“突然の事故死”歌手ジョアンさん、デビューも死も早過ぎた切ない26年

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写真=TVレポート DB
14歳という幼い年齢でデビューした歌手ジョアン(Joanne、本名:イ・ヨンジ)さんが突然の交通事故で亡くなった。享年26歳。ジョアンさんはデビューと共に、死も若すぎる年齢で迎えた。

ジョアンさんは2日午前、アメリカ・ロサンゼルスの病院で亡くなった。先月26日に交通事故に遭ったジョアンさんは1週間生死をさまよったが、結局回復することはなかった。

1988年生まれのジョアンさんは、2001年に1stアルバム「First Love」で芸能界にデビューした。当時14歳。初々しいルックスと違って大人っぽいボーカルと柔軟なダンスを誇った。タイトル曲「日差しのいい日」でジョアンさんは、10代少女の初々しい魅力をアピールした。

その後、シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)やバラエティ番組に出演したジョアンさんは海外留学に行った。それからテレビにはまったく姿を見せなくなったジョアンさんは2012年8月に韓国で放送されたMnet「SUPER STAR K4」にチャレンジした。久々に人々の前に立ったジョアンさんに対する関心は高かった。

当時、ジョアンさんは「幼い年齢でデビューし、とても忙しかった覚えがある。鼻血が出たこともある」とし、歌手をやめた理由について「仕方がなかった。正確には分からない。会社と家族の間にトラブルがあった。訴訟状をもらった。私のせいで家族も大変だった」とつらかった経験を吐露した。

涙を見せたジョアンさんは「SUPER STAR K4」を通じて歌手として再起したいという意志を見せた。ジョアンさんは「また活動をしたかった。他の会社を探してみたが、断られた。『SUPER STAR K4』を通じてまた異なるイメージを見せたかった。韓国で歌がやりたかった」という望みを見せた。

しかし、ジョアンさんは「水準以下の実力だ」「たくさん努力しなければならない」などの酷評を受けながら結局地域予選で脱落した。ジョアンさんは当時、「SUPER STAR K4 」のセミファイナルのステージで「SUPER授賞式」のホットイシュー部門で受賞し、再び注目を浴びた。

だが、結局歌手の夢を叶えることができなかったジョアンさんは家族が住んでいるアメリカに戻った。会社員として働きながら友達と写真を撮ったり、SNSを運営しながら過ごした。非常に平凡な日常を過ごしたと知られた。

ジョアンさんはアメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)の前日である先月26日(アメリカ時間)に交通事故に遭い、治療の途中に亡くなった。

ジョアンさんの死を知った実兄であるイ・スンヒョンは自身のSNSに心境を吐露した。イ・スンヒョンはグループTAKE(テイク)出身で、今年10月に中国の女優チーウェイ(戚薇)と結婚し、現在中国で暮らしている。

イ・スンヒョンは「君の兄として生きられる素晴らしい26年間をくれてありがとう。君は神様からの贈り物だった。今は天国に戻ったと信じている。懐かしいだろう、ジョアン。もっと多くの時間を一緒にすごさなければならなかったのに。愛している、いつも」と書き込み、妹に最後の挨拶を伝えた。

故人の側近によると、イ・スンヒョンは妹の事故を知った直後にアメリカに向かった。彼を含めた家族はみんなつらい時間を過ごしていると知られた。

記者 : キム・イェナ