「ハナ~奇跡の46日間~」ハ・ジウォン、休むことがない筋肉“やっぱりやればできるもんだな”

OSEN |

期待が大きいほど、失望も大きくなる。特に、ある人に一定の期待を寄せていれば、本人はその期待に応えるために、重いプレッシャーと責任を感じることになる。

女優ハ・ジウォンがそうだ。“女戦士”と呼ばれながら、韓国アクション女優のアイコンとして、毎回観客と視聴者から一定以上の期待を寄せられる。5月3日韓国公開を控えた映画「ハナ~奇跡の46日間~」(ムン・ヒョンソン監督)でもそうだ。

ハ・ジウォンはこれについて、16日のメディア配給試写会の後「一日でいきなり卓球ができるようになるのではという、多くの方の期待に苛まれ、息が喉までつまったような状態で始めた。でも、私が一番どんくさかったし、スウィングも一番下手だった」と、息がつまるような期待と辛さに、映画を諦めたいと思ったこともあると話している。

しかし、映画を諦めたいというほど卓球好きでもなく、辛い思いをした彼女だったが、結局またやりこなしてしまった。彼女自身は「この映画が撮れたのは、奇跡だと思う」と率直な本音を伝えた。

劇中の実存人物、ヒョン・ジョンファ監督を演じるハ・ジウォンは、贅肉のかけらもない、筋肉だけで形作られたプロポーションで、卓球台の前を縦横無尽に駆けまわる。パワフルなスウィングと軽やかな動きに、共演した俳優たちと呼吸を合わせながらどれほど練習し尽くしたか察しがつく。今回もハ・ジウォンは、彼女へかけられる期待に、基本的に応えているのだ。

ハ・ジウォンの向上心は、時間が経つにつれ次第に筋肉質に変わっていく彼女の体からもすぐ分かる。女優のペ・ドゥナが「あまりにも頑張るので、隣にいる人も頑張らずにはいられなくさせる女優」とハ・ジウォンを評価したように、果たして「あの筋肉は、いつ休めるのだろうか」と思わせるほど、体を鍛え続けている。

前回出演映画「第7鉱区」の時は、石油ボウリング船の隊員役を演じるため、毎日の大半の時間に体を鍛え、ダイビングライセンスとバイク免許証を取得した。SBS「シークレット・ガーデン」では、スタントウーマン役で、一日中汗を流してリアルなアクション演技を披露した。遡って「チェオクの剣」の時は剣術を、それ以来様々な作品を通じてエアロビクス、ボクシング、バイクなどに挑戦している。現在放送中のMBC「キング~Two Hearts」でも、序盤の派手なアクション演技で注目を浴びた。彼女は放送で「背骨が曲がっている。まだ骨格矯正を受けている」と告白している。広告の撮影では代役なしにワイヤーに18時間も吊られていたし「ファン・ジニ」の撮影では綱渡りに挑戦したこともある。

頭の先からつま先まで怪我してないところがないくらいで、首の骨を折ったこともある。しかし、知人によるとハ・ジウォンは、休む時も常に次の作品のために、基礎体力を引き上げ、弛まず体を鍛える。いつどんな役を演じることになるか知らないので、予め準備しておくというのが彼女の考えだそうだ。

今回の「ハナ~奇跡の46日間~」の卓球選手ヒョン・ジョンファ役は、これまで見てきたハ・ジウォン演技の延長線上にあるように見えるが、実存人物に、単純なアクションでない“アスリート”のキャラクターだという点で、また違う差別点を持つ。彼女は「アクションよりはるかに難しいのがスポーツだった」としながらも「でも、最初は自分でもできないことってあるんだな、と思っていたのが、『やっぱりやればできるもんだな』と思うようになった」と告白し、今回の挑戦に成功したことを示した。

記者 : チェ・ナヨン