じたときです」

「母は僕を役者に育てようとして演技を習わせたのではありません。僕はとても恥ずかしがり屋で静かな子だったので雄弁学院(スピーチ大会)の代わりに演技を始めました。だから幼いとき、演技をした記憶はありますが、楽しかった記憶は余りありません。10才の時SBS時代劇『女人天下』で、福城君(ポクソングン:朝鮮王朝第11代王の妾の息子)を演じたときに初めて面白いと思いました。時代劇は前にも結構やったことがあるので、長い台詞はそんなに難しくなかったんです。だけど福城君を演じながら本当に色んなことを経験しました。平手で殴ったり殴られたり、結婚もして、席藁待罪(ソッコテジェ:むしろを上に土下座して王の処分を待つこと)やお酒を飲むことまで今でも思い出します。でもやっぱり演技が大変だったから、すべてをやり遂げたときの達成感が大きかったです。たくさん怒られたり、たくさん褒められたりして。そのときの台詞を覚える方法を今でも続けて使っています。ストーリーの流れを基本として覚えますが、それでも頭に入ってこなかった場合は台詞が書いてある段落を考えます。福城君は僕に大きな意味をもたらしてくれたキャラクターです」


「マスリとして2年間過ごしました」

「『女人天下』が終わって、明るい役を演じたかったのですが、すぐにKBS子供向けドラマ『マジックキッド・マスリ』に出演することになりました。大きな幸運でした。でも色んなことを考えさせられた作品でもあります。小学校5年生から中学1年生の時まで2年間をマスリとして過ごしていたら、ほとんど学校に行けず、ただマスリを演じることが僕の生活になっていたのです。もし今、2年間この作品をするとしたら、感謝しながら演じたと思いますが、そのときはまだ子供で大変でした。傷つくことはもちろん、妬まれたりしました。マスリという役を好きにならなければならないのに、ただ好きになることはできない、そんなキャラクターです」


「アシスタント役の演技にアドリブをたくさん入れました」

「初めての『ラブレイン』の撮影のとき、書いてあった台詞通りアシスタント役を演じていたら、監督から『アシスタントさん、なんか面白くないね』と言われました。僕は台本通りに演じただけなのに、大きな衝撃を受けて余計に緊張してしまいました(笑) それで次の日は、徹底的に準備してアドリブを入れてもう一度アシスタントというキャラクターを作ってみました。幸いその後の撮影からは、僕のアドリブにみんなが笑ってくれました。今は撮影現場に慣れてみんなと冗談を言ったりします。特に俳優みんながユン・ソクホ監督のものまねをするんです。一番ものまねが上手い人はチャン・グンソク兄さんで、僕も兄さんのものまねからヒントを得ました(笑) 最近はキム・ヨングァン兄さんも始めました。監督もそんな僕たちを優しく受け入れてくれます」

記者 : ハン・ヨウル、写真 : イ・ジンヒョク、編集 : イ・ジヘ、翻訳 : チェ・ユンジョン