ハ・ジウォン“プリンセス”に…「第7鉱区」が中国で韓国映画史上最高の興行成績

TVREPORT |

女優のハ・ジウォンが映画「第7鉱区」で中国の“プリンセス”に浮上している。「第7鉱区」が中国で公開された韓国映画史上最高の興行成績を記録し、中国のドラマ製作会社や映画会社のラブコールが相次いでいるのだ。

「第7鉱区」以前に中国で最もヒットした韓国映画には、キム・アジュン主演の「カンナさん大成功です!」と韓国で観客動員1,000万人を突破した「グエムル-漢江の怪物-」がある。それぞれ累積売上高が1,600万元(約2億円)・1,400万元(約1.7億円)と、韓国映画の底力を見せ付けていた。しかし「第7鉱区」が先月、公開1週目で売上高2,000万元(約2.5億円)を記録し、両映画の記録を塗り替えることとなった。

中国国内でシネマコンプレックス(複数のスクリーンがある映画館)が急増し、これも「第7鉱区」の興行成績に一役買ったが、映画そのものの競争力が主因であるという評価がほとんどだ。「第7鉱区」は同時期に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」を抜いて興行成績1位を記録し、中国映画界の関係者を驚かせた。

「第7鉱区」の配給会社であるCJエンターテインメント・海外チームの関係者は「韓国国内では良い評価も、逆に悪い評価もあって苦戦したが、中国では全会一致に近い好評を得ている。一気に韓国映画の中国興行成績記録を塗り替えた。また、中国以外にも47ヵ国で公開されるなど勢いを増している」と伝えた。

中国で公開される韓国映画は「分帳制」(映画公開後、興行収益を分ける中国の配給方式の一つ)ではなく、ミニマムギャランティ契約(販売前に報酬や権利料を前もって支払う契約)を締結して公開される。収益が出るとこれを(中国内で)共有する構造であるだけに、興行成績が良いからといって韓国の製作会社・JKフィルムとハ・ジウォンに金銭的な利益はない。ほとんどの収益は中国の輸入会社の取り分となり、CJエンターテインメントの中国法人に一部の収益が回ってくる構造だ。

ハ・ジウォンの所属事務所ウェルメイドスターエムのシン・スンフン代表は26日、「ジウォンが中国で韓国俳優のイメージアップを牽引している。中国からドラマや映画出演のオファーが相次いでおり、CMキャスティングの話もある」と述べた。ハ・ジウォンは来年5月に公開される「ハナ~奇跡の46日間~」で卓球の韓国代表、ヒョン・ジョンファ役を演じ、現在撮影は終盤を迎えている。

記者 : キム・ボムソク